こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの5歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
【気持ちが落ちやすい方、必見👀】トアルしんりしは語りたい!うつ病患者の脳についての記事紹介とトアルの思うところなど体験談(学生時のうつ気味経験)も踏まえてお伝えします📝
今回は、トアルしんりしは語りたいシリーズです!
取り上げる記事に関しては、こちらになります👇
👆うつ病患者の脳では何が起こっているのか…最新の研究でついにわかった「危険因子」/講談社 ブルーバックス
最近、体調不良も続いたためか…気持ちが落ち込んでいた私にとっては
「うつ病」「危険因子」のワードは刺さりましたね💦
こんな方たちもオススメの記事になると思います👇
ちなみに、シリーズ過去記事(第29弾)はこちらになります👇
トアルしんりしは語りたいシリーズはこんなスタンスです👇
初めてこのシリーズ記事を読まれる方もいらっしゃるかと思いますので…こちらにて、当シリーズのスタンスをアナウンスします📢
✅記事から学んだこと以上に、漠然と感じたことなどが中心になっています
✅そのため、少しプライベートな見解が入っているかな?と思われます😅
✅心理職目線や子育てをする親目線といったものが交差した意見も多めかと💦
記事内容を少しご紹介いたしますね👇
冒頭文では、この様な内容が書かれています📝
2023年に日本人10万人を対象に実施した調査によると、じつに78・5%の人が「疲れている」と答えたという。(略)
「疲労」が美徳とされ、お互いを「お疲れさま」と称えあう特異な国だからこそ、日本の疲労研究は世界のトップを走っている。その日本で疲労研究をリードする著者が、数々のノーベル賞級の新研究をなしとげて見えてきた、疲労の驚くべき実像とは。
*本記事は、近藤 一博『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』(講談社ブルーバックス)を抜粋、編集したものです。
INDEXとしては、以下の通り📋
- うつ病患者の脳では何が起こっているのか 危険因子「SITH – 1」を発見
- そもそもうつ病とは何か
- うつ病の脳で何が起きているのか (1)心因説
- うつ病の脳で何が起きているのか (2)モノアミン仮説・セロトニン仮説
- うつ病の脳で何が起きているのか (3)脳内炎症説
今回は、全項目の内容を一部抜粋にてご紹介していきますね👌✨
うつ病患者の脳では何が起こっているのか 危険因子「SITH – 1」を発見 より🔍
(略)幸いにもわれわれは最近、うつ病を引き起こす危険因子であると考えられる遺伝子が、HHV‐6が宿主の体内で潜伏感染しているときに産生されているのを発見することができました。この遺伝子をわれわれは、「SITH‐1」と名づけました。(略)
SITH‐1がつくるタンパク質に反応して産生される抗体をうつ病患者が持っているかを調べたところ、約80%のうつ病患者が陽性でした。そして陽性の場合のうつ病になりやすさは、陰性の場合の12・2倍にものぼることがわかりました。
科学的には、ある因子が原因の一つである場合は、「原因」とは言いきらずに「危険因子」と言うにとどめるのが正しいのですが、この数字は、「SITH‐1がうつ病の原因である」と言っても過言ではないほどの値です。(略)
結論を先に言ってしまうと、SITH‐1がどのように病的疲労をもたらすかを解明することによって、うつ病の問題がかなり解決することがわかったのです。
