こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
☞前回に引き続き今回は、本田先生の書籍をご紹介したい(後編)と思います。
ちなみに、本田先生の動画{神経発達症(発達障害)ーライフステージに応じて受けられる支援と相談先ー}について紹介した過去記事はこちらになります↓
☞では、さっそく本書のご紹介と親として考えたことを書いていきたいと思います。
改めて、本のご紹介
前回・今回と取り上げる本田秀夫先生の書籍はこちらです↓
『子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと』 SB新書 本田秀夫・著
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✅我が家のバイブルの一冊です📚
本田秀夫先生の本はとても読みやすく、知識を得たい方にはもってこいの一冊かなと思います👍✨
実生活の悩みにフィットしたヒント本の一冊と言えますね☺️
ちなみに、この本はこのような構成になっています。目次より項目について
少し触れますね!
- 第1章 発達障害の子育てを考える8つのクイズ
- 第2章 あらためて、発達障害とは?
- 第3章 発達障害の子のほめ方・叱り方
- 発達障害の子のほめ方:キーワードは「下心」
- 発達障害の子の叱り方:キーワードは「本気」
- 発達障害の子のほめ方・叱り方のまとめ
- 第4章 発達障害の子の暮らし方 場面別のポイント
- 前編 生活スキル編
- 後編 対人関係・勉強・学校編
- 第5章 あらためて、発達障害の子の育て方とは?
☞前回と今回は、第3章をメインにご紹介しています!
他の章についても非常にためになる方法や考え方が書かれていますので、気になった方は是非ともご一読いただけたら嬉しいです。
発達障害の子の叱り方:キーワードは「本気」より
本田先生によると、叱り方のキーワードは「本気」ということだそうです。
叱るには大きく分けて3種類があるそうです↓
①教えるために「叱る」
教えようとしていることがその子の発達段階に合った課題であれば、数回言えば伝わります。
②憂さ晴らしのために「叱る」親の気持ちが落ち着いてから早めに「ごめん、さっきは言いすぎた」「イライラしていて、つい叱っちゃった。悪かった」などと謝るのがいいと思います。
③その場をおさめるために「叱る」
③のときはポーズで叱る。効果は期待しない。なにかを教えたければ、別の機会にしっかりと教える。
~第3章発達障害の子のほめ方・叱り方より一部抜粋にて引用~
☞叱り方のヒントとして、本田先生は以下の項目をあげています。
︎・親戚の子を預かっていると思う
︎・年齢が上がるにつれて、叱る回数を減らす
︎・「肯定文で言う練習」をしてみる
︎・子どもと取引しないようにする
︎・いたずらは叱らないでスルーする
︎・危険ないたずらは体を張って止める
︎・子どもをほめる機会を増やす
☞子どもと取引しないようにするという点は、ついつい日々の子育ての中でやりがちだな と焦ります。
「●●したら、ご褒美あげる」といったような取引、私も娘が3歳の頃してしまったことがありました。
療育スタッフに指摘され、その後は気を付けているのでやっていないとは思うのですが・・・ついつい気づくとやってしまうので、気をつけたいポイントですね。
みなさんの中でも、思い当たる!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
取引すると、子どもが一時的にやる気にはなってくれるのですが、長期で考えるとご褒美がないと子ども自身が、自力で自分の機嫌をとるのが苦手になってしまう場合もあるので・・・親としては、そこはぐっと凝られられるのが良いのだろうな、と感じます。
子育てに活かせるポイントってあるのか?
発達障害の子のほめ方:キーワードは「下心」の節の中で、【「肯定文で言う練習」をしている】の言い換え例が非常に子育てに活かせるフレーズが多いな、という印象でした。
☆例えば、こんなフレーズ(一部紹介)があります↓
外へ出ちゃダメ⇒こっちへおいで
立たないで⇒座っていてね
のろのろしない⇒早く動いてね
よそ見しないで⇒〇〇のほうを見て
たたかないで⇒お口で話しをして
やっちゃダメ⇒〇〇したほうがかっこいいよ
落とさないようにね⇒しっかり持ってね
ものを投げないで⇒そっとしまって、やさしく置いてね
~第3章発達障害の子のほめ方・叱り方より一部抜粋にて引用~
☞確かに、発達障害の子には否定形(「〜しちゃダメ」「〜するのやめて!」など)より、肯定形(「〜しようか」「〜してみるのはどうかな?」など)の言い方の方が理解しやすいところが多いと、私は感じます。
親として考えること
以前、アセスメントのお話を記事の中で出したかと思います。
そのアセスメントの視点は、「なぜ、このような行動をとるのか?」「どんなことを考えているのか?」といった、子どもを理解する上で必要なものであると感じています。
さらに、親自身の今この場での気持ちや身体のコンディションなども、より正確に把握するためには必要であると思います。
私が学生だった頃、親が私に言ったことで印象に残っている言葉があります。
親にも余裕がないとね、子どもものびのび出来ないよね
☞気持ち(心)の余裕は、親にあることで子どもにとってもプラスになれど、マイナスになることはないのかなぁと思います。
親にとってより子どもの理解の仕方に幅が出てくることで、その気持ちの余裕はもっともっと生まれやすくなるな、と個人的には感じました。
本田先生の本は、その親の気持ちの余裕を与えてくれるヒントをくれるのではないでしょうか?
まとめ
今回は、本田秀夫先生の本の紹介と、親として考えたことを随所で述べさせていただきました。
本田先生も書籍で仰っていることにもなりますが、親も人間であるためにどうしてもイライラしたり、感情の波は出てしまいます。それは十分感じて生活しているところがあります。
そんな中で、子どもとの程よい距離感を保ちながら過ごすというのは、ある程度の親自身の学びの時間と休息の時間があればこそ実現がしやすいものなのかなぁ、と考えた次第です。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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