こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
以前、漫画『鬼滅の刃(きめつのやいば)』の登場人物から教わった、人として・親として大切な事について書いていきました。
過去記事はこちらですね↓
第2回目は、1998年に花とゆめで連載されていまはすでに完結しているコミックである、『フルーツバスケット』について、いくつかの場面をご紹介したいと思います。
☞ちなみに、今回は愛蔵版として出版されたコミック1巻より、3場面をご紹介します。
「親として、子どもに何を教えるか?」
「親として、何を伝えられるか?」
「親として、子育てをしていてどんな言葉が励みになるだろうか?」
☞今回ご紹介する場面は、それらの問いに寄り添ってくれる言葉になるかもしれません。
フルーツバスケットが教えてくれたもの~愛蔵版1巻より~
漫画・フルーツバスケットとは?☜タイトルより、白泉社の公式サイトにリンクできます
Wikipediaによると、以下の様にストーリーや概要の紹介がされています↓
『フルーツバスケット』は、高屋奈月による日本の漫画。(略)
草摩家の分家宅に居候することになった主人公・本田透と、動物憑きの奇妙な体質を持つ草摩家の面々との交流を中心に描く。(略)
2001年、第25回講談社漫画賞・少女部門受賞。2018年11月時点で単行本の全世界累計発行部数は3000万部を突破している。
~Wikipedia フルーツバスケット(漫画)より一部抜粋にて引用~
これまで期間をおいて計2回アニメにもなっており、コミックも愛蔵版になるほどの人気コミックです。
☞伴侶も私も、大好きな作品一つです!
読むとなんだかこころがきゅ~としめつけられる感覚と、ポッと温かくなる感覚を交互に感じられる作品だと思います。
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第3話より:「人と関わって暮らしてくのに向いてないんだ」に対する草摩 紫呉(そうま しぐれ)の言葉がけ
「・・・無理なんだよ 俺は」
「人と関わって暮らしてくのに向いてないんだ」
~フルーツバスケット 第3話より一部抜粋にて引用~
そう言い放ったのは、十二支に入れなかった猫の物の怪憑きである草摩 夾(そうま きょう)。
その言葉を聞き、戌の物の怪憑きの小説家である草摩 紫呉(そうま しぐれ)が掛けた言葉が、(当時学生だった私には)とても印象的でした。
☞武闘のたしなみのある夾に対して、拳での力配分が出来るのは武闘の経験があるから出来ることであることと、そこから人間関係も経験が必要であることを例にだして話をしています。
ねぇ君 人と上手く関わっていくのも同じ事だよ
ただ その修業は山の中ではなく 人の住む街の中でしなくてはだめだ
他人(ひと)と交わり傷つけたり 傷つけられたりしながら
他人(ひと)を学び 己自身も学ばないと
本当の意味で 他人(たにん)を思いやれるような人間にはなれないよ
~フルーツバスケット 第3話より一部抜粋にて引用~
第3話から当時の私が考えたこと・今の私が考えたこと
学生の頃だった当時の私は、3話のこのやりとりを見て、「そうか〜確かに、人間関係も練習だよね。人の行いとかから、自分も学ぶことがあるよね。うんうん」と考えていました。
今の私は、当時の自分よりも傷つきの経験も踏まえて、沢山のスキルを学んできました。
失敗も多かったからこそ、そこから人との程よい距離感を探れたり、自分自身をきちんと見つめる機会にも恵まれました。
長い人生、時に回避したいほど嫌なことは沢山経験すると思いますが、それらの経験は、結果として自分を成長させる機会でもあると思うと…可能な限り人と嫌な自分の部分と向き合おうとしてきたことは、あながち間違いでなかったのでは?、と考えられるまでになりました。
第4話より:草摩 由希(そうま ゆき)に「本田さんは優しいね」、と言われた後の本田 透(ほんだ とおる)の言葉
