こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、人権啓発ビデオ(動画)のご紹介と、性的マイノリティ(性的少数者)について自身の経験を振り返って学び・考えたことを書いていきたいと思います。
人権啓発ビデオ(動画)のご紹介&性的マイノリティ(性的少数者)について自身の経験から学び・考えたことについて
今回、ご紹介したいのは法務省サイトにある人権啓発コンテンツの人権啓発ビデオ(YouTube動画)をご紹介したいと思います。
さらに、性的マイノリティに関して、私自身が思春期・青年期の頃に経験していた感情や考えを振り返って書いていきたい、と考えています。
人権啓発ビデオ「あなたがあなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」についてご紹介します↓
☞動画(7年前アップされたもの)内では、性的マイノリティの割合が3~5%となっていましたが、令和元年の株式会社LGBT総合研究所のデータ「LGBT意識行動調査2019」の結果によると・・・
LGBT・性的少数者に該当する人は10.0%と判明しています
☞LGBTないしLGBTQの方たちを対象とした調査・研究自体を集めることが難しいこともあり・・・データ数や調査方法の違いの他、性的少数者の定義にばらつきがあることから、多少の数値の誤差は出てしまうところはあるのでしょうが、(時代の)傾向としては該当する人たちの割合は以前よりは増えているようです!
正しい知識をアップデートしていくことを心掛ける姿勢は、大切ですよね♪
知識を正しく身につけることで、
✅無意識に人を傷つけることが減る
✅サポートできることが増える
が、ありますよね!
ちょこっと動画内容をご紹介します
多様な性について、過去動画でもご紹介した「からだの性」「性自認」「性的指向」について、今回の動画では、『身体の性』『心の性』『恋愛対象』ということで取り上げられています。
☞ちなみに、過去動画はこちら↓
☞動画内の例をとりあげてみますね。
レズビアンの場合「身体の性」は女性「心の性」も女性「恋愛対象」も女性となります
ゲイの場合「身体の性」は男性「心の性」も男性「恋愛対象」も男性となります
バイセクシャルの場合 例えば「身体の性」が女性なら「心の性」も女性 「恋愛対象」は女性と男性の両方となります
トランスジェンダーの場合「身体の性」が男性なら「心の性」は女性というように「身体の性」と「心の性」に違和感があります 「恋愛対象」は異性の場合もありますし同性の場合もあります また男性と女性のどちらも「恋愛対象」になる場合もあります
クエスチョニングの場合「心の性」や「恋愛対象」が揺れ動いたり またどちらに決めたくないわからないなど特定の枠にはまりません
~人権啓発ビデオ「あなたがあなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」より一部抜粋にて引用~
性的マイノリティと一括りにしてしまうと、個々の違いへの理解が深まりにくくなってしまうように感じます💦
思春期の頃は心身共に発達段階の途上にあることもあり、クエスチョニングの様な場合も多くみられることがあります。私の場合も、覚えのある経験ですので・・・以下に記載していけたらと思っています。
ちなみに・・・
「こんな場合はどう答えた方がよいのか?」
☞動画内では、そういった疑問に対するヒントを与えてくれます。
Q.友人や知り合いからカミングアウトを受けたが、どう対応したらよいのか?
A.カミングアウトをしてくれた相手の気持ちを肯定的に受け止め、話を聴いてみるのがよいかと思います。
動画内のドラマ(抜粋ドラマ)「同性愛の会社員 雄輔の場合」では、ドラマ主人公の雄輔が職場の同僚にゲイであることを知られ、動揺している様子を心配した上司に自身がゲイであることをカミングアウトしています。
☞その際に、上司の飯塚が述べた言葉は理想的な反応だなぁと感じました↓
飯塚:そうだったの 大切なことを打ち明けてくれてありがとう
絶対 誰にも言わないから安心して
正直驚いたけど 私は誰より誠実なあなたを知ってる
だから 今までと何の変わりもないわ
五島君(主人公の苗字)は五島君だもん
いつでもサポートするから 遠慮なく言ってね
~人権啓発ビデオ「あなたがあなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」より一部抜粋にて引用~
カミングアウトとアウティングのちがいについて
カミングアウトとアウティングは違います。
どう違うのかは、以下に書きますね↓
- カミングアウト
- 自身の性のあり方を家族や友人、周囲の人などに打ち明けること
- いつ・誰に・何を・どこまでカミングアウトするのかは、本人の意思で決めることのため、カミングアウトしないということも含め、他人が強要することはあってはなりません。
- 自身の性のあり方を家族や友人、周囲の人などに打ち明けること
- アウティング
- 本人の了解を得ずにその人の性的指向や性自認を周囲に伝えてしまうこと
- 人のプライバシーに関わる重大な人権侵害になるため、絶対にしてはいけません。性的指向や性自認は大切な個人情報だと認識して、アウティングを防いでいくことが大切です。
- 本人の了解を得ずにその人の性的指向や性自認を周囲に伝えてしまうこと
性的マイノリティ(性的少数者)について自身の経験から学び・考えたこと
私自身、思えば10代の頃・・・とりわけ中学から高校生の頃は、心身の不安定の状態もあり、「心の性」「恋愛対象」が揺れ動いているような感覚が当時は強かったです。
☞今思えば、クエスチョニングに近しい状況であったのだと思います。
高校生の頃、学校も塾も一緒に過ごしていた仲の良い友人に、ふと勢いでカミングアウトしたことがありました。
確かこんな感じでした↓
いや~・・・もしかしたら、私、男女両方好きかもしれない💦
その時の友人の返しはこんな感じでした↓
え!?そうなんだ~・・・
なんか色々わからないこと多いけど、
困ったことがあったら言ってね(サッパリ✨)
☞当時の私は、この友人の対応に救われました***
当時の私は、親との関係は良好ではありましたが、やはり思春期特有の難しい時期ということもあり・・・相談できる人は、親以外の限られた人だっだように思います。
誰かひとりでも、自身の話に耳を傾けてくれる人がいるというだけで本当に心が楽になったり、軽くなったりするなぁということを学びました。
そして、10代の頃に感じた強烈な感情の経験は、これからの私の仕事の中でも、思春期のお子さんの悩みを理解する上でも、性的マイノリティの悩みを抱える方への支援でも、必ず活きるものであると考えました。
まとめ
ここまで、人権啓発ビデオ(動画)のご紹介と、性的マイノリティ(性的少数者)について自身の経験を振り返って学び・考えたことを書いていきました。
人権についての授業は小学校ではすでにやってきているテーマの1つではありますが、ひと口に『人権』と言っても、具体的な生活場面の中で、【どんな人たちがいて】【どういう考え方があって】【何をして良くて、何をしてはいけないのか】といった部分がどうしても捉えきれず、補いきれない部分も出てくることも考えると…理解をしていく努力を求められるテーマともいえますね。
我が家でも、小学校に上がる前には、学習前に必要とされるであろうある程度の知識として、『人権』をテーマとする【性的マイノリティ】の分野もかみ砕いて伝えているのですが…日々、変化していく多様性の時代だからこそ、親も子ども同様に、よく学んでいく必要性を感じる今日この頃です。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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