こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
【実家帰省をしたくない!?】こんな思いをしている人もいます、ということがわかる記事をご紹介📝トアルの体験談も少し書きます❗️
GWの予定に『実家帰省』を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こんな方たちに読んで欲しい記事を2つピックアップし、前後編に分けてご紹介しようと思います。
☞前編でご紹介させていただく記事はこちらです👇
👆【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ/川崎沼田クリニック こころ、こんにちは。ブログ
上記の記事について、内容を一部抜粋にて以下にご紹介していきたいと思います。
記事をご紹介したいと思います👇
あなたがいくつ歳をとっても、親にとってはいつまでも子どもです。(略)
故にゴールデンウィークやお盆休み、年末年始など、帰省すると何かとストレスになる人も多いのではないでしょうか?
~【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ より一部抜粋にて引用~
こういった書き出しと共に、記事内では心療内科(精神科・メンタルクリニック)の院長が、「実家帰省したくない」の感情を心理学の観点から解説してくれています。
INDEXとしては、以下の通りです。
- 実家帰省の憂うつ
- 実家帰省が嫌になる理由:第一段階 「もんだもんだ病」
- 実家帰省が嫌になる理由:第二段階 「おびき寄せておいて、叩く」
- 「アンビバレント」が生じていく
- 「墓からのメッセージ」に注意
- 「現在生きている人間」を優先する
- 【実家帰省したくないを解説】まとめ
今回は、下線部の項目について当ブログでは内容を一部ご紹介させていただきます👍
実家帰省が嫌になる理由:第一段階 「もんだもんだ病」 より👇
例えば「地方に住む母親と、都会に住む娘」の事例では次のようなケースがよくあります。
まず12月上旬までに年末年始の帰省を促す連絡が入り、まずここでいつもながら娘が憂鬱になります。(略)
「孫の顔を見たい」「お父さんも会いたがっている」「お墓参りがある」「いつまで会えるかわからないから」「あなたは母さんの子どもだから」などなど…。この中で母親が娘に提示しないのは「私が会いたい」と本音です。母親は私情は伏せて、「そうするもんだ」という流れを娘に想起させようとしてきます。
~【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ より一部抜粋にて引用~
さらに、このようにコメントや解説もされています👇
実家帰省が嫌になる理由:第二段階 「おびき寄せておいて、叩く」 より👇
渋々帰ってきた娘ですが、まず間違いなく帰省直後は大歓迎を受けます。(略)しかし問題は、お墓参りや孫を携えての親戚訪問など、いわゆるルーチンが終わってからです。
世間に対する顔向けであるルーチンが終わった後で、母親の娘に対する「もんだもんだ」、つまり娘をまだ支配できるかどうかの確認作業が始まります。「娘なのだから」という看板で様々なことを押しつけ、娘が母応えられないとなると、途端に不機嫌になり、ともすれば「あんたなんか帰ってこなければよかった」と言い出します。(略)
~【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ より一部抜粋にて引用~
「アンビバレント」が生じていく より👇
このように一転して反対の体に出てくるこころの動きを「アンビバレント」と言います。
正式な心理学的な用語としては「両価性」と述べ、少々小難しい意味合いがありますが、これを実際の人間関係のやりとりに落とし込むと、「豹変」と称されるような関係性を示すでしょう。
~【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ より一部抜粋にて引用~
そして、このような解説もされています。
「墓からのメッセージ」に注意 より👇
つまり実家帰省場面では、帰省直後は母親の目には娘本人が映っていますが、時間が経つにつれ母親の親、娘から見れば「祖父母」の存在が意識されるようになってきます。その結果、母親の態度が豹変してきます。(略)
