こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの5歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
【職場で自殺者が出た時の対処法もチェック✅】トアルしんりしは語りたい!記事のご紹介とトアルの思うところなども踏まえてお伝えします📝
今回は、トアルしんりしは語りたいシリーズです。
☞過去記事(シリーズ15)はこちら。気になった方は、よかったらチェックしてみてください👇
そして、今回ご紹介する記事がこちらになります👇
👆自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきか/DIAMOND online
トアルしんりしは語りたいシリーズはこんなスタンスです👇
毎度毎度でほんと~に恐縮なのですが…改めてアナウンスです📣
✅記事から学んだこと以上に、漠然と感じたことなどが中心になっています
✅そのため、少しプライベートな見解が入っているかな?と思われます😅
✅心理職目線や子育てをする親目線といったものが交差した意見も多めかと💦
記事内容をちょこっとご紹介いたします👇
2022年は残念なことに著名人の自死が何件か報道された。大きな驚きやショックを受けた人も多いだろう。日本の自殺者は年間2万人を超える。そこで重要となるのが、「ポストベンション」(事後対応)と言われる、不幸にして自殺が起きた場合の、「遺された人へのケア」である。(エムステージ 歌代 敦)
去年の年末に掲載された記事になるのですが…最近も、芸能人の方がお亡くなりになったりと、死に触れる機会が出ていた様に思います。
ちなみに、記事のINDEXとしては以下の通りです👇
- 職場で自殺者が出たらどうするか
- 職場での支援プロセス、3大ポイント
- 特に気を付けたいのは、管理職への支援
- 会社は隠さずに、事実を伝えるべき
今回は、全ての項目の内容を、一部抜粋にてご紹介していきたいと思います!
職場で自殺者が出たらどうするか より🔍
自殺は、それによって遺された人にも大きな精神的ショックを与える。心の傷は、深刻な場合はうつなどの心の病につながり、「後追い自殺」「連鎖自殺」といわれるように、ある人の自殺が他の自殺を引き起こしてしまうことさえある。特に身近な関係であった人や、親近感を持っていた人、もともとメンタルへルスに問題を抱えて「死にたい」と思っていたような人は、強く影響を受けてしまう。
そこで重要となるのが、「ポストベンション」(事後対応)と言われる、不幸にして自殺が起きた場合の、「遺された人へのケア」である。自殺予防は、事前に自殺を予防すること、今まさに起きようとしている自殺に介入することはもちろん、遺された人へのケアも重要な取り組みなのだ。(略)
遺された人は、「なぜ、こんなことが起きてしまったのだろう」と考えることで、自分なりに納得したり気持ちを整理しようとしたりする。それは遺された人の心の反応として自然なものだ。しかし、それが過度だと、強い自責や他責観、後悔、落ち込みにつながっていく。
そして心の中の複雑な感情を誰かに相談したいと思っても、あまりにもセンシティブな出来事のため、気軽に話すこともできない。(略)抱え込んだ複雑な気持ちは、メンタルへルスに大きな影響を与えてしまう。
ポストベンションの目的は、大きく二つある。一つは、こうした大きなショックを受けた精神状態から、時間はかかっても徐々に回復していく人間の正常な反応と心の立ち直りのプロセスを支援すること。もう一つは、その中から重症化し今すぐに精神的・医療的なサポートが必要な状態の人を見つけて、医療につなぐことだ。
~自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきかより一部抜粋にて引用~
職場での支援プロセス、3大ポイント より🔍
それでは、具体的な支援プロセスを、順を追って紹介する。
(1)状況の把握と、積極的な支援を行う対象層の特定
まずは誰が、どのような状況で亡くなり、それが社内でどんな情報として知られているのか、といった概要の把握を行う。(略)
故人と同じ部署の人、同期や年の近い人、第一発見者、メンタルへルス不調を抱えている人などは、影響を受けやすい。
~自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきかより一部抜粋にて引用~
『他者の自殺に強い影響を受ける可能性のある人』という項目も、記事内には掲載されています。
気になる方は、チェックしてみてはいかがでしょうか?
