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【発達障害の子の新生活適応へのヒント✨】本から学んだこと~子どもの発達障害の本より・前編~

家族のこと
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 こんにちは、みなさま。

臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。

このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!



 今回は、久しぶりの本田秀夫先生の書籍・『子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと』第4章について、2回分に分けてご紹介したいと思います👍

 発達障害の特性をもつ娘の育児をしている、親としての感想なども書いていきたいと思います📝

本田先生の同書籍の過去記事については、こちらです👇

 よろしくお願いします。

【発達障害の子の新生活適応へのヒント✨】本田秀夫先生の本から学んだこと~子どもの発達障害の本より・前編~

 今回と次回取り上げる本田秀夫先生の書籍はこちらです👇


『子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと』 SB新書 本田秀夫・著

 我が家も含め、様々な人たちが4月になると、新生活や新しい環境での学習などをスタートされるでしょう☺

 特に、発達障害の特性をもつ子どもたちの『新生活(新しい環境)への適応』は、悩まれている親御さんも多いかと思います💦💦💦

 今回、【発達障害の子の暮らし方 場面別のポイント】という第4章の【前編 生活スキル編】をご紹介したいと思いますので、新生活のみならず、普段の生活の中での悩み解決のヒントを得られるかもしれません♪

発達障害の子の暮らし方 場面別のポイント【前編 生活スキル編】の内容を一部ピックアップしてご紹介したいと思います👇

 項目としては以下のように結構な文量になっているため、今回は5つピックアップして内容をご紹介しますね🌸

トアルしんりし
トアルしんりし

我が家でも、結構あるあるな生活スキル編の内容でした✨

第4章 発達障害の子の暮らし方 場面別のポイント

  • 場面別のポイント①身だしなみ
    • 事例2 不器用で着替えをいつも手伝ってもらっている子
    • 事例3 毎日着ている服装にこだわりがあり、衣替えができない子
    • 事例4 小学生になっても一人でトイレに行けない子
  • 場面別のポイント②食事
    • 事例5 偏食が激しくて、給食の野菜や魚をすべて残す子
  • 場面別のポイント③家事の手伝い
    • 事例6 家事の手伝いを教えてもらっても、全然できない子
  • 場面別のポイント④片づけ
    • 事例7 脱いだら脱ぎっぱなし、遊んだら遊びっぱなしの子
  • 場面別のポイント⑤忘れ物(持ち物の管理)
    • 事例8 何回教えても、忘れ物が減らない子
  • 場面別のポイント⑥約束(予定の管理)
    • 事例9 ゲームに夢中になりすぎて、夕飯ができても切り替えられない子
  • 場面別のポイント⑦おこづかい(お金の管理)
    • 事例10 おこづかいをあげると、すぐに使い切っておねだりをする子
  • 場面別のポイント⑧寝不足(健康の管理)
    • 事例11 動画に夢中で夜遅くまで起きていて、いつも寝不足な子
  • 場面別のポイント⑨マナー
    • 事例12 食事中もスマホでアイドルの動画を見ている子
トアルしんりし
トアルしんりし

赤くチェック入れたところが、今回ピックアップする内容になります👍

場面別のポイント①身だしなみ:事例3 毎日着ている服装にこだわりがあり、衣替えができない子 について👇

 例えば、子どもが特定のジャンパーにこだわっていて、夏になってもジャンパーを着たがるようなことがあります。(略)

「ジャンパーがなければ学校に行かない」などと言い出す場合もあります。

~事例3 毎日着ている服装にこだわりがあり、衣替えができない子より一部抜粋にて引用~

 以下に、本田先生の対応を一部抜粋にて引用いたします👇

気分や体調がよいなら、衣替えはしなくてもいい

 この場合、やや極端な話になってしまいますが、衣替えはしなくていいと思います。

 発達障害の子は、服装にこだわりをもつ場合もありますが、感覚面の特性があり、暑さや寒さを感じにくい場合もあります。どちらのタイプにとっても、世間一般のしきたりに合わせて衣替えをするのは重要なことではありません。その子たちにとっては自分が着たい服、自分に合っている服を着ることが重要です。そのほうが気分よくすごせるからです。(略)

 私も、いつも同じような服装をしています。柄なども選ぶのが面倒だからです。本人が心身の調子を崩さずに暮らしていけるなら、衣替えをしないで一定の服装をしていても、問題ないと思います。

 また、本田先生は注意点を2つあげています👇

注意1 衣替えを嫌がり、気分や体調が悪くなっている場合は?

