こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、記事から学んだことの第11弾ということで、大人の発達障害「グレーゾーン」についての記事をご紹介したいと思います。
☞過去記事(パート10)についてはこちら👇
記事のご紹介&発達障害グレーゾーンについて考えたことを書きたいと思います
今回、ご紹介する記事はこちら👇
FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクも(小林晶子 医学博士・神経内科専門医)
医学博士・神経内科専門医の小林晶子先生の記事です。
専門用語を多用をしないで書かれているため、非常に読み進めやすい内容になっています。
記事の内容をちょこっとご紹介します!
記事の冒頭は、このように始まります↓
「発達障害グレーゾーン」の人たち…「発達障害」と診断される人の、数倍は存在すると推測されている。
~FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクもより一部抜粋にて引用~
しかも、その症状は必ずしも軽いわけではない。
「発達障害」と確定診断されるかどうかの、まさにボーダーラインなのだ。
☞記事内にはこのような見出しが載っています。内容が気になる方は、是非ともサイトをチェックしてみてくださいね♪
- 「グレーゾーン」であっても…症状が軽いわけではない
- 職場で緊張続く…大人の「グレーゾーン」
- 診療で保険は適用されるのか?
- 発症しやすい「二次障害」…放置すると重症化も
- 必要に応じて「セカンドオピニオン」の検討も
☞「グレーゾーン」であっても…症状が軽いわけではないより、以下の内容をご紹介させていただきます。
注意しなければならないのは、医師から「発達障害グレーゾーン」と言われた場合、「障害ではないので安心だ」とは、ならないケースが多いことだ。
~FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクもより一部抜粋にて引用~
「グレーゾーン」の人は、「発達障害」と診断されている人より、症状が必ずしも軽いわけではない。
症状が軽いから「グレーゾーン」なのではなく、複数ある診断基準のすべては満たさなかったということ。
この表は、記事内にあるものをこちらでも参照して作ったものです👇
基準A | 基準B | 基準C | 基準D | 基準E | 基準F | 診断結果 | |
患者A | × | × | × | × | × | × | 定型発達 |
患者B | × | × | × | × | 〇 | × | グレーゾーン |
患者C | × | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | グレーゾーン |
患者D | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | グレーゾーン |
患者E | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 発達障害 |
表の例でいうと、発達障害の基準となるものに全部当てはまると『発達障害』、全部当てはまらないと『定型発達』という括りになりえますが、グレーゾーンの場合はどうでしょう?
この表にある様に、グレーゾーンというのは多様な形(パターン)があることが分かりますね。
国際的に利用される診断基準を1つでも満たさなければ、確定診断は下りずに「グレーゾーン」となる可能性が高い。
だから、発達障害の確定診断を受けた人と同等、もしくはそれ以上に特性が強く出る人もいる。
~FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクもより一部抜粋にて引用~
だからこそ、基準の殆どに当てはまるのに『グレーゾーン』、少ししか当てはまらなくても『グレーゾーン』というということが、存在するという訳なんですね。
大人の「発達障害グレーゾーン」の場合、受診する動機で多いのは「対人関係」だ。(略)
~FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクもより一部抜粋にて引用~
職場では、ある程度は社会適応しているが、うまくいかない場面・経験もあり、ミスや叱責を恐れて、緊張が続く。
このように、健常者と「発達障害」のはざまで、「グレーゾーン」特有の葛藤に苦しんでしまう。
☞発達障害の特性を持つ方の中には、コミュニケーションの苦手さがあるが故にこの「対人関係」で悩む方が多いと思います。
発達障害の診断基準に当てはまるグレーゾーンの方にも、この悩みがあるということは非常に自然に理解できますね。
結論から言うと、「発達障害グレーゾーン」の治療に、「発達障害」のような保険診療は適用されない。すべて自費診療になる。(略)
