こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの5歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
【受診から問診、検査、診断までわかる👀】「発達障害グレーゾーン」の診断についての記事紹介&娘の児童精神科通院の経験談+αと思うところも少しお伝えしたいと思います!
今回、ご紹介したい記事はこちらになります👇
👆「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!/+αオンライン
この時期は、ご家庭によってはお子さんやご本人さん達が、「自分のこの苦しさの原因って何のかな?」「何か診断名がつくのかな?」「検査を受けてみようかな」「どんな風な診察の流れになるのかな?」といったことを考えることが多いかもしれません。
そんな疑問に解決のヒントをくれる記事をご紹介したく思います💡✨
書籍のご紹介📕
記事内容の紹介前に、今回の記事内で掲載されている、書籍の紹介をこちらでもさせていただきます❗️
<大人の発達障害 グレーゾーンの人たち >
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記事内容を少しご紹介いたしますね📝
冒頭文では、以下の内容が示されています。
ここ数年、精神科や心療内科などで、「発達障害かもしれない」と受診してくる人がたいへん多くなっています。(略)これは発達障害に限らず、精神疾患全体にいえることです。精神疾患全体が混沌としていて診断が難しく、すべてがグレーなのです。
発達障害の「グレーゾーン」の人たちは、特有のつらさを抱えて困っています。(略)『大人の発達障害グレーゾーンの人たち』からご紹介します。
INDEXとしては、この様になっています👇
- 発達障害とはいえないが、健常でもないのが「グレーゾーン」
- 自分は発達障害かもしれない? 受診から診断に至るまで
- 発達障害の診断で使われる主な「心理検査」
- 画像検査が有効なケースも
- 発達障害の原因は? 大人になってから発症することはあるの?
今回は、全ての項目内容を一部抜粋にてご紹介していきたいと思います👌
発達障害とはいえないが、健常でもないのが「グレーゾーン」 より🔍
発達障害は、20年ほど前から注目されはじめた障害です。細かく分類されていますが、よく知られているものは自閉スペクトラム症、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習症)で、診断される人数も多いです。この3つは分類されてはいても、きっぱり分けられず、発達障害の診断を難しくしています。(略)
さらに難しいのはグレーゾーンのケースです。(略)発達障害の「傾向」とは、発達障害とはいえないが、健常でもない、その中間だという診断です。このゾーンをグレーゾーンといいます。(略)
「グレーゾーン」とは、「発達障害の診断が定まらない人」という意味だけではありません。「環境への適応がいいときと悪いときの両方がある人」という意味もあります。つまり、ときには発達障害なのですが、ときには健常である人です。
~「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!より一部抜粋にて引用~
自分は発達障害かもしれない? 受診から診断に至るまで より🔍
受診する人の悩みはさまざまですが、トップは対人関係です。診察では、問診をていねいにおこないます。精神疾患は、循環器疾患などのように、検査結果の数値だけで判断できるものではないからです。特に発達生育歴(子どものころからどのように発達してきたか)は重要なので、細かく聞きます。
診断は、DSM-5(アメリカ精神科医学会がつくった『精神疾患の診断・統計マニュアル』)という基準にそっておこなうことが多いです。診断はすぐにできるものではなく、時間がかかります。
●問診
「こういうことがありましたか?」といったように、時系列的にずっと聞いていきます。本人の話、家族からの話、成績表など第三者の評価などを参考にします。問診は複数回おこなうこともあります。
●検査
診断基準には検査の必要性は明記されていませんが、ほとんどの精神科では心理検査をおこないます。画像検査をおこなうことはあまりありません。
●診断
診断基準(DSM-5など)に照らし合わせ、いくつあてはまるかをみて診断します。
(略)発達障害は幼少期からあるものなので、大人の発達障害の場合、子どものころの様子がわからないことも、診断するうえで大きなネックです。本人が子どものころの自分をほとんど覚えていないこともありますし、記憶が上書きされて、作り話になっていることもあるからです。
こうしたことから、とくにグレーゾーンの場合、本人が診断に納得できないケースも多いようです。
~「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!より一部抜粋にて引用~
発達障害の診断で使われる主な「心理検査」 より🔍
そこで精神科では、知能検査などをおこなうところが増えてきました。検査紙に記入したり、カードを使ったりするもので、そのいくつかは「心理検査」とよばれることがあります。
●WAIS(ウエイス)……知能検査
ウエクスラー知能検査。大人用と子ども用があります。大人用では、記号、単語、図版、数字などを扱って、言語性IQ、動作性IQ、全検査IQの3種類のIQと、言語理解、作動記憶、知覚統合、処理速度などを点数化します。
点数の高低をみるのではなく、差の大きさをみます。(略)
●WCST……遂行機能をみる
ウィスコンシン・カード・ソーティング・テスト(前頭葉認知度試験ソフト)。(略)カードを使って、間違いなく作業を続けられるかをみます。その結果、遂行機能障害があるとすれば、不注意、衝動制御、注意の切り替えが困難のいずれの理由によるのかの見当がつきます。
遂行機能障害はADHDの特性ですが、切り替えの困難はこだわりにも関連しているので、自閉スペクトラム症の診断にも役立ちます。
~「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!より一部抜粋にて引用~
画像検査が有効なケースも より🔍
より客観的な判断基準はないかと考える精神科医もいて、発達障害の診断にMRIなどの画像検査をおこなうことがあります。
脳の画像検査は発達障害の診断を決定するものではなく、参考にするためのものです。(略)