 ただし、子どもが服装にこだわりすぎて冬でも薄着をしてしまい、風邪をひきやすくなっているなど、健康に悪影響が出ている場合には対応をとる必要があります。

(略)なかには色にこだわりがあって、寒くても半袖を着ているというケースもあります。その場合、本人の好みを聞きながら長袖の服を用意すれば、衣替えができる可能性もあります。(略)

 また、子どもに感覚過敏があって、長袖の服を着るとチクチクするから着られないという場合もあります。(略)その場合には、本人が違和感をもたずに着られる素材の服を探すことで、長袖を着られるようになることがあります。

注意2 洗顔、入浴、歯みがきなどにも感覚過敏の影響がある

(略)着替えについては親が衣類を工夫することができますが、洗顔や歯みがきなどの場合、家庭で対応していくのは難しいかもしれません。

 見本や手順表を見せることで、子どもが安心して少しずつ取り組めるようになる場合もありますが、そのような工夫をしても難しい場合には医療機関などに相談し、専門家に対応を聞いてみるのもよいと思います。


場面別のポイント②食事:事例5 偏食が激しくて、給食の野菜や魚をすべて残す子 について👇

 Fさんは小学生の女の子です。偏食が激しくて、特定のものしか食べません。(略)

 学校でも、給食の野菜や魚はすべて残しています。(略)

 親は「このままでは栄養バランスが悪くなって、病気になるのでは」と心配していますが、メニューをあれこれと工夫しても効果がありません。

~事例5 偏食が激しくて、給食の野菜や魚をすべて残す子より一部抜粋にて引用~

 以下に、本田先生の対応を一部抜粋にて引用いたします👇

対応 偏食はどんな場合でも放っておくのがベスト

 偏食にはいろいろな原因がありますが、よくあるのは「こだわりが強い」というパターンです。ASの特性がある子によく見られます。(略)

 Fさんの場合、偏食が長く続いているので、こだわりではないかもしれません。こだわり以外の原因としては、感覚の異常などが考えられます。感覚面の特性があり、特定の味や触感に苦痛を感じるというパターンです。(略)

 感覚の異常がある場合は、無理をさせてはいけません。

 また、本田先生は注意点を1つあげています👇

注意 下手に食事指導をすると、悪影響が出ることも

 偏食を放っておかないで、親や先生があれこれと手を焼いて状況がよくなることは、ほとんどあり得ません。(略)

 そういう指導(「出されたものはすべて食べる」)を受けた子は、大きくなっても「出されたものはなんでも食べなければ」と考えるので、太りやすくなります。


場面別のポイント④片づけ:事例7 脱いだら脱ぎっぱなし、遊んだら遊びっぱなしの子 について👇

 Gくんは小学生の男の子。ADHDの診断を受けています。彼は片づけるのが苦手です。(略)

 親は、最初のうちはやり方を教えたり、使いやすそうな棚を用意したりして工夫していましたが、Gくんの行動がまるで変わらないため、最近はなかばあきらめていて、ランドセルなどを片づけ、Gくんを軽く注意する程度にしています。

~事例7 脱いだら脱ぎっぱなし、遊んだら遊びっぱなしの子より一部抜粋にて引用~

 以下に、本田先生の対応を一部抜粋にて引用いたします👇

対応 荷物を放り出す場所に「とりあえずボックス」を置く

 お子さんが帰宅後にランドセルを放り出してしまう場合には、その場所を片づけスペースにすることをおすすめします。大きな箱を置いて「とりあえずボックス」として、そこに投げ込めばOKというくらいの、簡単な片づけ方を設定するのです。(略)玄関を入ってすぐのところに箱を置くのがおすすめです。(略)

 まずはそういう形で「自分で片づける」という習慣を、その子なりのやり方でできるように教えていく。

 また、本田先生は注意点を1つあげています👇

注意 ADHタイプの片づけ方、ASタイプの片づけ方

 ただ、ADHタイプで片づけが特に苦手な子の場合、そうやって片づけ方をレベルアップさせていくのが難しい場合もあります。(略)

