こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、過去にご紹介した発達支援の雑誌であるPriPri(プリプリ)パレット10・11月号から、【かんしゃくと他害】についての特集の続き部分(【他害】部分の記事)のご紹介と、我が家の支援の工夫と親として考えたことも書いていきたいと思います。
発達支援の特集のご紹介&支援の工夫や親として考えたこと
今回は、他害の方を取り上げてこちらでご紹介させていただきます。
☞また、我が家の他害対策や工夫を、実際の一つの子育て現場からの感想などを述べさせていただけたら、と考えています。
☞ちなみに、こちらが過去記事ですね↓
ご紹介させていただく雑誌はこちらになります↓
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PriPri(プリプリ)パレット10・11月号【かんしゃくと他害】についての特集をご紹介します!
そして、今回取り上げる特集は前回同様こちらです↓
特集1 子どものSOSに寄り添う支援 発達に課題のある子のかんしゃくと他害 です。
復習になりますが…
特集内では、こんなことが書いてありました☺️
かんしゃくや他害への支援として3つのキホンをあげています。
キホン1 かんしゃく・他害が起きにくい環境をつくる
(略)その子がどのような場面で、どういう理由でかんしゃくや他害を起こしやすいのかよく観察しましょう。そのうえで、原因となっている要素をできるだけ取り除くことが大切です。
キホン2 子どもの気持ちに寄り添い、共感する
(略)どうしていいかわからず、かんしゃくや他害という形でしか気持ちを表出する方法がなく困っているのです。そんな子どもの気持ちに目を向け、まずは「いやだったんだね」「つらかったね」と子どもに寄り添い、共感しましょう。
キホン3 適切な行動を強化する
(略)かんしゃくや他害は子どもの気持ちから湧き起こる行動なので、それを環境設定だけですべてなくすことは困難です。そこで、重要になってくるのが「正の強化」で、適切な行為を増やすことです。
~PriPriパレット10・11月号特集1 子どものSOSに寄り添う支援 発達に課題のある子のかんしゃくと他害より一部抜粋にて引用~
☞具体的なGOOD&BADの対応が本書に載っていますので、気になる方は是非ともチェックしてみてください***
他害を減らす3つの手だて
<手だて1>
友だちとトラブルが起きにくい環境をつくる
☞本書内にあげられている例としては・・・
✅取り合いにならないように同じおもちゃを複数個用意する
✅活動に集中しやすいように、あおびごとにコーナーを用意する
✅ゆったり活動できるスペースを確保するなどの工夫
などがあります😃
<手だて2>
好ましい行動ができたら当たり前と思わずほめる
☞本書内にあげられている例としては・・・
✅しかるより普段から好ましい行動を強化し、定着させる
✅友だちにやさしくできた、保育者を手伝ってくれたなど、小さなことも見逃さずにほめる
<手だて3>
人の気持ちや表情への関心を高める
☞本書内にあげられている例としては・・・
✅「表情カード」を使ったあそびを通じて、自分や友だちの気持ちへの気づきを促す
✅1枚ずつ表情カードを見せて、「これはどんな顔?怒っているね」などと話しながら一緒に表情のまねをする
☞楽天ユーザーの方はこちらを参照してみてください👇
他害が起きたときのかかわり方
本書内では以下のポイントと説明が載っています(一部抜粋にて引用します)👇
【POINT1】その場ですぐ話す
✅あとから話をしても、何のことかピンとこない
☞子どもがひどく興奮している時は、保護者の声も耳に入りません。子どもの様子をよく観察し、落ち着いてきたら話しましょう。
【POINT2】ダメなことはダメと伝える
✅「やっちゃダメ!」だけでなく、代わりのよいふるまいも伝える
☞「いやだったんだね」などと気持ちに寄り添いながら、「ことばで『いやです』と言おうね」など、たたくなどの乱暴な行為に代わる”よいふるまい”を示すことも大切です。
+1アドバイス:くり返し何度も根気よく!
