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【知的障害の同僚への声掛けの正解とは?】トアルしんりしは語りたい シリーズ21~ドラマ『初恋、ざらり』に関しての記事を振り返って~

トアルしんりしは語りたい(ブログカテゴリー内)
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 こんにちは、みなさま。

臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの5歳・娘と3人で暮らしています。

このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!


【知的障害のある同僚をかばったら、「絶望させてしまった」理由とは?】トアルしんりしは語りたい!記事のご紹介とトアルの思うところなど体験談も踏まえてお伝えします📝

 今回は、トアルしんりしは語りたいシリーズです。

☞過去記事(シリーズ20)はこちら。気になった方は、よかったらチェックしてみてください👇


 今回、ご紹介する記事がこちらになります👇

👆知的障害のある同僚をかばったら「絶望させてしまった」悲しい理由。何が正解だったのか|ドラマ『初恋、ざらり』/女子SPA!

トアルしんりしは語りたいシリーズはこんなスタンスです👇

 毎度毎度でほんと~に恐縮なのですが…改めてアナウンスです📣

記事から学んだこと以上に、漠然と感じたことなどが中心になっています

✅そのため、少しプライベートな見解が入っているかな?と思われます😅

心理職目線や子育てをする親目線といったものが交差した意見も多めかと💦


記事内容をちょこっとご紹介いたします👇

 9月1日に『初恋、ざらり』(テレビ東京系、金曜深夜24時12分~)の9話が放送。知的障害を抱える人とどのように接すれば良いのか、その問いを突きつける内容だった。

 INDEXは以下の通りです👇

  • 新しい業務に挑戦する有紗と、ミスをかばって助ける先輩
  • 「普通になりたい」という希望が打ち砕かれた
  • どう対応するべきだった? 正解のない問い
  • 他の作品にも障がいのある人物は登場するが……
  • 有紗が「稀有なキャラ」である理由
トアルしんりし
トアルしんりし

今回は全項目を見ていきましょう!

内容は一部抜粋にてご紹介いたしますね🌟


新しい業務に挑戦する有紗と、ミスをかばって助ける先輩 より🔍

 軽度の知的障害と自閉症のある有紗(小野花梨)は、自分の思う“普通”になるべく、運送会社の中で「配車」という新しい仕事に挑戦する。(略)ただ、これまでは身体を動かす作業がメインだったのに対し、配車は瞬時の判断力や記憶力、全体を見ての調整力を問われる、有紗にとっては難易度が高そうな業務

 実際にミスが起こってしまうものの、天野は有紗の障害について知っている。有紗が頑張って取り組んでいる姿勢を見て、「自信を無くさせてはいけない」と思い、ミスがあっても有紗本人には報告せず

~知的障害のある同僚をかばったら「絶望させてしまった」悲しい理由。何が正解だったのか|ドラマ『初恋、ざらり』より一部抜粋にて引用~

「普通になりたい」という希望が打ち砕かれた より🔍

 ある日、弁護士に相談へ行くために職場を空けなければならず、天野は有紗1人に業務を任せる。(略)だが実際は有紗ひとりではどうにもできず、どんどんミスを連発してパニック状態に。しまいには椅子から立てなくなるほど意識が保てなくなる。

(略)なんとかフォローに入ることで事なきを得る。ただ、天野は有紗には配送は無理であると判断。それを岡村に伝える会話を、有紗は聞いてしまう。  

 こうして有紗の「普通になりたい」という希望は打ち砕かれ、「できないことが多すぎて苦しい」と自分自身に絶望する

~知的障害のある同僚をかばったら「絶望させてしまった」悲しい理由。何が正解だったのか|ドラマ『初恋、ざらり』より一部抜粋にて引用~

どう対応するべきだった? 正解のない問い より🔍

 9話は、“周囲からは気付かれにくい障がい”を抱える有紗のような人が職場や身近にいた場合、どのように接するべきか? ということを考えさせる内容だった。その人が何かしらの失敗をして自信喪失した時、どのように言葉をかければ良いのだろうか

 岡村は意気消沈する有紗に、「頑張ったんだって」「お疲れ様」と笑顔で声をかける。ただ有紗にとって、優しい言葉を投げかけられることは、「できない自分を肯定しろ」というメッセージでしかない。実際、「それでいいと言ってくれる優しさが苦しい」と心の中で口にしており、より有紗を追い詰める形になった。

(略)つまりは、優しくすることも厳しくすることも正解ではないようだ。

~知的障害のある同僚をかばったら「絶望させてしまった」悲しい理由。何が正解だったのか|ドラマ『初恋、ざらり』より一部抜粋にて引用~

他の作品にも障がいのある人物は登場するが…… より🔍

 なぜここまで「どう声をかければ良いのか?」ということを考えたくなってしまったのか。それは有紗がとても稀有なキャラだからである。(略)

例えば『ドラゴン桜』(TBS系/2021年)の登場人物で、発達障害のある生徒・原健太(細田佳央太)。(略)原をはじめ様々な作品に登場する障がい者は、障害を抱えているものの“その代わり”として突出した能力が与えられる傾向が強い

 従来の障がいを持つキャラであれば、“その代わり”があるため、かけられる言葉が簡単に見つかる。なにより“その代わり”のおかげで自力で現状を切り開くこともでき、言葉を探す必要に駆られることもない。