- 故人と強い絆があった人
- 精神疾患にかかっている人
- これまで自殺を図ったことがある人
- 第一発見者、搬送者
- 故人と境遇が似ている人
- 自殺が起きたことに責任を感じている人
- 葬儀で特に打ちひしがれていた人
- 知人の自殺が生じた後、態度が変化した人
- さまざまな問題を抱えている人
- サポートが十分に得られない人
※厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」
この項目の続きを載せていきます。
(2)心情を打ち明ける機会を設ける
安心して今の気持ちや心身の反応、困り事を打ち明け、親身に受け止めてもらえる場を設けることが、ポストベンションの重要な役割だ。こうした心理的支援は専門性が高いものであるため、知識のある精神保健の専門家の下で実施するのが望ましい。(略)
また、グループで行うこともある。皆で思いを共有することで支えられる人がいる半面、個別にそっと打ち明けたい人もいるため、どちらが良いかはその職場の状況や従業員の状態によって検討する。
~自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきかより一部抜粋にて引用~
(3)心理教育・情報提供
思っていることを抱え込んで言えないまま、自分や誰かを責め続ける中で、「自分はおかしくなってしまったのではないか」という不安に駆られる人は少なくない。カウンセリングでは、「あなたの心や体の反応は、正常なものですよ」と心理教育・情報提供することで、自分を否定せずに受け入れることを促しつつ、生じているつらさが和らぐように支援する。(略)
このとき、生活習慣に関するアドバイスも行うケースが多い。メンタルの不調は、フィジカルの不調や行動面の変化にも表れるためだ。(略)規則正しい生活を続けることは、メンタルへルスを整える上で非常に大切だ。
ポストベンションでは、自分の反応と違う反応をする人がいることを、理解してもらうことも重要だ。(略)心の回復のプロセスはさまざまで、表面的に見えている姿のみが全てではない。そうした理解が広まらないと、職場のあつれきにつながってしまう。(略)
遺された人の負の感情をケアし、同じような人を発生させないための支援を通して、組織への支援を行うこともポストベンションの一つである。なお、ポストベンションが自殺の原因追及や調査を目的としたものではなく、ケアであることを丁寧に周知し、ケアを通じて見えた課題を以後の健康支援に生かすことが重要だ。
~自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきかより一部抜粋にて引用~
なお、『知人の自殺を経験した時に起こり得る反応や症状』についての掲載もあったため、別途こちらで載せますね。
- 眠れない
- いったん寝ついても、すぐに目が覚める
- 恐ろしい夢を見る
- 自殺した人のことをしばしば思い出す
- 知人の自殺の場面が目の前に現れる気がする
- 自殺が起きたことに対して自分を責める
- 死にとらわれる
- 自分も自殺するのではないかと不安でたまらない
- ひどくビクビクする
- 周囲にベールがかかったように感じる
- やる気が起きない
- 仕事に身が入らない
- 注意が集中できない
- 些細なことが気になる
- わずかなことも決められない
- 誰にも会いたくない
- 興味がわかない
- 不安でたまらない
- ひとりでいるのが怖い
- 心臓がドキドキする
- 息苦しい
- 漠然とした身体の不調が続く
- 落ち着きがない
- 悲しくてたまらない
- 涙があふれる
- 感情が不安定になる
- 激しい怒りにかられる
※厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」
特に気を付けたいのは、管理職への支援 より🔍
自殺が起きた直後や面談時は問題がなくても、しばらくして後からガクッと不調に陥ってしまう人もいる。管理職や人事担当者の中には、張り詰めた状態で対応に走り回っていたため、落ち着いたころに不調が出る人もいる。
特に注視したいのは、直属の上司だ。故人に対しての思いを強く持ちながらも、部下や組織を守る意識があるため、「自分がしっかりしなければ」と抱え込みがちだからだ。(略)周囲が回復してきたタイミングで不調が出始めたりする。ところが、「周囲が元気になりつつあるのだから、自分も元気でいなければ」と頑張ってしまい、さらにつらくなってしまうのだ。だから、とりわけ管理職へのケアは大切だ。
(略)そのため、カウンセリングでは、今後起こり得る心身の反応について説明し、その際の相談先についても共有をしておく。
専門の相談先でなくても、気軽につらい気持ちを打ち明けられる点では、家族や友人といった話しやすい人に話すことでもいい。大切なのは、追い込まれたときに助けを求められるか、必要な支援にアクセスできるかどうかだ。それには個人の意識が重要であり、支援へのアクセスのしやすさ、相談行動につながりやすい仕組みを整えることが組織の役割となる。
