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女性の発達障害について考える パート2〜対談記事を参考に、性別違和や家庭環境のあり方を考えた件〜

シリーズもの(心身カテゴリー内)
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 こんにちは、みなさま。

臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。

このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!



 過去記事で漫画家・沖田×華さんと精神科医・岩波明先生の対談記事のご紹介しました。

 今回は、お二人の別の対談記事をご紹介しながら、性別違和や家庭環境のあり方をメインに、「女性の発達障害」について私なりの考えを書きたいと思います。

沖田×華さんと岩波明先生の対談記事のご紹介!「女性の発達障害」について考えたこと パート2

 今回、ご紹介したい対談記事はこちらです👇

トリプル発達障害の女性漫画家が、「男になりたかった」と語るワケ 家事、細かな気配り、女子会が苦手
精神科医の岩波明さんによると、「家事ができない、細かい気配りができないといった発達障害の特性は、今も日本社会で好まれる『やまとなでしこ』『控えめ』『我を通さない』といった女性像と対照的。そのせいで発達障害の女性は『責められやすい』」といいま...

トリプル発達障害の女性漫画家が、「男になりたかった」と語るワケ/PRESIDENT Online

 記事内の内容は、岩波明『医者も親も気づかない 女子の発達障害』(青春出版社)の一部を再編集したものとのこと


👆岩波明『医者も親も気づかない 女子の発達障害』青春出版社

☞過去記事についてはこちら

女性の発達障害について考える〜対談記事を参考に、子育てや受験について考えた件〜
こんにちは、みなさま。臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。☞このブログでは…トアルしんり...

沖田×華(おきた ばっか)さんとは?作品もあわせて、簡単に振り返りしていきます

 記事内によると、このように沖田さんはご紹介されています👇

小学4年生のときにLD(学習障害)とADHD(注意欠如多動性障害)、中学生のときにアスペルガー症候群と診断された漫画家の沖田×華さん

☞ちなみに、ドラマ化もされた沖田さんのコミックである「透明なゆりかご」は私も好きな作品の一つです👇


 沖田さんの描く作品は、絵柄も個性的なのですが、ストーリーとあわせて無性に人の心を惹きつける何かがあるように感じます✨

沖田さん自身の発達障害(神経発達症)の経験が作品に活かされているのもあるでしょうが、彼女の人生の中で出会った個性豊かな様々な人たちの影響も大きいのかなぁ〜など、と個人的には考えていました。

沖田さんが気になった方は、よかったら彼女のコミックの方も手に取っていただけたら幸いです😊

 沖田さんは、他にもこんな作品を描いています✨


↑電子書籍ですが、気になった方は是非😂(お父様が良いあじだしてます💖)


対談記事の内容をちょこっとご紹介♪〜[“やまとなでしこ”とは正反対の毎日][夫が支える家庭生活][女性同士の人間関係もツラかった]より〜

 記事の冒頭はこの文章から始まります。

精神科医の岩波明さんによると、「家事ができない、細かい気配りができないといった発達障害の特性は、今も日本社会で好まれる『やまとなでしこ』『控えめ』『我を通さない』といった女性像と対照的。そのせいで発達障害の女性は『責められやすい』」といいます。

☞対談記事の内容をテーマをいくつかピックアップして、その部分をかいつまんで紹介しますね❗️

[“やまとなでしこ”とは正反対の毎日]より

 女子(女性)として違和感のあったのが『下着』との話をする沖田さん。

【沖田】ありました。ブラジャーの締めつけ感もだし、とにかく生理がめちゃくちゃイヤでした。私は学校で始まったんですけど、言えなくて。

 その後、岩波先生とこんなやりとりがなされています👇

【岩波】まだきちんとしたデータも調査も出ていませんが、発達障害の特徴を持つ方は、性別違和を感じている方が多い印象です。性同一性障害と診断できる人もいれば、そこまでではない人もいる。

【沖田】小学生の頃は、ずっと男になりたかったです私が女だからこういうしんどい目に遭ってるんだと思ってたし。

【岩波】日本の女性は、日本的な女性らしさ、いわゆる「やまとなでしこ」的なものを望まれがちです。子どもより大人の女性のほうがその傾向が強いんでしょうけど、発達障害的な特性は、やまとなでしことは逆なところがあります。だから発達障害の女性は男性より、生きることが苦しいんじゃないでしょうか

〜トリプル発達障害の女性漫画家が、「男になりたかった」と語るワケより一部抜粋にて引用〜
トアルしんりし
トアルしんりし

思い返すと、私自身も生理も含め、性別違和が特に思春期に感じられていました💦

[夫が支える家庭生活]より

 沖田さんのご家庭では、夫が全面的に家事をやっているそうです。

【沖田】(略)冷蔵庫開けるじゃないですか、私、目薬の位置しかわからないんです。どこに何が入っているのか、もう全然わからない。醤油とってくれって言われても、どこにあるんだろうって。

