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【受験と親子関係について考える👀】受験の心理学に関する記事をご紹介&障害児育児する親であり、受験経験のあるトアルがみなさまにお伝えしたいこと

家族のこと
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 こんにちは、みなさま。

臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの5歳・娘と3人で暮らしています。

このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!


【タイトルが気になった人向け❗️】心理臨床の広場より『受験の心理学』特集記事の紹介&障害児育児をする親の一人としてトアルがみなさまに少しお伝えしたいこと📝

 2024年1月5日の記事で『心理臨床の広場』という、一般社団法人日本心理臨床学会より編集・刊行されている冊子のご紹介をしました。

👆【災害後の心身のケアについてご存知ですか?】トアルしんりしは語りたい シリーズ29~大災害と心のケアに関しての記事を自身の臨床経験と共に振り返って~(2024年1月5日分)

トアルしんりし
トアルしんりし

上記は、『心理臨床の広場8』から【座談会 大災害と心のケアーこれまでとこれからー】という座談会記事をご紹介しています📝

 過去にも、心理臨床の広場の記事を取り上げてご紹介している記事がありますので、気になった方は是非ともチェックしてみてください👇

👆【🌸250記事目🌸】「リアコ」について考えてみた件~トアル自身の経験談も語りたいと思います✨~(2023年5月28日分)

トアルしんりし
トアルしんりし

そしてこちらは、『心理臨床の広場30』から【特集1 推し活それぞれの心理より 「リアコ」~うつつを抜かすことのススメ~】という特集記事をご紹介しています📝



 今回はこちらの『心理臨床の広場24(2020年3月30日発行)』より、こちらの特集記事をご紹介したく思います👇

特集1 受験の心理学 責任編集:東畑開人

誰かは頭が悪いからー受験と親子関係  東畑開人

 冊子自体はこのような感じのものになります(中古商品も含めて掲載させていただきますね)👇

https://amzn.to/41UTRda

👆Amazonユーザー様向け(心理臨床学研究&心理臨床の広場)


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内容内容を少しばかりご紹介いたします💡

 東畑開人先生が特集の<受験の心理学>扉ページの文章も担当されているので、そちらをまずは先にご紹介させていただきますね。※一部抜粋にて引用いたします📝

 受験と心理学。

 二つの言葉にはどこかかみ合わない感じがあります。(略)

 だけど、受験もまた心と深くかかわる出来事です。

(略)人生には勝ったり負けたりがあるわけですが、受験はそれを強烈に体験するライフイベントです。

 だから、そこには悲喜こもごもがあります。受験がよい思い出になる人もいれば、それが深刻にその後の人生に傷跡を残す人もいるでしょう。

 そのとき、私たちの心に何が起きているのか、それが本特集のテーマです。

 現在受験生である人も、過去に受験生であった人も、そしてなにより家族が今受験をしていてそのサポートをしている人も、自分の心を振り返りながら、本特集をお読みいただければ幸いです。(略)

白金高輪カウンセリングルーム/十文字学園女子大学 東畑開人

~心理臨床の広場24 特集1 受験の心理学より一部抜粋にて引用~

 次に、<誰かは頭が悪いからー受験と親子関係>の記事内容を以下に紹介したく思います👇

受験で傷ついた人 より🔍

 私のカウンセリングルームには、受験で傷ついた人たちがしばしばやってきます。

 もちろん「受験の傷を癒したい」という理由でカウンセリングを申し込む人はいません。(略)そうではなくて、日々の落ち込みや、職場の人間関係、あるいはパートナーとの関係など、現在起きている切実な問題をなんとかしたくて彼らはカウンセリングにやってきます。

 だけど、彼らの心に起きていることをよくよく調べていくと、そこに受験による傷つきが見つかります。その受験は数年前のこともあれば、二〇年以上前のこともありますが、彼らがまだ大人になる前に体験したことが、心によからぬものを残してしまったようなのです。

~心理臨床の広場24 誰かは頭が悪いからー受験と親子関係より一部抜粋にて引用~


徒競走で傷つくのか? より🔍

(略)何事もそうですが、一生懸命努力をして、うまくいかなかったら傷つく。当たり前のことで、むしろそうやってきちんと落ち込めるのは、健康なことです。

 だけど、普通はそのような傷は回復していきます。(略)時間はかかるかもしれないけど、私たちの心には現実を受け入れて、回復していく力があります。

 ですから、「受験地獄」と言ったりもするけど、受験自体が悪魔的なイベントではないと思うのです。(略)

 にもかかわらず、受験が生傷として残り続けている人たちがいます。(略)その傷は競争に負けたことで生じたのではなく、競争に参加したこと自体で生じたようなのです。(略)

 受験で傷ついた人たちは、本当のところ、何によって傷つけられたのでしょうか?

