こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
「前向きだよね!何で、そんなにポジティブに考えられるの???」
「正直、発達障害の我が子を育てるって、思う以上に大変だと思うんだけど・・・めっちゃ楽しそうにしてるよね。辛くないの?」
↑よくトアルしんりしがプライベートで言われてきた言葉です。
友人、知人、SNSなど、様々な人に言葉は違えど、ニュアンスは同じことを言われてきています。
今回は、前向きになるのにトアルしんりしが実行している技法についてご紹介のパート2です。
☞結構、このシリーズはみなさんからの反応が多く、今後もご紹介していきたいと思います!!!
前向きになるためにつかっている技法2選
結論:(前回紹介した技法の他)下方比較と例外さがしの技法を使うことで、気持ちをこれ以上落とさないように工夫をしている!
☞ちなみに、前回紹介した技法というのはこちら↓
では、詳細について以下に書いていきますね+++
技法:下方比較(かほうひかく)
☞下方比較とは、社会的比較の一つです。どんなものなのか、詳細をチェックしていきましょう。
※今回は、下方比較について取り上げているので、社会的比較に関してはリンク先を用意したのみで内容は割愛させていただきます。
Willsは1981年に下方比較の概念を提唱した。
下方比較とは、人が自己評価の意味として使う防御的な傾向のことである。
下方比較においては、個々人が他の個人や比較集団を、知覚される同質性よりも解離させるために、及び、彼ら自身や彼らの個人的な状況をより良く感じるために、より悪く考えられていると見なす。
下方比較理論は、自身の主観的幸福度を増大させる点において、比較の積極的効果を強調する。
例えば、乳がん患者達は、彼ら自身よりも、より不幸な多数派の比較集団を作り出す、という現象が見出されている。
~Wikipediaより一部抜粋にて引用~
ちょっと言い方難しくない!?
もう少しかみ砕いて教えてよ~
と思われた方もいらっしゃるかと思いますので、トアルしんりしなりの理解と言葉でご説明させていただきますね。
「自分って、なんて不幸なんだろう」「なんで、こんなに出来ないことが多いんだろう」などなど・・・
そういった自分評価を下げてしまう状況や考えにとらわれた場合↓↓↓
- 自分より不幸と思われる状況の人と自分を比較する
- 自分より出来ないことが多そうな人と自分を比較する
☞つまり、自分よりもっと大変そうな状況の人と比べて、「自分はまだ恵まれている」と考えることで、自己評価をそれ以上下げないようにすること=下方比較 ということになります。
☞乳がんの例でいえば、乳房の一部を切除した患者さんは全部切除した患者さんと比較し、乳房を全部切除した患者さんはがんが他に転移した患者さんと自分自身を比較する、といった具合です。
技法:例外さがし
☞例外さがしは、ブリーフセラピーの考え方の一つです。
※今回は、例外さがしについて取り上げているので、ブリーフセラピーに関してはリンク先を用意したのみで内容は割愛させていただきます。
1.原因探しをせず、例外(問題の中ですでに解決している部分)を探す(SFA)
~日本ブリーフセラピー協会サイトより一部抜粋にて引用~
ちょっとちょっと!
またまた難しい感じの用語出てきたじゃない!?
具体的には、どういう風に日々の生活に取り入れたら良いのよ~
では、具体的にどのように日常の中で使えるのか?トアルしんりしの例でみてみましょう!
実生活でつかってみると、こんな感じ☟
☞例えば・・・下方比較に関しては↓
【最近の出来事】:季節の変わり目なのか、娘が鼻水と時々咳をする。その姿を見て、「ああ~なんてこった。風邪ひかせちゃったかな・・・」と落ち込む。
⇒(下方比較で状況を捉え直す)「いやいや、良く考えよう。風邪症状といっても、高熱が出ているわけではないし・・・そもそも、インフルエンザのような1週間は登園できない状態よりは良いのではないか?」など
☞例外さがしに関しては↓
【最近の出来事】:疲れていたが、休みの日だったので、5つのやりたいことをしようとした。しかし、3つしか出来なかったので、落ち込む。(休みの日以外だと、やれても2つくらいしかできない状況)
⇒(例外さがしで状況を捉え直す)「疲れていたのに、3つやりたいことが出来たのはどうしてなのか?いつもはやれても2つくらいしか出来ないのに・・・果たして落ち込むところなのかな?」など
まとめ
今回、前向きになるのにトアルしんりしが実行している技法について2つご紹介しました。
”へぇ~こんな技法があるんだ”、”これ、自分も使ってるやり方だ~”といった反応も様々だと思いますが、何より自分と相性のよい技法を上手く取り入れられたら良いのではないでしょうか。
☞下方比較などは、トアルしんりしはここぞという時には多めに使っている技法です。ここぞという場面とは、『自分の気持ちがいつもより落ち込みすぎているな』『あ、このままいくと心身のバランス崩れていくかも?』、と感じた時などが当てはまります。
☞今後も、トアルしんりしが日々取り入れている技法などを紹介していけたらと思います!
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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