トアルしんりし
トアルしんりし

あれ?私も思い当たる節が…自分で買って入れた食材がどこだったか、正確に把握しているようで、いい加減だったり💦

【岩波】国立大学の修士課程を出ているインテリの女性がいまして、発達障害があり結婚されているんですが、やっぱり家事は全然ダメなのです。(略)毎月、収入よりも支出のほうが多くて、何に使っているのかもわからないというのです。夫が家計をコントロールしているので、なんとかうまくいっている

【沖田】私も、買い物依存があります。

【岩波】別の女性になりますが、同じものを、必要ないのにいくつも買っちゃうというんです。こういう計画性のない買い方をする人は、ときどきいます

となると、家庭生活は夫が支える部分が、かなり多くなります。だから夫がいなくなると大変。

〜トリプル発達障害の女性漫画家が、「男になりたかった」と語るワケより一部抜粋にて引用〜

[女性同士の人間関係もツラかった]より

【岩波】会社でも、ちょっとしたものを整理することなどは、女性の役割として求められますよね。それを負担に感じる方は、少なからずいるんじゃないかと思います。表面化しにくいけれども。

【沖田】私もむっちゃ気を使ってやっとできるぐらいだから、大変だろうな。

女子会とか、本当に意味がわからないです。酒の席で、ごはん食べて、音楽も聴きながら話をしないといけない。なぜみんな同時並行できるのか⁉

〜トリプル発達障害の女性漫画家が、「男になりたかった」と語るワケより一部抜粋にて引用〜
トアルしんりし
トアルしんりし

確かに、同時並行は注意集中を持続しないといけない分、負担の大きい作業であるように感じます💦

【岩波】しかも本音は言ってはならない。

【沖田】あれは情報共有だけの場なんですよね。(略)

【岩波】わかったフリして、合わせている人も結構いるんじゃないかな。

【沖田】なるべくしゃべらないほうがトラブルが少ないとよくわかったので、困ったときは無理にしゃべらないと決めてます。

〜トリプル発達障害の女性漫画家が、「男になりたかった」と語るワケより一部抜粋にて引用〜

性別違和や家庭環境のあり方を中心に、「女性の発達障害」について私なりの考え

 性別に対する違和感は、沖田さんと全く同様ではないにしろ、私自身も思い返すと『違和感はあった』と感じた時期がありました

私の場合、第二次性徴のあった思春期から、『自我同一性』が確立する青年期の少し入ったあたりまで、『性別違和』があったと記憶しています。

 性別に対する違和感は、全員が全員感じるものかどうかは言い切れませんが、少なからず、心身が不安定になりやすい時期には生じるリスクがあるものでもあるかもしれません

 自身の感情を言葉にするのが苦手な発達障害の特性を持つ方の中には、『性』に対する衝動をうまく処理できずに困惑する方も多いかもしれません。

それ故に、性別に対する曖昧さや不一致感を感じやすかったりもするのかもしれません。

 私自身は、幼い頃より「女の子だから〜〜じゃない?」といった『女らしさ』を強要されるのには少々、苦手感がありました

しかも、幼いながらに周囲の大人に「なんで女の子は〜〜しないとダメなのか?教えてー」と言うと、誰も答えられない現実に余計に困惑してしまう負の循環を感じていた時期もありました。

そんな中、両親は私の疑問に最後まで付き合ってくれ、「それは、お母さんも知らないや💦」と分からないことは知ったかぶりをせずに伝えてくれたので、安心したのを覚えています。

「妻なのだから、こうするべき」

「夫なのだから、そうあるべき」

 そんな家庭環境におけるあるべき像』を押し付けられることは、沖田さん同様に受け入れるのが難しい自分がいます。

 令和のこの時代、多様性とは言いつつも、まだまだ『女性だから』『男性だから』『同性だから』『障害だから』『子どもだから』『高齢だから』などといった括りが存在してしまっているのは、肌で感じることがあります。

 体格・年齢・障害の程度などで、得意・不得意などが出てきてしまうことはあるでしょうが、お互いがそれぞれに得意を活かして補い合う関係であれれば、少しずつでも生活する上でも、支え合う上でも過ごしやすいのでは?と考えてしまう、今日この頃です。

まとめ

 今回は、漫画家・沖田×華さんと精神科医・岩波明先生の別の対談記事のご紹介をしました。

併せて、性別違和や家庭環境のあり方をメインに、「女性の発達障害」について私なりの考えを書いていきました。

 心理職として様々な方と接していることや、私自身の経験談も踏まえて考えると、世の中に『発達障害の特性』が故に日常生活の家事や育児で困っている女性は実は多いのではないか?、と感じています。

沖田さんのようにはっきりと伝えてくださっている方は氷山の一角程度で、その奥には、もっともっと『困り感』を持って過ごされている女性の方たちがいるのかもしれません



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  • 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
  • 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
  • なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
  • みんなはどうやってストレス発散してるの?
  • みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?

などなど…

☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***


 ではでは、またお会いしましょう〜!



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