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こんな質問をよくうけます パート8~恋愛感情編/転移・逆転移編〜

こんな質問をよくうけます(ブログカテゴリー内)
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 こんにちは、みなさま。

臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。

このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!



 今回は、こんな質問をよくうけますシリーズの第八弾です!

☞過去記事(パート7)はこちら👇

こんな質問をよくうけます パート7~Google AdSense&アフィリエイト編~
こんにちは、みなさま。 臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。  現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。 ☞このブログでは…トアル...

 気になった方はお時間の許す限りで結構ですので、読んでいただけますと幸いです😄



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こんなご質問をよくいただきます〜恋愛感情編〜

 月に1回ペースで『こんな質問をシリーズ』を掲載しております。

 毎度毎度、ブログ読者の方には耳タコなセリフで申し訳ないのですが…

 普段仕事などで受ける質問に関して、(プライベートの関係であれば答えられるのですが)基本的に相談の場では、心理職側があまり自分のことは話さないのがマナーだったりします。

 そのため、相談者さんにお伝え出来ないことが多いです💦

☞リアルの職場ではなかなか語れないのですが…

トアルしんりしとしてブログを書いている身なので、”じゃあ、『この場で』だったらその辺りのプライベートなことを語れるな”と考えたので、今回はそのご質問にお答えしたいと思います

恋愛感情編:「トアルしんりしは、相談に来た方(クライエント、患者)を好きになることはないのですか?」

結論:「人として尊敬出来るなぁ」という一種の憧れや畏敬の念に近い感情は抱くことはクライエントの方たちにありますが、正直なところ、恋愛感情はこれまで感じたことがなかったですね💦

トアルしんりし
トアルしんりし

参考にならない意見ですみません💦💦

 万が一にでも、恋愛感情に近い気持ちが生じそうになったら、早急に職場スーパーバイザーにも相談して対策をとります。

 カウンセラー交替も視野に入れる必要のある案件ですね⚠️

 「スーパーバイザーとは?」と思われた方向けの過去記事あります👇

こんな質問をよくうけますパート6~メンタルケア・スーパービ(ヴィ)ジョン編~
こんにちは、みなさま。 臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。 ☞このブログでは…トアルし...

☞「実に面白い」のセリフが印象的なドラマ・ガリレオの湯川先生の様に、もしかすると私にとって人の感情は興味関心はあれど、あくまで分析対象であるため、それ以上深入りしていくことがないのかもしれませんね😅

 ちょっと脱線ですが、懐かしい作品だったので掲載↓


 福山さんと柴咲さんの掛け合いと距離感が歯痒くて、好きな作品でした!


転移・逆転移の視点で考えてみると…カウンセラーの恋愛感情はマイナスしかないです😱

学生の頃からお世話になっているハンドブックによると、【転移】【逆転移】はこのように紹介されています👇


転移】についてはこちら👇

転移(transfer)とは、父・母との間に形成された、父・母イメージを医療スタッフに、幼児期の対象から転移させる、という意味である。換言すれば、転移は、患者の幼児的感情、願望、態度、空想などがつくり出した人物像を、医療スタッフに投影する心理現象である。

❶陽性転移と陰性転移

しかし、転移は、医療スタッフに敬愛、過大評価、理想化、好意、過度の期待、愛情、依存などを向ける陽性転移(positive transference)だけではない。逆に、不信、疑惑、過小評価、敵意、競争心、怨み、反抗、恐れなどを向ける陰性転移(negative transference)もある。

~改訂 心の臨床家のための 精神医学ハンドブック 3治療関係論より一部抜粋にて引用~

逆転移】については、こちら👇

一言でいえば、逆転移(counter‐transference)とは、医療スタッフ側が患者に向ける転移である。

もう少し具体的に述べると、逆転移とは、(1)医療スタッフが患者に対して抱き、向ける無意識的な態度、非合理な感情や考え、(2)時にそれは、その医療スタッフのパーソナリティや、対象関係の型(パターン)として、一般対人関係でも繰り返されるもの、(3)特に本人の意識的な統制範囲の外にある非意図的なものを言う。

~改訂 心の臨床家のための 精神医学ハンドブック 3治療関係論より一部抜粋にて引用~

カウンセラーもクライアント(または患者)も人間ですから、機械のように淡々とを継続していくことは難しく、時に感情的になってしまうのは自然なことかと思います。

転移感情を分析することは、継続的な信頼関係の構築のために治療上必要なことであるので、必ずしも転移感情があるのが悪いわけではないのです。

ただし、恋愛感情がカウンセラーやクライアント(患者)間において生じているのはよくないこと、と理解するのがセオリーです!

ハンドブックにも医療スタッフとしてカウンセラーが患者と接する際の注意点が記載されています👇

医療スタッフは、まず最初から、この種の恋愛転移や行動化によって、自分が被害を受けぬように、「医療スタッフとしての分別」(Freud,S.)をわきまえ、患者との間に適度の心理距離を保ち、私生活的な面での接触を避け、患者との心理的なれあいに陥らぬよう、社会的役割関係からの些少な逸脱にも慎重な態度をとるべきである。

特に、心理学的な機能が活発になればなるほど、この種の慎重かつ分別ある態度が望ましい。

(略)医療スタッフ、患者双方にとって危険な凶器になってしまうおそれがある。

このような慎重さと分別の上に立ってはじめて、医療スタッフは、これらの転移や行動化を、転移、行動化として認識し、この認識に基づいて適切に対処することができる。

~改訂 心の臨床家のための 精神医学ハンドブック 3治療関係論より一部抜粋にて引用~

まとめ

 いかがだったでしょうか?

 今回は、こんな質問をよくうけますシリーズの第八弾ということで、しんりし(心理士・師)のカウンセリングにおける恋愛感情についての話を転移逆転移という視点と交えてお伝えしました。

 少し専門用語も多く、説明しきれていないこともあるかと思いますが…相談しにきている方に対してプライベートではなく、仕事として相談を受ける身としては、『適切な距離感』というのはあるなぁと強く感じます。

 「近すぎず、遠すぎず

そんな距離感を専門職として維持できるように、日々精進していきたいと思います。







  • 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
  • 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
  • なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
  • みんなはどうやってストレス発散してるの?
  • みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?

などなど…

☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***


 ではでは、またお会いしましょう〜!



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