こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、記事から学ぶこと第13弾です。
最近、『発達障害』という言葉同様に耳慣れしてきた言葉である『定型発達』という言葉について改めて考えさせられるコラム記事をご紹介したく思います。
記事のご紹介&定型発達について考えたことを書きたいと思います
冒頭でも、少し触れたのですが…今回は『定型発達』とは?ということを考えさせられるコラム記事のご紹介と、発達障害の娘を持つグレーゾーンな親である私が考えたことも併せて書いていきたいと思います。
☞グレーゾーンとは?の過去記事はこちら👇
記事の内容をちょこっとご紹介します!
今回、ご紹介する記事はこちら👇
ソクラテスのたまご 定型発達とは?発達障害の子は何が違うの?「普通」が苦しい親子の生き方(札幌国際大学 安井政樹准教授)
☞「定型発達=普通」とは のパラグラフでは、このような内容が書かれています👇
定型発達とは、年齢ごとの発達の特性と比較して遅れがない場合、いわゆる「発達障害がない」という意味で用いられます。(略)
「発達障害=悪い子、困った子」「定型発達=いい子、普通」というわけではありません。(略)
そもそも、子どもが45分間興味のない授業を黙って座って聞いていることが「普通なのか」と教師ながら疑問に思うことがあります。「つらい」「しんどい」「飽きた」という思いを率直に出せることもある意味「普通」なのではないでしょうか。
〜ソクラテスのたまご 定型発達とは?発達障害の子は何が違うの?「普通」が苦しい親子の生き方より一部抜粋にて引用〜
子どもに限らず、大人でも45分や50分、興味関心のそこまで高くないことに集中するのは、なかなか大変なことですよね💦
自身の感情に素直になることは「普通」であるように感じられますね。
そして、定型発達と発達障害、悩みの違い ではこのように述べられています👇
子ども一人一人の特性も違い、困り感も違い、結局は当事者にしか分からないことが多いのです。
ママ友だけでなく、担任から発達や特性について指摘されて、驚いたり、傷ついたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
そのとき、見極めていただきたいのは、指摘した理由が「その子をどうにか支援していきたい」からなのか、「できない理由をその子に押し付けたい」からなのか、どちらなのかということです。
〜ソクラテスのたまご 定型発達とは?発達障害の子は何が違うの?「普通」が苦しい親子の生き方より一部抜粋にて引用〜
子どもの特性が多様であること、親子の困り感も様々であることについては、娘を育てていく中でヒシヒシと切に感じられるようになりましたね😅
☞定型発達を目指す必要はない では、このような内容が書かれています👇
周り(定型発達)の基準に合わせてゴールを設定すると、「できていない」が目立ちます。でも、周囲ではなく、過去のその子と比較して「前よりできるようになったね」と成長に目を向けると、「できた」が目立つようになります。
その積み重ねが、親子の生きやすさ、子どもが生き方のコツを得ていくことにつながっていきます。定型発達を目指す必要はないのです。(略)
そして、無意識からくる言動が、当事者を傷つけてしまうこともあります。
ですが、無意識、無知による言動は、「知る」「気付く」ことで変わっていきます。だからこそ当事者の思いを周囲に伝えてください。困っていることを親子だけで抱え込む必要はありません。
〜ソクラテスのたまご 定型発達とは?発達障害の子は何が違うの?「普通」が苦しい親子の生き方より一部抜粋にて引用〜
娘を育てていく中で、「周囲との比較」ではなく、「過去の娘」と「今の娘」の成長比較を大切に出来るようになりました❗️
娘さんとの日々で、とっても大切な学びをしたんですね♪
定型発達について考えたこと〜母として、専門職として、考えたこと〜
以前、ご紹介した記事(今回添付したグレーゾーンとは?の過去記事)から参照した下記の表を使いながら少しお話ししたいと思います。
基準A | 基準B | 基準C | 基準D | 基準E | 基準F | 診断結果 | |
患者A | × | × | × | × | × | × | 定型発達 |
患者B | × | × | × | × | 〇 | × | グレーゾーン |
患者C | × | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | グレーゾーン |
患者D | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | グレーゾーン |
患者E | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 発達障害 |
心理職として、『発達障害』の知識や支援方法については学生時代も含め、修練を重ねていきますが、一方で同じくらいに『グレーゾーン』や『定型発達』についてもそれを抱える子ども本人や親御さんの悩みは千差万別であることをわきまえないといけない、と私自身は教えられて来たと感じますし、それは今後も大切に持ち続ける必要のある観点であると感じています。
「イヤイヤ期は大変かもしれないけれど、うちみたいに癇癪が酷いわけではないんでしょ?」
「障害があるわけではないのだから、これくらいできるでしょ?」
「『普通』これくらいやれるでしょ?」
「良いなぁ〜定型発達の子は。うちはさ、大変だから…」
などなど…
こういった投げ掛ける側からすると何気ない無意識の言葉に、受け取る側は『う!』と胸に刺さるものがあったりするのではないでしょうか?
障害児育児をしている母親という観点から、上記の言葉達を捉えた時に、自身の子が「発達障害だから大変なのでしょう?」「普通じゃないって大変じゃない?」などといった、こちら側の事情(子どもの様子や親として踏み込んでほしくない話題など)お構いなしに、憶測だけでなんとなく決めつけのような物言いをされてしまうのは、個人的にはなんとも残念だなぁという気持ちになったりもします。
もちろん、心配して声かけてしてくださっている方や応援してくださっている方達には、精一杯その気持ちになんらかの形で答えたいという気持ちはあるのですが…
『十人十色』なものの考え方があり、
『多様性』のこの時代、
気づけば、大人も子ども同様に様々な環境変化の中で必死に適応しようとしているのでしょうね。
ストレスは0になったらなったで感覚がおかしくなってしまうため、ある程度は必要なものですが…あまりにも今の時代は心身を休める時間というか、特に心の余裕を作ることが難しい時代でもあるのかなぁ…なんてことを、漠然とですが考えてしまう自分がいます。
『普通』という言葉に囚われすぎると、逆に見失う…なんだかそんな感じがいたしました。
まとめ
今回は、記事から学んだこと第13弾ということで、定型発達とは?発達障害の子は何が違うの?「普通」が苦しい親子の生き方というコラム記事についてご紹介と、私なりに定型発達について考えたことなどを少し綴らせていただきました。
定型発達には定型発達の悩みがあり、グレーゾーンにはグレーゾーンの悩みがある…発達障害と診断がついていなくとも、日々生活している中で、悩みの全くない人など少なからず私はあまりお会いしたことがないかなぁと思いました。
☞以前から他のブログ記事でも記載していますが…障害の有無に関係なく、子どさん一人一人に個性があるので、その支援のあり方は理想としてはオーダーメイドで形作られていくというのが本来自然の形になるのかもしれませんし、そのためには『アセスメント』という観点は重要視されるとよいなぁと考えます。
「アセスメント?」
と思われた方は、過去記事でも触れてまとめていますので、どうぞご覧いただけると幸いです。
子育てのちょっとしたヒントを与えてくれるかもしれません。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
感想など送ろうかなと、もしいっらしゃる方がいれば
☞(コメント機能の代わりに)お問合せフォームをご利用ください
Follow @StigmaX1
☟購入したりしておススメの作品を中心に置いています♪いつもありがとうございます!
ブロトピ:今日の育児日記