~自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきかより一部抜粋にて引用~
会社は隠さずに、事実を伝えるべき より🔍
また、職場には誠実な情報開示も求められる。多くの場合、自殺者が出た話は、(略)早期に適切な情報開示を行わないことは、「会社として不誠実だ」「隠ぺいしているのではないか」といった従業員の不信感につながる。
ただ、情報開示を行わない場合、その背景には遺族の意向があるケースもある。遺族の意向は何よりも優先すべきだが、「ご遺族の意向を尊重している」などと断りを入れつつも、伝えられる範囲で最大限誠実に、従業員に向き合うべきだ。
世界保健機関(WHO)の自殺と精神疾患の関係調査によると、自殺者の95%は最後の行動に及ぶ前に、何らかの精神疾患を抱えているという。
組織も(個人も)まずはメンタル不調を予防し、あるいは不調者を適切な支援につなげることで、自殺を未然に予防することが重要だ。日本の自殺者は年間2万人超いて、完全にゼロにすることは現実的に難しい。だからこそ、ポストベンション(遺された周囲の人々へのケア)が、自殺予防として重要なのだ。
~自殺が「遺された人」に及ぼす影響、職場で自殺者が出たらどうケアすべきかより一部抜粋にて引用~
次に、少しだけ記事内容の監修をされている橋本真紀子さんのご紹介をしますね👍✨
トアルしんりし自身の体験談も踏まえて、少しばかり語りますね📝
私自身、職業柄もあるのですが…若かりし頃より割と人の『死』について触れてきた機会が多かったように感じます。
かくいう私も、高校生の頃に不登校になった際、苦しんでいる日々の中でふと「このまま亡くなったら楽になるのだろうか…?」と考えてしまっていたことがありました。
親しい関係ではなく、あまり詳しく知らない人の悲報でも、『死』に触れるとこうことは相当なインパクトがあるということであり、それによって受ける影響は自身が想像できないものも沢山存在すると言えるでしょう。
特に、感受性が鋭い人などは、老若男女関係なく目の前でその現場を見たわけではなくとも、【あたかも経験したように】感じてしまうかもしれませんので…もしも、普段のご自身を振り返って気になる点があるようでしたら、記事内に掲載されている『他者の自殺に強い影響を受ける可能性のある人』にどの程度当てはまっているかをまずは確認してみるのも、ご自身の心身を理解して守る術ともいえるでしょう。
そして、人によっては、知人の死に触れたわけではないのに、あまり親しくない間柄の人の死に対して『知人の自殺を経験した時に起こり得る反応や症状』を出す人もいます。
その旨も頭の片隅に置いておいてもらえると助かります💦💦💦
ポストベンションが自殺の原因追及や調査を目的としたものではなく、ケアであることを丁寧に周知し、ケアを通じて見えた課題を以後の健康支援に生かすことが重要だ。
記事にも述べられているように、自殺に関わったことでその人が受けた影響をケアすることや、その後のその人の健康支援ないし回復という視点は大切であることがもっと沢山の立場の人たちに広がればよいな、と思います。
今回の記事では、プライベートではなく、仕事をする職場という場で『自殺者が出る』という状況下でいかにポストベンションが大切であるかということを述べています。(もちろん、プライベートの場において自殺者が出た場合も、ポストベンションは大切ですよ👍✨✨✨)
大切なのは、追い込まれたときに助けを求められるか、必要な支援にアクセスできるかどうかだ。それには個人の意識が重要であり、支援へのアクセスのしやすさ、相談行動につながりやすい仕組みを整えることが組織の役割となる。
心理職として働いていると、年々、学校現場や医療現場における相談行動へのアクセスの良さが出来てきているように感じることが多くなりました。
私自身は、企業という組織が相談行動につながる仕組みをどの程度整えているのかは、十分に理解できていない部分もありますが…どうかもっともっと、偏見や無理解も抑えられていき、相談をする敷居が低く・スムーズなシステム構築が増えることを願ってやみません。
まとめ
今回は【トアルしんりしは語りたいシリーズ第16弾】ということで、記事を取り上げてトアルの語りもあわせてご紹介いたしました。
メンタルの不調は、自身が把握している以上に予測が出来ない側面もあります。
そんな中で、突然に『亡くなる人』が出てくることもあるでしょうし、それと同時に自身が『遺された人』になることもあるでしょう。
ポストベンションの大切さやその理解がより一層広まってくれたらなぁ、と思います。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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