こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、プライベートで凹みに凹んだ私がよく読んでいた本をこちらでご紹介したいと思います。
第4章まであるので、何回かに分けて内容をちょこっとご紹介しながら、現状の私自身の思いも少し書けたらと考えています。
辛い時こそ読んでしまう、そんな本をご紹介します!感想もあわせて***
ご紹介するのは、こちらの書籍です👇
タイトル:置かれた場所で咲きなさい 幻冬舎文庫 渡辺和子
☞2016年3月21日付オリコン週間“本”ランキングの総合部門にあたるBOOK部門にて、週間売上0.6万部で50位、累積売上部数を先週3月14日付時点での199.8万部→200.4万部とし、発売から3年11カ月で200万部突破したとのこと👇
☞ちなみに、もくじを参照するとこんな感じです↓
- 第1章「自分自身に語りかける」
- 第2章「明日に向かって生きる」
- 第3章「美しく老いる」
- 第4章「愛するということ」
著者プロフィールより、渡辺和子さんについてご紹介👇
1927年2月、教育総督・渡辺錠太郎の次女として生まれる。51年、聖心女子大学を経て、54年上智大学大学院修了。56年、ノートルダム修道女会に入りアメリカに派遣されて、ボストン・カレッジ大学院に学ぶ。74年、岡山県文化賞(文化功労)、79年、山陽新聞賞(教育功労)、(略)89年三木記念賞受賞。ノートルダム清心女子大学(岡山)教授を経て、90年3月まで同大学学長。
~置かれた場所で咲きなさい 著者プロフィールより一部抜粋にて引用~
☞修道名はシスター・セント・ジョンです(Wikipediaより参照)。
そんな渡辺さんは、膵臓癌により2016年12月30日にこの世を去ってしまいました。
渡辺さんって、修道者だったのですね💦
無宗教でも教えを理解できると良いな・・・
大丈夫~!渡辺さんの文章は分かりやすく、
集中力の短い私でもすいすい読めました+++
本の内容をちょこっとご紹介します♪~第1章・『人はどんな場所でも幸せを見つけることができる』~
今回は、第1章「自分自身に語りかける」について、少し内容をご紹介したく思います!
1章の最初の項である、『人はどんな場所でも幸せを見つけることができる』より以下の文章を引用します👇
初めての土地、思いがけない役職、未経験の事柄の連続、それは私が当初考えていた修道生活とは、あまりにもかけはなれていて、私はいつの間にか”くれない族”になっていました。「あいさつしてくれない」こんなに苦労しているのに「ねぎらってくれない」「わかってくれない」
自信を喪失し、修道院を出ようかとまで思いつめた私に、一人の宣教師が一つの短い英語の詩を渡してくれました。その時の冒頭の一行、それが「置かれたところで咲きなさい」という言葉だったのです。(略)
結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
~置かれた場所で咲きなさい 第1章自分自身に語りかける 人はどんな場所でも幸せを見つけることができるより一部抜粋にて引用~
感想を少し・・・
人生は本当に、渡辺さんの仰るように「こんなはずじゃなかった」といった「まさか!」といった出来事が起きるなぁ、と自身の経験より実感します。
結婚、出産、子育てを仕事をしながらしてきましたが、『育児』は『仕事』とは異なった大変さがあるなとも感じてきましたし、両者間でそれぞれ感じた(こんなはずではなかった~といった)しんどさを私も度々経験した次第です。
渦中にいるうちは本当に辛くて、辛くて・・・逃げ出したい気持ちにもなることもありました。
そんな時に、いつも(小声で一人)「きっと今は、『咲く』ための準備段階なのだろう。だから、上手くいかないことに囚われていても仕方ない。そんな日もあるさ」といった感じで、自分で自分を勇気づけています。
言葉にしているうちに、何だか大丈夫でない状況も「大丈夫になっていく感覚が出てくる」というか・・・私だけの感覚であったら恐縮なのですが、まるで『言霊(ことだま)』の作用みたいに気持ちが軽くなっていることもありました。
そして、人というのは不思議な生き物ですよね。
段々と環境に慣れていくということや、忘れるという機能が働き、あんなに嫌だったことも気づいたら克服していたりするのです😊
本の内容をちょこっとご紹介します♪~第1章・『つらい日々も、笑える日につながっている』~
1章の項である、『つらい日々も、笑える日につながっている』より以下の文章を引用します👇
つまり、現状よりもよくなる状態を”発展”と呼ぶのだとすれば、少なくとも人生においては、順風満帆の生活からよりも、山あり、谷ありの人生、失敗もあれば挫折も味わう、苦労の多い人生から立ち上がる時のほうが、発展の可能性があるということなのです。
いつしか女子大生とかかわるようになって、五十年近く経とうとしています。その間、学生、卒業生の自死という悲しい経験も何度かしました。そんな時、その人たちの苦しみを思い、冥福を祈りながら学生たちに話したものです。
「死にたいと思うほどに苦しい時、”苦しいから、もうちょっと生きてみよう”とつぶやいてください」苦しみの峠にいる時、そこからは必ず下り坂になります。そして、その頂点を通り越す時に味わった痛みが、その人を強くするのです。
~置かれた場所で咲きなさい 第1章自分自身に語りかける つらい日々も、笑える日につながっているより一部抜粋にて引用~
感想を少し・・・
「死にたいと思うほどに苦しい時、”苦しいから、もうちょっと生きてみよう”とつぶやいてください」
この言葉は、私の中のとても深いところに響いた言葉の一つです。
というのも、この書籍が出たのが東日本大震災の後であったこともあって、自身も震災の末端を関東で経験した身として、「苦しい」と感じた時ほどもうちょっとだけ生きてみようと思うことの大切さを肌身で感じられたような気がしたのでした。
私自身が学生の頃に不登校を経験し、その際に「死にたい」ほどに苦しい思いをした経験もありました。
年を重ね、院生時代や社会人時代も、経験自体は異なりますがその時々で『苦しい』思いをしてきたことも覚えています。
その都度、「苦しいけど、もうちょっとだけ生きてみよう・・・これが峠なのだとしたら、あとは下り坂になって少しずつ楽になっていくかもしれない・・・」と、そう考えて・考えようとしてきました。
そして、少しずつですが先が見えて楽になってくるのですから、「ああ、よかった。渡辺さんの本で言っていたことは、このことなのかな~」と噛みしめていました。
まとめ
今回は、プライベートで凹みに凹んだ私がよく読んでいた本・【置かれた場所で咲きなさい】のご紹介と感想などをこちらで書きました。
辛い時ほど、そこから得られる経験は大きい・・・そういったことも、この書籍より得られた知識の一つです。
長い冬もいつかあけて春になる様に、苦しい・辛い時期もいつか和らいで喜ばしいことが訪れるであろうということや、そのために必要な手立てや心構えを渡辺さんの本は教えてくれているなぁと感じました。
置かれた場所で咲くということが、今の自分にとって「どんなことがそれに当たるのか?」ということを考え、これからも生きていけたらなぁと思います。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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