母親自身が、「もう時代も世代も違うのだから、私の娘のこのような決断をきっと祖父母は許してくれるだろう」と思ってくれれば皮がむけて時代が流れます。しかし母親は「娘が従順でなければ自分が既に亡くなった祖父母から嫌われる」という怖さが重なり、亡くなった祖父母の不機嫌までも想像し、娘に対して不遜な態度を取ってしまったりします。
~【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ より一部抜粋にて引用~
記事内には、子離れについても補足されています📝
ちなみに子どもにとって親離れとは、成長に伴い隠し事やその隠し方の手数を増やしていくことでもあります。
「現在生きている人間」を優先する より👇
まとめると、祖父母に支配されている母親が、娘に対して豹変した態度になる理由は二つです。
一つは「捨てられる怖さ」です。つまり「娘のそのような態度を祖父母が聞いたら、”どういう育て方をしたの。やっぱりあんたはダメな娘ね” と、母親自身が墓に眠る祖父母からとがめられる」と怖さです。(略)
もう一つは「嫉妬」です。これは「もし娘のそのような自由な態度を私が許してしまったら、私が祖父母に対して不本意ながら従ってきたのは何だったのか」という鬱憤です。
~【実家帰省したくない!】親に翻弄された方たちへ より一部抜粋にて引用~
トアルしんりしの体験談も少し書きたいと思います📝
『世代間連鎖』という言葉が、今回ご紹介した記事を読み終えた後にふと頭をよぎりました。
こちらのサイトでも説明が載せられている通りなのですが、親から子へ、子から孫へといった世代をまたいで無意識に受け継がれる「愛情のあり方」があることで、結果として苦しみが受け継がれてしまうというのは、【実家帰省への悩み】にも通ずるものがあると思います。
世代間連鎖についてよく耳にするのは、虐待関連の事案になりますが…実際に虐待が行われていないと感じられる親子関係の中でも、この『世代間連鎖』は生じるというのは意外と知られていないため、この記事を通してこの理解が広まればよいなぁと感じました。
私自身も、思春期の時期には特に親が私に対して投げかける言葉と態度の『アンビバレント』について悩んだ記憶があります。
この年になり、親に当時のことや覚えているその他の出来事などについて、親の真意を尋ねてみたことがあります。
その時の親の話や表情からは、悪気があったとは決して思えない様子だったため、もしかすると無意識に親も祖父母(親の親)世代から引き継いだ愛情表現だったのかもしれないなぁ…と思うと、分析はするも必要以上に親を責める気にはなれませんでした。
「先祖を敬う」ということは、日本の善き文化の一つであると思います。
しかしながら、それが行き過ぎると親子関係におけるやりとりの歪みを生じさせてしまうことがあったりする、という視点はなかなかに斬新なものであるかもしれません。(精神分析などの学びの中からでも似た解釈はできるので、私自身は結構なじみのある感覚もしたりします💦)
様々な書籍でも書かれていることの一つかもしれませんが…先祖を敬うことは素敵なことであるが、「上の世代の当たり前は下の世代の当たり前とは限らない」「善き文化は下に引き継ぎつつも、悪しき文化は廃れても良しとする」といった考え方もあってよいのでは?と強く感じている私です。
まとめ
今回は、GWに実家帰省を考えている方や実家帰省を迷う方にとって、参考になるであろう記事をご紹介させていただきました。
特にお子さんがいる家庭では、祖父母に「孫の顔が見たい(から帰省しないの?)」というセリフを聞くと、混雑するとはいえGWに頑張って帰省をしようとする人たちも多いのではないか?と思います。
しかし、ここで一旦『なんで帰省したいのか?』について考えて、向き合って欲しいなぁとも思います。
心の底から『実家に帰省したい』『実家に帰省してもよいかも』という気持ちがあるのであればよいのですが、『本当は行きたくない』という気持ちでいっぱいになってしまうようでしたら、GWの帰省予定を少し変更してみるのも手かもしれませんね🌸
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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ブロトピ:今日の育児日記
このような上の世代からの「~しないわけにはいかない」「~はするものだ」という断定形を、私は「もんだもんだ病」と話しています。