●脳波検査
発達障害特有の脳波のかたちは認められていませんが、前頭葉に活動の亢進と低下が周期的に現れる「ゆらぎ」がみられます。脳が活動しすぎて動かなくなっている状態で、活動が不安定であることを推察させます。
●MRI
脳のかたち、大きさをみて、脳腫瘍など脳の病気を発見することが第一の目的です。発達障害では、脳のかたちや大きさに注目する場合もあります。
●SPECT(脳シンチグラフィ)
脳の活動が低下しているところは、脳の血流の分布が乏しいことがあります。発達障害の診断の参考として、この両者が一致するかどうかをみるために、MRIとセットでおこなうことがあります。それぞれを別の医療機関で受けることもあります。(略)
発達障害は脳になんらかの原因があるとわかってきたので、これらの検査を発達障害の診断の参考にすることもあります。ただ、ほとんどの精神科では発達障害の診断のための画像検査は行っていません。
~「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!より一部抜粋にて引用~
発達障害の原因は? 大人になってから発症することはあるの? より🔍
発達障害の原因は、脳の機能以外にも、いくつか挙げられています。遺伝やストレス、感染症などです。しかし、そのほとんどは、研究途上の仮説です。(略)
最近の研究では、発達障害の特性が、脳の病気や外傷がある患者の症状と似ていることが注目されています。発達障害のある人は、脳の機能に偏りがあること、脳のかたちや機能に特徴があることなどが、徐々にわかってきました。
有力なのは、脳の領域間の連絡がうまくいっていないことが原因だという説です。fMRIやDTIで大脳皮質には厚みが薄い領域が確認できます。(略)
ただ、薄いことが確認できても発達障害と診断できるわけではありません。また、グレーゾーンの人の脳にも同じような変化がみられます。
発症時期については、大人になってから発達障害になることは、ないとはいいきれません。しかし、一般的には幼少期から発達の偏りが存在していて、それが大人になってから見つかったと考えるほうが妥当です。(略)
ほとんどの精神疾患は不適応がベースにあるため、「発達の偏り」という観点で考察することが必要です。細かく問診することで、発達障害やグレーゾーンが見えてくることがあります。
~「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!より一部抜粋にて引用~
娘の児童精神科通院の経験談+αと思うところも少しお伝えできたら…と思います📝
「発達障害(神経発達症)かもしれない?」
そう思った際でも、もしも『グレーゾーン』であったのであったら…と考えるとなかなか診療にまで足を運ぶまでに至らないことはあるかと思います。
我が家の娘(5歳。年中)は現在、定期的に児童精神科に受診(服薬あり)をしており、診断名としては『自閉スペクトラム症』や『言語発達遅滞』がついています。
中度の知的障害(知的発達症)ということで、療育手帳も所持しています。
過去記事にもちらほらと書いているかと思いますが、そんな娘に対して親である私自身が「あれ?この子って…」といった違和感を持ったのは娘が1歳頃、その違和感が確信に変わったのは2歳頃でした。
周囲からは、「お母さんが専門職(=臨床心理士、公認心理師)だから、早期発見になったんだろうね~すごいわ~」といった声掛けをいただくのですが…私個人はそこまで『専門職であったから』というのは一つの要因であるにすぎず、そこまで重要視していなかった点もあります。
むしろ、元来の性格である『気になったことがあるなら、(ある程度)考えた上でまず人に聞いてみる』な部分が、娘の児童精神科受診へとつながる大きな要因であったようにも感じます。
他にも、我が家が割とスピーディーに専門医療機関に繋がろうと思えたことには、親である私自身が自身の発達特性に関して『グレーゾーンなところがあるのでは?』と感じていたために、受診へのハードルがそこまで高くなかったということでした。
👉詳細については、当ブログ内の【自己紹介】ページを参照していただけると有難いです🌸
少しここでも述べさせていただくと…
これは私の問題なのですよね。昔からなにかしらの発達の偏りはあったであろうことは、私自身自覚していたのですが・・・いわゆる『グレーゾーン』ということなのか、特に診断がついている訳でもないのですが、生き辛さは確かにありました。
上記のことがこれまでの私自身の人生の中で感じ・考える機会があったということで、自身の感情経験が良い意味で娘の障害の早期発見に反映されたのかもしれません。
さらに、我が家が娘の受診を考えるにあたって検討した点は、以下のようなものがあります👇
上記のことなどを夫婦で考えた末、「よし!まずは娘の受診予約をとろう」という結論になりました✋
まとめ
今回は、『「発達障害グレーゾーン」は診断できるのか? 受診から問診、検査、診断まで、全部わかる!』という記事のご紹介と共に、少しばかりトアルの経験談(児童精神科受診+α)・思うところもお伝えさせたいただきました!
発達障害グレーゾーンについて自身やお子さんのことでお悩みの方たちには、何かしらのヒントをくれる記事になっているのではないか…と思います👀✨
👉なお、当ブログでは他にもこんな発達障害グレーゾーンについての記事を紹介しています↓↓↓
👆【「障がいがあるのに障がいがない」!?】1つのコラム記事紹介と自身の経験談も踏まえて『就労支援にも一般枠就労にも当てはまらない発達障がい者』について思うこと(2023年3月12日分)
👆記事から学ぶこと パート11~発達障害グレーゾーンを考える~(2023年1月10日分)
👆漫画から学んだこと パート5【生きづらいと思ったら親子で発達障害でした編】(2023年1月9日分)
他にも、発達障害の診断を受けた方の記事などでこのような記事がありますので、こちらでも載せさせていただきますね👍
👆【発達障害の診断を受けて分かることとは?】当事者の方の記事から学べる自己分析~記事から学ぶことパート30!~(2023年6月14日分)
👆【発達特性をもつ上での結婚の悩みとは?】当事者の方の記事から学べる結婚生活~記事から学ぶことパート29!~(2023年5月30日分)
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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