~心理臨床の広場24 誰かは頭が悪いからー受験と親子関係より一部抜粋にて引用~


生々しい親子の物語 より🔍

(略)「受験で落ちるのはつらいことだけど、実はそれはみんなに起きることで、みんなはそれでもそこから回復していくわけだけど、なぜあなたにはそれが難しかったのだろう?」

 この問いを受けて、彼らが語り始めるのは、親子の物語です。

 たとえば、ある父親は子どもが模擬試験で悪い点をとると「誰が塾代を出していると思っているんだ」と罵り、土下座させました。(略)

 無限に語られるこれらの物語の特徴は生々しさです。(略)期待、愛情、失望、怒り。感情は様々ですが、普通だったら人間相手に直接ぶつけることを躊躇するような言動が、飛び交ってしまいます。

 そう、受験というありふれた競争が心に傷跡を残してしまうのは、そこに親の生々しい感情がのっかってしまうからです。

~心理臨床の広場24 誰かは頭が悪いからー受験と親子関係より一部抜粋にて引用~


頭の悪い人には価値がない より🔍

 ならば、そのとき、飛び交っているものとは何か?

 私はそれを「頭の悪い人には価値がない」という考えだと思っています。このとき、二つのパターンがあります。

 一つは子ども自身が「自分は頭が悪いので価値がない」という考えを持ち、自分を責めることです。これは受験の失敗からしばしば起こるパターンで、自尊心を深く傷つけます。もう一つは「自分は頭が良いけど、頭が悪い人には価値がない」という考えです。(略)そして、そういう人は、自分が「頭の悪い人」になることをいつも恐れることになります。それもまた受験による傷つきと言えるでしょう。

 それらはいずれも痛ましいものですが、忘れてはならないのは、そういう考えを子どもに注ぐのが親であることです。

 ここにも二つのパターンがあります。一つは親自身が自分を「頭が悪い」と傷ついている場合です。その自分に向けられている攻撃性が、受験を機に子どもに向かいます。逆に親自身が自分を頭が良いと思うがゆえに、「頭の悪い人は価値がない」と思っている場合もある。そのとき、子どもは頭が悪いと見られた途端に、価値のない人として扱われてしまう。

 様々なパターンがあるのだけれど、誰かが「頭の悪い人」になってしまうことが、子どもの心に痕跡を残すのです。

~心理臨床の広場24 誰かは頭が悪いからー受験と親子関係より一部抜粋にて引用~


親も傷ついている より🔍

(略)というのも、よく考えてみれば、親自身も「頭の悪い人」という考えに傷ついているからです。だからこそ、子どもの受験をめぐって、普段の彼らならきちんと制御できるはずの生々しい感情がむき出しになってしまう。

 このとき、親たちを傷つけているのは何か?それは私たちの社会ではないか?(略)

 運動会の徒競走は遊びにすぎないけれど、子どもの受験は親自身が生きている社会の厳しい現実とつながっています。だから、子どもの受験に直面すると、親も冷静ではいられなくなってしまうのです。自分でも言いたくないことを言ってしまい、やりたくないことをやってしまう。

 しかし、本当のところ、社会は多様です。そこには様々な生き方があり、様々な幸福の形がある。(略)

 親も子も一つの定規しか見えなくなったとき、受験は悲劇になります。だから、実はそこに複数の定規があることを話し合う。それが私たちカウンセラーの仕事です。

~心理臨床の広場24 誰かは頭が悪いからー受験と親子関係より一部抜粋にて引用~


障害児育児をする親であり、受験経験のある一人としてトアルが少しお伝えしたいことがあります📝

 <受験の心理学>扉ページの東畑開人先生が述べていらっしゃる内容を、私自身の高校・大学受験の経験を振り返って読み進めていました。

(略)人生には勝ったり負けたりがあるわけですが、受験はそれを強烈に体験するライフイベントです。

 だから、そこには悲喜こもごもがあります。受験がよい思い出になる人もいれば、それが深刻にその後の人生に傷跡を残す人もいるでしょう

 私個人は、高校で自分にはもったいないくらいの進学校に受かったという経験もあったため、その後のハイレベルな授業についていくのに毎日必死に勉強していたのを思い出しました。