~うつ病患者の脳では何が起こっているのか…最新の研究でついにわかった「危険因子」より一部抜粋にて引用~(注)うつ病は疾患名として表記するときは「大うつ病」と表記されます。しかし本書では「大うつ病」よりも広い意味を持つ「うつ病」という言葉を用いて、「大うつ病」に限らない広い意味でのうつ病について説明します。
そもそもうつ病とは何か より🔍
うつ病の定義、すなわち診断規準は、簡単にいうと以下のようなものです。
まず、次のどちらかがあることは必須です。
●ほとんど一日中、抑うつ気分を感じる
●ほとんど一日中、すべての活動に興味や喜びを感じない
次に副次的な症状としては、
〇食欲が減退または増加する
〇不眠または睡眠過多
〇精神運動性の焦燥または制止
〇易疲労性または気力の減退
〇無価値観または罪責感
〇思考力や集中力の減退
〇死についての反復思考これらのうちの5つ以上が2週間続くと、うつ病が疑われます。
また、他の病気がないことも条件となります。(略)
まずは、うつ病の原因に関わる主な説を紹介しながら、うつ病患者の脳では何が起こっているのかをみていきましょう。
~うつ病患者の脳では何が起こっているのか…最新の研究でついにわかった「危険因子」より一部抜粋にて引用~
うつ病の脳で何が起きているのか (1)心因説 より🔍
この説は、うつ病の原因は心理的な問題であるというよりは、そもそもうつ病は病気ではないとする考え方です。
うつ病で生じる抑うつ気分や喜びの消失は、物事を深く考えているからこそ生じることであり、これは個性であって、病気ではないというわけです。(略)
心因説は決して古い考え方ではなく、現在でも心因説をとっている医師は多く存在します。(略)
心因説にしたがえば、うつ病になっても患者の脳は、基本的には変化しないということになります。
~うつ病患者の脳では何が起こっているのか…最新の研究でついにわかった「危険因子」より一部抜粋にて引用~
うつ病の脳で何が起きているのか (2)モノアミン仮説・セロトニン仮説 より🔍
脳内で働く神経伝達物質のうち、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどを総称して「モノアミン」といいます。モノアミンには大ざっぱにいうと、脳の機能を高め、気分を高揚させる働きがあります。うつ病の「モノアミン仮説」とは、うつ病は脳内のモノアミンが不足することが原因で発症するという説です。(略)
やがて、これら抗うつ薬の中でも、モノアミンの一つのセロトニンの濃度を選択的に上昇させる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる薬剤は、より高い抗うつ効果を示すことがわかりました。そこで、うつ病の原因は脳内のセロトニンの不足であると考えられるようになったのです。これが「セロトニン仮説」です。
しかし現在では、モノアミン仮説もセロトニン仮説も、うつ病の原因説としては誤っていると考えられています。(略)
とはいえ、これらの抗うつ薬は、うつ病患者の少なくとも半数にはとても有効であることも確かなのです。したがって、何らかの機能は果たしているはずです。(略)
ただ、いずれにしても、これらの仮説からも、うつ病患者の脳がどのように変化しているのかは見えてこないようです。
~うつ病患者の脳では何が起こっているのか…最新の研究でついにわかった「危険因子」より一部抜粋にて引用~
うつ病の脳で何が起きているのか (3)脳内炎症説 より🔍
うつ病の原因として現時点も最も有力とされているのは、脳の炎症、とくにミクログリアやアストロサイトといった脳の免疫機能に関係するグリア細胞での、炎症性サイトカイン産生の亢進{こう・しん}による、という説です。(略)
生理的疲労によって疲労感が生じるメカニズムと、炎症が起こる場所が末梢か脳内かの違いはあっても、同じなのです。それでは、なぜ一方が「うつ病」になって、一方は「疲労感」でおさまるのでしょうか?