一般的な育ちの子なら2~3回言えばできるようになることでも、発達に課題のある子は時間がかかります。それでもくり返し言い続けることで、少しずつできるようになります。
~PriPriパレット10・11月号特集1 子どものSOSに寄り添う支援 発達に課題のある子のかんしゃくと他害より一部抜粋にて引用~
【POINT3】感情的にならず冷静に対応する
✅保育者が興奮すると、子どももヒートアップ
☞「しかる」というより、「譲らない」という気持ちで話すと、口調も強くならずに伝えることができます。
+α(プラスα):質のよい睡眠で1日を穏やかに
睡眠不足による体調不良や疲労感によるイライラは、かんしゃくや他害のスイッチが入りやすくなる一因です。
夜間にしっかり質のよい睡眠をとるには、午前8時~10時くらいの時間に屋外で太陽の光を浴びながら十分に身体を動かすことが大切です。
~PriPriパレット10・11月号特集1 子どものSOSに寄り添う支援 発達に課題のある子のかんしゃくと他害 小児科医 宮島先生のミニ講座より一部抜粋にて引用~
我が家の他害対策や工夫
我が家では、娘に対して『他害』対策としては(思いつく限り)以下のことをしています👇
✅睡眠時間の確保(土日祝日なども極力、同じ時間に寝れるようにしています)
✅(娘が疲労しない様に)予定をつめこみ過ぎない様に、親の方で調整(1日2つ以上の用事を入れない)
✅自宅の部屋には、娘のクールダウンの場所(周りに物がなく、娘一人が入れるスペース)を設置
✅起床時~出かけるまでに娘の様子から、不穏な感じがあれば服薬(エビリファイ散1%を1回0.02g※)をさせて登園
※娘の服薬状況についての過去記事はこちらです!
✅目の前で娘が他害をした場合、まずは安全確保で親から娘にその場で指摘
✅指摘後、娘が自力でクールダウンが出来る様に水分をとらせながら様子見する
✅親は冷静にしかる姿勢の元、娘の気持ちも汲みながら「~っていう気持ちだったんだよね。嫌だったんだね。けれど、手を出すのは違うよね」「イヤと思ったら、『イヤ~』と言うと良いよ」などと伝える
✅娘が言葉で気持ちを伝えられた場合、「おお~そうだね。そうやって伝えられるの良いよね」「うんうん。イヤーだったんだよね」と他害の代わりに適切な表現が出来た際は、盛大にほめる
☞気持ち絵カードを使用しながら行う時もあります
など・・・このような対策や工夫を我が家ではしています。
伴侶とも上記の対策・工夫の内容は共有しています。
娘が他害などをした際は、その情報をその都度共有しては、今の娘にとってより理解しやすい伝え方(方法)を試行錯誤しています。
娘に対しては、①視覚情報を上手に取り入れることで理解が促されやすいこと、②騒がしいところよりも静かなところで伝えること、③言葉は短く、わかりやすいもので伝えること、を最近は特に心がけています。
まとめ
今回は、過去に紹介した発達支援雑誌〔PriPri(プリプリ)パレット10・11月号〕の【かんしゃくと他害】の特集から【他害】部分記事のご紹介と、我が家の支援の工夫と親として考えたことも書いていきました。
かんしゃくと他害は、子どもが小さいうちは特に親が悩むことがらの一つだと思います。
自宅と外の環境では、子どもにとって刺激になるもの(量や質)が異なるため、『これは、この子にとって、不快な刺激になっていないだろうか?そうだとしたら、どんな工夫で解消できるだろうか?』といったことを、大人側が常に考える癖をつけていくことは姿勢として求められるかもしれません。
発達障害の特性がある子もそれぞれ個性がある様に、発達障害の特性がそこまで強くない子の場合でもそれぞれ個性があり、時にかんしゃくや他害を起こすこともあります。
発達障害の子がすごしやすい環境を整えていく中で、結果として周囲の他の子にとってもかんしゃくや他害が起こしにくい快適な環境につながることが大いに考えられる・・・という観点がもっともっと世の中に広まって行けばよいなぁと思います。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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