 頭の出来はそこまで良くない私にとっては、勉学時間はなかなかの苦行でもありましたが、人格者な学友たちとの高校ライフは勉強以上に学びの多いものであり、実に楽しい思い出ばかりでした。

 高2の頃の不登校時期があったこともあり、大学受験は第一志望そもそも第一志望の学校すらはっきりしていなかった程、日々の生活を送ることに精神的にはいっぱいいっぱいでしたではない大学に入学したのですが…一見すると、「メンタルは大丈夫?」と心配されるような状況だったかもしれないのですが、当の私は想像以上に大学生ライフをエンジョイしていました♬♬♬

 東京の地で、平日は大学で授業を受け、休日はオタク趣味を共有できる学友たちとのコミケ参戦やライブ参加、気になるイベントには公共交通機関を使って足を運んでは、様々な経験値を積めた気がします✨

私の住んでいた田舎では、「大学=国公立がスタンダード」な風潮があったのですが、その価値観もある種、様々ある価値観の一つに過ぎないのだなぁ~と自然と思える程に、大学生ライフを通じて知り合った人々や得た経験は非常に尊いものであったと思います。

 上記に書いた内容は、<誰かは頭が悪いからー受験と親子関係>の記事に書かれている以下の内容にも重なるものなのではないかなぁ、とも感じます。

 このとき、親たちを傷つけているのは何か?それは私たちの社会ではないか?(略)

 運動会の徒競走は遊びにすぎないけれど、子どもの受験は親自身が生きている社会の厳しい現実とつながっています。だから、子どもの受験に直面すると、親も冷静ではいられなくなってしまうのです。自分でも言いたくないことを言ってしまい、やりたくないことをやってしまう。

 しかし、本当のところ、社会は多様ですそこには様々な生き方があり、様々な幸福の形がある。(略)


 受験と親子関係の記事内容を読み、今現在、娘の育児をしている親の身として、子に「頭が悪い=悪いこと」といった価値観を与えることに対する影響をとても深刻にとらえています

 それらはいずれも痛ましいものですが、忘れてはならないのは、そういう考えを子どもに注ぐのが親であることです。

 ここにも二つのパターンがあります。一つは親自身が自分を「頭が悪い」と傷ついている場合です。その自分に向けられている攻撃性が、受験を機に子どもに向かいます。逆に親自身が自分を頭が良いと思うがゆえに、「頭の悪い人は価値がない」と思っている場合もある。そのとき、子どもは頭が悪いと見られた途端に、価値のない人として扱われてしまう。

 様々なパターンがあるのだけれど、誰かが「頭の悪い人」になってしまうことが、子どもの心に痕跡を残すのです。

 幸い私の場合は、苦い受験経験の記憶はあれど…『頭の悪い自分』に対しては、最終的に以下の様に考えが至りました👇

『頭が悪くたって、要領が悪くたって、自分の得意を活かして、仕事でもプライベートでも出来る範囲のことから始めて、出来ることを増やしていく努力をすることや、その過程を楽しむことができればよいじゃないか~』

 良い意味で、『頭の悪い自分を受容』しているからこそなのでしょうか?

 娘に対しても、子とはいえ『別人格の一人の人間』としてそこまで勉強や生き方に対し、親である私自身が(親として子にこうあって欲しい)理想を押し付けるようなことや感情的になることは少ない(というか、しても意味をなさないなと)ように感じられるようになりました。



まとめ

 今回は、『心理臨床の広場24(2020年3月30日発行)』より【特集1 受験の心理学 責任編集:東畑開人 誰かは頭が悪いからー受験と親子関係 東畑開人】という記事をご紹介しました。

 《十人十色》の言葉からも、人にはそれぞれの価値観や道すじがあり、<受験の合否>だけがその人の(過去も含めて)全ての人生を決定づける絶対的な要因になりえるのかどうか…個人的には、受験の合否>は人生を振り返る一つの要因とはなれど、全員が<受験の合否>によりその人自身の人生の幸福を決定づけられる絶対的要因にはなり得はしないのではないか?、と思う次第です。



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☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***

 ではでは、またお会いしましょう〜!



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