 スモールステップで教えるのはいいのですが、親が期待を込めて進めていくのではなく、あくまでも子どものペースでやっていきましょう。(略)

 一方、ASの特性がある子の場合、持ち物を規則的に整理するのが好きで、自分からどんどん片づけようとするケースもあります。(略)しかしそういう子は「なんでもきちんとやろう」という意識をもつことが多いので、親があまり細かいことを教えすぎると、いろいろなルールでがんじがらめになってしまう可能性があります。(略)

 ASタイプの場合には、子どもが自分なりのやり方で片づけをしているのなら、それ以上に細かいことは言わないで、本人に任せておくのもよいと思います。


場面別のポイント⑤忘れ物(持ち物の管理):事例8 何回教えても、忘れ物が減らない子 について👇

 例えば小学生で、しょっちゅう忘れ物をしている。(略)忘れるだけではなくて、なぜか隣の子の連絡帳を受け取ってきたりもする。そういうミスがたくさん起きていて、教えても改善しないというような相談があります。

~事例8 何回教えても、忘れ物が減らない子より一部抜粋にて引用~

 以下に、本田先生の対応1・2を一部抜粋にて引用いたします👇

対応1 「本人が気に病んでいるかどうか」を見る

(略)基本的には、ミスを気にしすぎないことが大切です。

 一般に、人間はなにごとも3%くらいは間違えるものです。(略)ミスをゼロにするのは難しいものです。多少ミスがあっても、致命的な問題になっていなくて、本人が気に病んでいないのであれば、そのまま様子を見ていてよいと思います。

 一方、週に何度も忘れ物があって、学校での活動に支障が出ることがあり、本人も落ち込んでいるのであれば、大人が予防策を講じたほうがよいかもしれません。(略)

 その際、大人どうしで準備を済ませてしまうと、それが当たり前になっていくので、本人に覚えているかどうかを聞きましょう。

 対応2は、以下の通りです👇

対応2 ASタイプとADHタイプ、それぞれのチェック方法

(略)自閉スペクトラムのASタイプの子の場合、手順を明確に伝えれば、本人が自分で対処できるようになる可能性もあります。例えば、持ち物のリストをつくって子どもに渡し、それを見ながら確認するように伝えてみましょう。

 ADHタイプの場合には、リストがあっても気が散ってしまって、十分に確認できないこともあります。リストを渡して本人に確認させたうえで、最後に大人がダブルチェックしたほうがよいでしょう。

 また、本田先生は注意点を1つあげています👇

注意 レベルアップを目標にしない

(略)子どもが自分でも持ち物を確認できるように、ほどよく手を引きながら、対応しましょう。個人差はありますが、小学校低学年くらいまでは大人が主に確認して、もう少し年齢が上がってきたら本人に主体的にやらせていくという形がよいと思います。

 ただし、そこで「いずれは一人で完璧にできるように」といった高い目標を設定するのはやめましょう


場面別のポイント⑥約束(予定の管理):事例9 ゲームに夢中になりすぎて、夕飯ができても切り替えられない子 について👇

 Hくんは小学生の男の子です。ゲームが大好きで、学校から帰って宿題を済ませると、あとはずっとゲームで遊んでいます。(略)

 親は、声をかけたり時計にアラームをかけたり、スケジュール表を書かせたり、いろいろな対策をとっていますが、どれも効果がありません。

~事例9 ゲームに夢中になりすぎて、夕飯ができても切り替えられない子より一部抜粋にて引用~

 以下に、本田先生の対応1・2を一部抜粋にて引用いたします👇

対応1 ゲームには勝てないので、妥協できるポイントを探す

 最初に結論を言ってしまいましょう。親はゲームには勝てません。親の力でゲームをコントロールしようとするのはやめましょう。(略)

 「ゲームはやめられない」ということを前提にして、Hくんの例を解説していきましょう。この例では「夕飯ができるタイミング」と「Hくんがゲームをやめるタイミング」がずれています。(略)

 大人は、自分が妥協していると感じるかもしれませんが、子どもも子どもなりに親の言うことにしたがっています。子どもが妥協していることを理解しつつ、本人がもう少し、納得しながら妥協できるように、工夫をしたいところです。