「発達障害」の確定診断があれば保険診療や公的支援もあるが、「グレーゾーン」だと、その対象とならない。そうしたことも、「発達障害グレーゾーン」の方の大きな悩みとなる。(略)
「二次障害」は、「グレーゾーン」の人にも現れやすい特徴があり、うつ病や双極性障害、不安障害など幅広い精神疾患が該当する。(略)早期に治療を受けるためにも、「発達障害グレーゾーン」の場合は、「二次障害」の症状も含めて医師に相談することをおすすめする。
~FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクもより一部抜粋にて引用~
医療機関で働く身としても、これは本当に辛いなと思う所です。
「経済的に通院するのが難しい」「薬代を出すのも苦しい」などの悩みを抱える方たちが、本当に必要な時に受診に繋がることが出来ない事態のあることが、現実として存在しています。
一方で、支援を必要として悩んでいらっしゃる方から自費診療で診療を行うことは、制度として仕方のないことと分かっていても、医療従事者としては『もっと色んな人に寄り添える医療を行いたい』、という思いがあるのも現実として存在しているんですよね。
追加情報ですが・・・
記事の中で、このような内容があります↓
また、確定診断がなくても利用できる公的支援も、いくつか存在する。
例えば、「発達障害者支援センター」では、発達障害に関する全般的な相談が可能だ。家族が発達障害の可能性があるという場合にも相談可能。
~FNNプライムオンライン 特集 その異変、病気かも?! 大人の発達障害「グレーゾーン」が増加 症状は軽くないのに“保険診療”されず…「二次障害」の高いリスクもより一部抜粋にて引用~
☞こちらの過去記事にて、「発達障害者支援センター」についても一部ふれています👇
☞関連記事として、こちらの過去記事も掲載しますね👇
発達障害グレーゾーンについて考えたこと~障害児育児やこれまでの経験を通して考えたこと~
私自身、これまでの経験を振り返ってみると・・・『白黒ハッキリさせることで、悩むこともあるけれど、救われることもある』ということを身をもって学びました。
娘との生活の中で、発達障害については『診断名がつく』『診断名がつかない』という選択肢の違いにより、その後の選択肢の幅が異なるのだという経験もしましたし、我が家の場合、実際に診断名がつくことで国から受けることが出来る支援が増えたことは、夫婦にとっても心強かったと思います。
子どものうちに分からなくとも、結構な数のグレーゾーンの方はいらっしゃるのではないかと、私も感じることが多いです。
大人になってから医療機関を受診し、そこで発達障害の「グレーゾーン」であるということが分かる方も多いのでしょうが、娘の療育を受けさせている親として考える事として、『苦手な部分だけでも早期療育でフォローを受けていたとしたら、その後の生活が多少は過ごしやすくなったのではないか?』、『もっと色んな人が、「グレーゾーン」の存在やその支援の必要性を理解してくれたら・・・大人になった当事者の方々にとっては過ごしやすいのでは?』、といったものがあります。
「もしかしたら、診断名がつかないかもしれない・・・でも、幼少のうちであれば、手続きを踏めば一定期間の療育を受けることもできるのだから、ちょっと医療機関に相談してみようかな?」
・・・と、こんな風な考えに親御さんや周囲の方がなりやすい様に、もっともっと支援環境に関する情報発信や発達障害の「グレーゾーン」の知識も広まることを願ってやみません。
まとめ
今回は、記事から学んだことの第11弾ということで、大人の発達障害「グレーゾーン」についての記事をご紹介していきました。
上記にも述べさせてもらいましたが、私自身は娘が早期に発達障害と分かったことで、『早期支援』が出来たこと、国の支援が受けることが出来たことを良しと感じています。(それは伴侶も同じ気持ちだと思います)
発達障害「グレーゾーン」であると、定型発達と発達障害のはざまということで、受けることが出来る支援にも限りが出てしまうのは現状あるのがとても辛いところです。
しかし、「じゃあ、何も出来ないか?」と終わる訳ではなく、発達障害者支援センターのような機関に相談することで、『出来る限りの支援の形を考える』ことは出来るかもしれません。
「その子の将来の困り感を少しでも緩和させてあげられるのであれば」、という思いをお持ちの親御さん達にはなおのこと、『早期支援』のご検討は決して悪いことばかりではないですよ、とお伝えしたいです。
☞私の話以上に、本田秀夫先生のこちらの動画などは非常に参考になりますよ(過去記事で取り上げています。良かったらチェックしてみてください!)👇
【前編】
【後編】
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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