こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
前回ご紹介したプライベートで凹みに凹んだ私がよく読んでいた本(置かれた場所で咲きなさい)について、続き部分の内容にあたる第2章を今回は感想もあわせてご紹介していきたいと思います。
☞過去記事(パート1)はこちらです👇
辛い時こそ読んでしまう、そんな本でした!第2章『明日に向かって生きる』の内容と感想もあわせてご紹介***
前回に引き続き、こちらの書籍をご紹介しますね👇
タイトル:置かれた場所で咲きなさい 幻冬舎文庫 渡辺和子
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本の内容を少しご紹介します~第2章・『親の価値観が子どもの価値観を作る』~
第2章「明日に向かって生きる」について、少し内容をご紹介したく思います。
2章の項である、『親の価値観が子どもの価値観を作る』より以下の文章を引用します👇
「人をつねってはいけない」と、禁止の言葉で教えるのではなく、まず自分自身をつねって、つねられた痛みのわかる人になりなさいということでした。価値観は言葉以上に、それを実行している人の姿によって伝えられるものなのです。
~置かれた場所で咲きなさい 第2章明日に向かって生きる 親の価値観が子どもの価値観を作るより一部抜粋にて引用~
感想を少し・・・
親になる前から自身も、人として「不言実行」「有言実行」の姿勢は大切であるという自覚はありましたので、自分の言動には責任を自身なりにもって生活していました。
仕事での相談者さんとの間は勿論のこと、プライベートでの友人・知人・家族関係の中でも、「守れない約束は極力しない(どうしてもキャンセルの必要がある場合は、報連相は絶対する!)」「自分がされていやなことや、言われて嫌な言葉などは相手にしない」などをはじめ、自分なりのルールや一線はわきまえて過ごしていた様にも思えます。
時に、「赤信号は渡らない」「土足禁止」といった、”みんなもやっているから、時には守らなくても良いんじゃない?”と思われる様な、状況によってはゆるやかになるルールの場でも、親譲りで正義感の強かった私は頑なにルールを守っていた様にも記憶しています💦
親になって、より一層『親の価値観が子どもの価値観を作る』という意識が強くなり、自身なりに直向きに子どもと向き合ってきましたが・・・最近では、それが娘にとってプラスの影響があったようで「これまで頑張ってきて良かったなぁ」と、うれしさを感じております。
例えば、扉を開けたら閉めるという動作一つとっても、こだわりの特性をもつ娘は、私たち夫婦の様子を見て学習していたのでしょう・・・園でも自宅でも、『扉や戸は開けたら閉める』をしっかりとやっています。
まだ幼くとも、親の背中や親がやっていることを見本にして、損得なしにそのまま真似できるのは子どもの良さでもありますから、そんな多感な時期の子どもには親として以前に『人として素敵だなと周囲に思ってもらえる行為』を示して行けたらなぁ、と個人的には考えています。
お金で与えることが出来ること以上に、もっと手軽にかつ、しっかりと子どもに届けられるギフトとしては、この親の姿勢(親の背中から学ばせること)はとても大切なのかもしれませんね。
本の内容を少しご紹介します~第2章・『順風満帆な人生などない』~
2章の項である、『順風満帆な人生などない』より以下の文章を引用します👇
私の人生にも、今まで数えきれないほど多くの穴が開きましたし、これからも開くことでしょう。(略)
たくさんいただいた穴の中で、私が一番つらかったのは、五十歳になった時に開いた「うつ病」という穴でした。この病のつらさは、多分、罹(かか)った者でなければ、わからないでしょう。(略)私は自信を全く失い、死ぬことさえ考えました。(略)
かくて病気という人生の穴は、それまで見ることができなかった多くのものを、見せてくれました。それは、その時まで気付かなかった他人の優しさであり、自分の傲慢さでした。私は、この病によって、以前より優しくなりました。他人の弱さがわかるようになったのです。
~置かれた場所で咲きなさい 第2章明日に向かって生きる 順風満帆な人生などないより一部抜粋にて引用~
感想を少し・・・
まさか、修道者の渡辺さんにも『穴』が沢山あることがあるなんて・・・あるんだなぁという驚きと、「それもそうか。渡辺さんもまた一人の人間なのだから」と納得の気持ちを感じました。
私自身も、渡辺さんとは異なる病であったかもしれませんが、『うつ』の様な状態は不登校のあった学生時代に経験したことがありましたので、その辛さは少しばかり理解が出来るものがあります。
「あの人は悩みなんて無縁そうでよいな・・・」と感じてしまう瞬間もあるかもしれませんが、一見するとそう見えてしまうその人たちにも、背景では自身の知らない苦労や辛い経験があったりするかもしれません。
それに真に気づくことが出来るようになって来た頃、私自身も本当の意味で自分自身や周囲に対する負の感情が少し和らいだような気がしました。
本の内容を少しご紹介します~第2章・『内部に潜む可能性を信じる』~
2章の項である、『内部に潜む可能性を信じる』より以下の文章を引用します👇
(カール・ロジャース)博士は、相談に訪れる人の内部に潜む可能性を信じた人でした。(略)
自分の存在そのものが受け入れられたと知る時、相談者は恐(おそ)れ気(げ)なく語り始めます。熱心に聴くロジャース博士の態度に勇気づけられて話しているうちに、心の中は徐々に整理され始め、相談者は、抱えている問題を比較的冷静に見つめることができるようになり、自力で解決への道を歩み始めるのです。(略)
人間の可能性を引き出すのに必要な許容の風土をかもし出し、相手をまず、ありのまま受け入れる時、その人が内に秘めている可能性が開花することを教えられた私は、幸せ者でした。
~置かれた場所で咲きなさい 第2章明日に向かって生きる 内部に潜む可能性を信じるより一部抜粋にて引用~
感想を少し・・・
私自身、カール・ロジャースの来談者中心療法(PCA)に対しても学生時代にルーツとして学んでいた関係もあり、ロジャースの人間の『内部に潜む可能性を信じる』という姿勢に尊敬の念を感じています。
今でも仕事の中でロジャースの姿勢を活かせる様、日々鍛錬をしている訳ですが・・・一朝一夕にはものにはならないということも自身なりに理解しているつもりです💦(これからも精進あるのみです!)
しかし、目指すものがある私は、その先を見据えて『今、自分には何が出来るのか?』を考えてコツコツこなしていく・・・その機会を与えられた私も渡辺さん同様、幸せ者といえるのでしょうね。
まとめ
今回は、プライベートで凹みに凹んだ私がよく読んでいた本(置かれた場所で咲きなさい)について、続き部分の内容にあたる第2章を感想もあわせてご紹介いたしました。
第2章は全4章の中でも一番ボリュームのある章であったので、(他の章との兼ね合いもあり)残念ながら紹介できなかったものもあるのですが・・・もし、本書を手に取ることがある場合は、今回ご紹介した以外の2章の内容も目を通していただけると幸いです。
☞個人的には、2章にある『一人格(いちじんかく)として生きるために』、『「いい出会い」を育てていこう』、『生き急ぐよりも心にゆとりを』、『つらい夜でも朝は必ず来る』の項もおススメですね♪
『生き急ぐよりも心にゆとりを』の中では、「時間の使い方は、そのままいのちの使い方になる」という好きなフレーズも出てきており、本書を手に取った当初以上に今の方がその言葉の重みを感じられているなぁ、と思います。
本書内の渡辺さんの紡ぐ言葉は、どの言葉もそこに渡辺さんの生の感情がのっているように感じられ、言葉がスッと私の中に入ってくるなぁという感動と共に、非常にリアリティを感じています。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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