~知的障害のある同僚をかばったら「絶望させてしまった」悲しい理由。何が正解だったのか|ドラマ『初恋、ざらり』より一部抜粋にて引用~

有紗が「稀有なキャラ」である理由 より🔍

 一方で周囲からは気づかれにくい障がいを抱える有紗の場合、特殊なスキルや経験を必要としない業務を遂行することも容易ではなく、日常的なコミュニケーションにも難がある。さらには、“その代わり”となる優れた能力を持たない。有紗のようなキャラは、フィクション作品において、実はとても珍しいのではないだろうか。(略)

 そんなリアルな存在だからこそ、適切に慰める言葉や褒める言葉が見つからず、「どう声をかければ良いのか?」ということを自然と考えたのかもしれない。

~知的障害のある同僚をかばったら「絶望させてしまった」悲しい理由。何が正解だったのか|ドラマ『初恋、ざらり』より一部抜粋にて引用~

トアルしんりし自身の体験談も踏まえて、少しばかり語りますね📝

優しい言葉を投げかけられることは、「できない自分を肯定しろ」というメッセージでしかない。実際、「それでいいと言ってくれる優しさが苦しい」と心の中で口にしており、より有紗を追い詰める形になった。

 この言葉には相当な衝撃を受けたのは、やはりトアル自身が障害を抱える娘を持つ親であるからなのかもしれません。

 というのも、娘とのやり取りの中で『この私の声掛けやは娘にとってはどう受け取られているのだろうか?』『娘にとってマイナスに受け取られていないだろうか?』、などといった事をどこか頭の片隅で考えている自分がいたのも、関係しているのかもしれません。

つまりは、優しくすることも厳しくすることも正解ではないようだ。

 これは、本当にこれから続く娘との人生の中で何度も直面する機会のある命題の一つでもあるのではないか…と考えると同時に、私自身も「では、娘にどう接するのが正解なのか?そもそも正解などどう判断するのが適切なのか?そして、その正解というものはあるのか?」、などという問いを伴侶と私はこれからも向き合っていく必要があるのだなぁ…と少しばかり途方に暮れる感覚も持ったりもしました。

 もちろん、障害をもつ子どもの親だけがそれらの問いと向き合う訳ではないのでしょう。

様々な状況や事情を抱えて過ごすご家庭もあると思いますので、その時に『優しくすることも厳しくすることも正解ではない』ということについて向き合って考えていく必要を求められることもあるのだということを、少なからず私は仕事柄お会いする人たちを見ていて感じる次第です。

 ある意味子どもとのやりとりの中に正解を求める姿勢というのは、自身の人生の中で正解を求める姿勢にも重なるものがあるようにも思えてしまう私がいました。

例えば、何か仕事でミスをしてしまった際にその現象を「大丈夫、たまたま運が悪かっただけ」と捉えて過ごすのか、それとも「これは何か今の自分に必要なことを教えてくれているのでは?身につける必要のあるものがあるのかもしれない」と思うのか…などといったいくつかの選択肢を天秤にかけて検討して生きるという姿勢は、子どもへの対応を考えあぐねる姿勢と似ていると、個人的には感じた次第です。

作品に登場する障がい者は、障害を抱えているものの“その代わり”として突出した能力が与えられる傾向が強い

 障害児育児をする前は、私自身上記に述べられる内容をどこか盲目的に信じていたところがありました。

 しかしながら、実際に娘を育てている中で実感として記事内で紹介されていた内容に近い感想を何度も何度も実感として感じては、その都度何らかの空虚感や物悲しさを感じたりもしていました。

一方で周囲からは気づかれにくい障がいを抱える有紗の場合、特殊なスキルや経験を必要としない業務を遂行することも容易ではなく、日常的なコミュニケーションにも難がある。さらには、“その代わり”となる優れた能力を持たない

 娘が今よりもずっと幼い頃、特に診断名がつく前までは「そうは言ってもね~もしかしたら、こんな力があるかもしれない」といった親側の希望的観測のようなビジョンを目の前の娘に重なてしまっていたりしました。

 今から振り返って考えてみると、当時の娘に対しては精一杯過ごしている現状を等身大で受け取ってもらえていないという淋しさがあったのではないでしょうか。

いくら専門職としてのある種の知識があったとて、仕事と違って「客観的な視点」をもつことが難しく、親として「主観的な視点」を持ってしまい、どうしてもそこには歪んだ・親本位な解釈が生まれやすいのだなぁ…と今はその時のように陥らないように、反省として身に刻んでは目の前の娘を「ありのまま」に見つめる姿勢を大切にしています。

具体的に我が家がおこなっていることとしては、まずは一旦娘への将来への希望を白紙にして、先立つものとして経済的に豊かになれるように転職やスキルアップなどでお金を稼ぐスキルを磨きました。

同時に、周囲(我が家の場合は、療育機関、役所、保育園、児童精神科の病院、その他専門職、障害児育児をしている人たちなど)に相談をしながら、我が家の娘を客観的に理解できるように、類似した境遇の情報や参考になる情報を方々から集める手段を模索しました。

ブログやSNS運営も、情報受信・発信の場として多くの人と繋がれるツールとして大変重宝しております✨✨✨


まとめ

 今回は、【トアルしんりしは語りたいシリーズ第21弾】ということで、記事を取り上げてトアルの語りもあわせてご紹介いたしました。

 我が家は娘の関係でTVを見る機会が少ないのですが、今回記事内でご紹介されているドラマ『初恋、ざらり』の内容には興味が非常にわきましたので、是非ともチェックしてみたいと思います。

これまでフィクション作品であまり出てこなかった、等身大の知的障害・自閉スペクトラム症者が登場するドラマを通して、各家庭でも親子が自身たちの今後について様々なことを感じ・考えられる機会が増えるのは、個人的には有難いように感じた次第です。



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☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***

 ではでは、またお会いしましょう〜!


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