先回りして言えば、じつは、この疑問の答えが見つかれば、うつ病の予防や治療の方法が見つかるはずだと、いま考えられています。
~うつ病患者の脳では何が起こっているのか…最新の研究でついにわかった「危険因子」より一部抜粋にて引用~
近藤一博さんのプロフィールと書籍ご紹介📚
まずは、近藤一博さんのプロフィールをご紹介です。
次に、書籍をこちらにも掲載しますね。
<疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた>
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トアルしんりし自身の(うつ気味・落ち込み)体験談も踏まえて、少しばかり語りますね📝
幸いにもわれわれは最近、うつ病を引き起こす危険因子であると考えられる遺伝子が、HHV‐6が宿主の体内で潜伏感染しているときに産生されているのを発見することができました。この遺伝子をわれわれは、「SITH‐1」と名づけました。(略)
結論を先に言ってしまうと、SITH‐1がどのように病的疲労をもたらすかを解明することによって、うつ病の問題がかなり解決することがわかったのです。
過去(高校・大学の頃)に私自身も「抑うつ傾向」という診断をもらった経験もちとしては、近藤先生の研究が飛躍的にすすむことで、SITH‐1とうつ病の問題解決がなされることを待ちわびる一人と言えます。
記事内で述べられている【(1)心因説】【(2)モノアミン仮説・セロトニン仮説】に関しては、これまでの臨床経験の中での学習でしかと学んできたことでもあったため、自身にもなじみのあるものではありましたが…どこか【(3)脳内炎症説】の方がしっくり来ているのも実感としてあったりします。
ちなみに、現在の私は子育てや周囲の環境のおかげでそこまで落ち込みが長引くことが少ないのですが…過去(高校の頃をピックアップして回答)の私は、うつ病の診断規準で言えば以下のものが当てはまっていたかと思います。
●ほとんど一日中、抑うつ気分を感じる👉✅当てはまっていた
●ほとんど一日中、すべての活動に興味や喜びを感じない👉✅当てはまっていた
次に副次的な症状としては、
〇食欲が減退または増加する👉✅食欲減退していました。丸一日食べない時もありました
〇不眠または睡眠過多👉✅過眠傾向のが強かったですが、両方を交互に繰り返していました
〇精神運動性の焦燥または制止👉✅ほとんど同じことしか考えず、思考が巡らずでした
〇易疲労性または気力の減退👉✅何もしないのに、部屋で疲れていました
〇無価値観または罪責感👉✅「出来ない自分」を常に責めていました
〇思考力や集中力の減退👉✅負のループ思考以外の思考は本当に続かずでした💦
〇死についての反復思考👉✅まさに、そのことばかりでしたね
いやはや…全部当てはまっていて、ただただ唖然でしたΣ(・□・;)
SITH‐1がつくるタンパク質に反応して産生される抗体をうつ病患者が持っているかを調べたところ、約80%のうつ病患者が陽性でした。そして陽性の場合のうつ病になりやすさは、陰性の場合の12・2倍にものぼることがわかりました。
過去にある種診断を受けている私は、学生の頃から以下のように考えていました。
学生の頃考えた思考内容は、今振り返っても納得のいくものだなぁ…ともしみじみ感じてしまいました。
「うつになる自分が悪い」と思ってなぜかそんな自身を執拗に責めていた自分がこれまでいました。
しかしながら、今回の記事を読んだことで、うつになるメカニズムや原因まではいかずとも問題解決が明確になっていく可能性が示され、「これ(うつ病になる)は私だけが悪いのではないのかしれない」と気持ちが少しばかり軽くなるような、自分に優しい考え方になれる気がしました。
近藤先生の書籍、内容をしっかりと読んでみたい!と強い思いにも駆られました。
まとめ
今回は、【トアルしんりしは語りたいシリーズ第30弾】ということで、記事を取り上げてトアルの語りもあわせてご紹介いたしました。
近藤先生の本はタイトルだけではなく、章項目を読むだけでもその内容を読み進めたい衝動が止まりません(苦笑)参考程度に、以下に載せておきますね👇
序 章 疲労を科学するには
第1章 生理的疲労とはなにか
第2章 慢性疲労症候群 病的疲労の代表格
第3章 うつ病 究極の病的疲労
第4章 新型コロナ後遺症 見えてきた病的疲労の正体
第5章 ついにすべてがつながった
第6章 人類にとって疲労とはなにか
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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ブロトピ:今日の育児日記
高校の頃よりは、大学の頃のが自身の気持ちの波が小さくなっているのと、コントロールがよくなってきているが…やはりこの先の人生どうなるかは分からないから、再発は止む無しと心得て、日々のストレスケアには注力していく必要があるな💡