子(鼠)の物の怪憑きの草摩 由希(そうま ゆき)が台風から自身の作った家庭菜園を守ろうとした際、本田 透(ほんだ とおる)が助太刀を申し出る。
その行為に対して、由希が感謝の言葉を述べる。
「本田さんは優しいね」
~フルーツバスケット 第4話より一部抜粋にて引用~
その言葉に恐縮しながらも、透は以下の言葉を口にしている。
でも疑うよりは信じなさいって お母さんが言ってました
人は良心(やさしさ)を持って生まれてこないんだよって
生まれながらに持っているのは 食欲とか物欲とか そういう欲だけなんですって
つまり生きる本能ですよね
良心(りょうしん)は体が成長するのと同じで
自分の中で育てていく心なんだ…って
だから人によって良心(やさしさ)の形は違うんだ……って
~フルーツバスケット 第4話より一部抜粋にて引用~
第4話から当時の私が考えたこと・今の私が考えたこと
当時の私がこの言葉を見た時は、「自分は性善説派だからかな?理解が難しいなぁ〜」と自身の中で消化するのに時間がかかっていた様に記憶しています。
しかし、今の私であれば、「ああ、だから色んな人がいるのかな…あの人はこういう優しさを持った人だったし、この人はわかりやすい形の優しさを持っていたなぁ…」といった具合に、自身の経験の中に透の言葉を落とし込んで肌身で実感している節が大いにあるな、と考えられる様になってきました。
世の中には、いろんな人がいる…しかし、それは何故なのか?
学生の頃の私の理解(人は生まれながらに善)で考えていくと、「じゃあ、なんで悪いことしたりするの?そもそもが善なら、みんな優しいはずだよね!?」、といった感じで、うまく説明がつかない事が出やすかったかもしれません。
一方で、良心が手作りという発想は、色々なタイプの優しさの形を説明する事が出来る様な気がしました。
これは、障害をもつ娘を理解する際に、非常に助けになる考え方でもありました。
第12話より:「そーだっっ質問していいですか?雪が溶けると何になるでしょう!!」、と質問する草摩佳菜の答えとは?
足を滑らせた透を助けた拍子に竜の落とし子に変身してしまった、草摩 はとり(そうま はとり)。
倒れた直後に、透が示した反応が、昔恋仲であった草摩佳菜(そうま かな)とそっくりだったと気づき、過去の佳菜とのやり取りに思い耽るはとり。
そのときのやりとりがこちら↓
佳菜「そーだっっ質問していいですか?雪が溶けると何になるでしょう!!」
はとり(……馬鹿にしているんだろうか)「…『水』になるに決まっているだろう」
佳菜「ぶっぶーっ」
佳菜「『春』になるんですよっ」
~フルーツバスケット 第12話より一部抜粋にて引用~
第12話から当時の私が考えたこと・今の私が考えたこと
学生の頃の私は、この佳菜の答えを知り、「素敵な答えだなぁ…こんな女性だから、はとりは心惹かれたんだろうなぁ」、と考えていました。
あくまでそこ止まりの理解でもありました。
今の私がこの答えを見ると、長い冬の様な苦しい時間も、いずれ来るであろう『春』のための時間であったと思える日が来るだろう…その時を信じて日々を大切に生きていかなくちゃな、と娘の顔を見ながら考える次第です。
ちょっとした娘が見せる成長が、近くで娘を見ている親の私にとって、まるで待ち望んだ春の如く、心が躍る瞬間だったりします。
まとめ
今回は、漫画・フルーツバスケットから親として学べるなと思う言葉や考え方などをご紹介しました。
年々、漫画の主人公よりその親世代や先輩世代の目線に共感しやすくなっているのは、その分自分も時間経過だけではない経験値を積んでいるからだと思うのは…少し傲慢でしょうか😊?
学生の頃は、「なんとなく良い言葉だな」止まりの言葉やストーリーも、歳を重ね、経験を重ねてみると…同じ場面を見ているはずなのに、違う視点で現象を捉えられる様になっていたりと…自分自身の成長も少しですが、感じる事ができました。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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