 対応2は、以下の通りです👇

対応2 本気でやめさせたければ、そばでゲームを観察するのもひとつ

 例えば、あと何分で夕飯の準備ができるのかを予告するのもよいでしょう。(略)ゲームをやっているところまで行って、「あと10分だよ」「そろそろやめられる?」などと話しかけましょう。(略)横に立ってゲームを見て、本気でやめてほしいのだということを示しましょう。

 そうやってゲームを眺めるようにすると、ゲームの「やめどき」がわかってくる場合もあります。例えば対戦ゲームで、1回の勝負に5分ほどかかるものであれば、「この試合で終わりにしようね」と声をかけることもできます。

 また、本田先生は注意点を1つあげています👇

注意 学校の先生や友達との予定は、親がフォローする

(略)「学校の用事」「友達との約束」のように第三者が関わることは、親がすべて把握してフォローしていくのは難しいと思います。そのような点でトラブルが起きている場合は、親から学校の先生や友達の親に連絡をとり、大人どうしで解決していきましょう。

 友達との約束をすっぽかしてしまった場合、相手方に謝るところを子どもにも見せて、本人からも謝らせてもよいと思います。


障害児育児をしている親として、ピックアップした本田先生の書籍内容の感想などを書きます📝

 本田先生の本を読んでいると、「あんなに頭を抱えていた『悩み』が緩和しそうだ~✨」「そうか…この手があったのか👀✨✨✨」といった、私自身は心が軽くなることが多い気がします。

 とりあえずボックスも我が家にも設置しています。結構使い勝手が良いため、色違いのボックスを娘の遊ぶスペースにも置いてみたところ…娘なりに、そこにオモチャを入れて『片づけ』をしています♪

 着替え、入浴や歯みがきなどに関しても、「感覚過敏が影響しているなぁ…」ということを娘が幼少の頃より感じていたため、我が家ではこんな感じで対応しています。

着替え:娘が気に入った素材の服を何着か購入or色違いで購入。朝は娘の近くに2種類の着替え服を置いておき、自力で着用するばそれでよしとする。娘が嫌がって、自力で服を選んで着た場合は、後ろ前が反対でも満足そうであればそのまま登園することも(直しても大丈夫そうな感じであれば、前後を直すこともあります)。

入浴:最初は母子で入っていましたが、次第に一人で入りたがるように(その時は、隣の洗面所で親は作業したりして、こまめな声掛けも含め、何かあったら対応できるようにしています)。最近は、また母子で入りたいモードの様で、「一緒に入ろう」と最初の一声はかけるも、基本は娘のタイミングで入浴。なかなか入らずに癇癪などが酷い時や体調が悪い時は、娘の身体を温かい濡れタオルで拭いたり、桶などを使って髪をシャンプー。

歯みがき:歯ブラシは大好きなキャラクターのものを使用し、歯磨き粉は2~3種類の味を用意し、「今日はどれにする?」と娘に尋ねて選んでもらう。最近は、歯みがきは適当に済ますが、フロスは丹念にやっていたりするため、ある程度娘の歯みがきが適当でも、最後の仕上げ磨きは親が行うので、歌やお芝居を娘の前で行いながら、娘の気がそれた瞬間にサササと必要個所をしぼって行う。

 本田先生の本は、日々の障害児育児を乗り越えるコツや娘をより理解するヒントをくれる素敵本であるなぁと実感しております。

まとめ

 今回は、本田秀夫先生の書籍・『子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと』第4章について、前編として2回分の1回分をご紹介しました。

 あわせて、発達障害の特性をもつ娘の育児をしている、親としての感想(?)なども少し書いてみました。

 本田先生の他の書籍も動画も非常に得るものがあるなぁと感じるため、今後も当ブログにて取り上げて紹介していけたらと考えています。

 もし、日々の育児の中で悩む親御さんがいらっしゃるようでしたら、一度、本田先生の本を手に取ってみてはいかがでしょうか?

もちろん、お子さんに発達障害の特性がみつけられないという親御さんが読んでも、「なるほど、ゲームや動画に夢中になる子どもとは、こういう風に付き合うとよいんだなぁ~」と、得られるものがあるように感じます。







  • 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
  • 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
  • なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
  • みんなはどうやってストレス発散してるの?
  • みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?

などなど…

☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***


 ではでは、またお会いしましょう~!



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