こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、潜在的待機児童(隠れ待機児童)に対し、保活経験のあるトアルしんりしが思うところを書きたいと思います。
まず、はじめに
最近、保育園より以前実施したアンケートの結果が返ってきたことが、私の潜在的待機児童に対する考えを語るきっかけとなりました。
☞そのアンケートとは、そもそもどういったものかというと・・・私の住む自治体が全保育園利用世帯を対象に行った、『自治体及び保育園に対する利用者の満足度や要望を知るアンケート』といったニュアンスのものでした。
そのアンケート結果の中に、(育休ということで)退園になったのに「待機児童ゼロっておかしくない?」といったものがあったのを目にしました。
☞私もそういった事情の人たちがいるのに、待機児童ゼロというのは何か違和感を感じました。
そこで改めて、「待機児童の定義が今はどうなっているのか?」、「潜在的待機児童(隠れ待機児童)とは?」、「本当に待機児童はゼロになっていて、満足している世帯が増えている現状といえるのだろうか?」といったことを、調べてみようと思いました。
待機児童って、なに?
調査日時点※において、保育の必要性の認定(2号又は3号)がされ、特定教育・保育施設(認定こども園の幼稚園機能部分及び幼稚園を除く。以下同じ。)又は特定地域型保育事業の利用の申込がされているが、利用していないもの※平成28年10月18日
~厚生労働省 保育園等利用待機児童の定義より一部抜粋にて引用~
☞つまり、厚生労働省では、「保育を必要とする保育施設に条件を満たして、入所申込をしているのに入所がかなわない状態にある(0歳児クラスから5歳児クラスまでの)こども」=待機児童としている、ということなんですね。
そして、2017年4月からは待機児童の定義が一部変わっているようです。
新定義では、保護者が育休中で、保育所に入所できた時に復職する意思の確認ができる場合は新たに待機児童に含めるというもの。いわゆる「育休延長」も対象になるということですね。
しかしながら、やむを得ず認可保育所を諦めて自治体が補助する認可外保育所に入所した場合や、求職を中止した場合、特定の施設のみを希望のケースは変わらず待機児童には含めないとしています。
~保育タイムズ 潜在的待機児童の増加より一部抜粋にて引用~
☞なんだか事態がややこしくなってきましたね。
☞☞私がアンケートでみた「(育休ということで)退園になったのに、待機児童ゼロ?」という疑問は、待機児童の新定義に則って考えると、このようになるのでしょうか?
育休延長は待機児童にカウントされるが、認可外保育園に入所などするために待機児童扱いということになるため、認可保育園を退園しても結果として待機児童ゼロではないですよ、という理屈💦💦
潜在的待機児童(隠れ待機児童)って、なに?
「潜在的待機児童」は、別名「隠れ待機児童」とも言われており、先述のように入所を希望しているのに待機児童として数値に現れない児童のことを指しています。
~保育タイムズ 潜在的待機児童の増加より一部抜粋にて引用~
我が家も長らくこの、潜在的待機児童でした。
共働きだから保育園に預けたい→0歳からは激戦で4月入所でも厳しい→「じゃあ、一時保育で空きが出やすくなる時期(2歳児クラスや3歳児クラス)までしのごう」と決める→保育園入所をあきらめ、潜在的待機児童へ
↑上記のような流れでした。
☞2歳児クラスからは延長預かり(18:00頃まで)をやっている私立幼稚園に入園出来たのですが・・・まさかの園からのいやがらせともとれる出来事(ハプニング)の数々。※いつか書ける範囲で記事にいたしますね。
☞☞2歳児クラスに在籍しながら、7月以降は認可保育園の途中入園の申請に行っては、毎月空振り結果の日々。
そこからの、3歳児クラスに4月入園(認可保育園)が叶いました!
その間に役所の人たちとのやりとりも沢山して、すごく励まされました。療育先の先生にも愚痴聞いてもらってました。本当に感謝しかないです***
絶対、我が家だけではないはず!我が家なんて氷山の一角の如しで、きっと潜在的待機児童は全国にいっぱいいると思います。それ関連の記事も見つけましたので、ご紹介しますね。
新聞記事より。最近の潜在的待機児童の現状を知る
厚生労働省によると、2022年4月時点の待機児童数は、調査開始以来、最少となる2944人。(略)
一方、依然として多いのが、保育園への入園希望がかなっていないにもかかわらず、「特定の園を希望している」「育児休業を延長している」などのケースだと判断され、待機児童の数にカウントされない、隠れ待機児童の子どもたちの存在だ。
今春は昨年に比べ1123人減ったものの、7万2547人(国の企業主導型保育事業の利用者も含む)だった。5年前の17年には6万9224人おり、高止まりが続く。
~朝日新聞デジタルより一部抜粋にて引用~
あれ?少子化で2025年問題とか出てきているんじゃないの?っていう位、疑問が次々に出てきますね。
☞7万という数字は決して少ないとは言えないな、と私は感じます。
我が家も役所の窓口で保育園の相談を定期的にしていましたが、いつもそこの窓口は混んでいました。他の窓口は比較的スムーズに通されるのに、平日どの時間に行っても保育園相談の窓口は待ちの人がいるのです。
☞私の住む田舎ですら、待機児童問題はあるのだなぁと当時は特に肌で感じてました。
まとめ
「本当に待機児童はゼロになっていて、満足している世帯が増えている現状といえるのだろうか?」
☞この疑問に対しては、国の取り組みもあって、実際に保育施設に預けられる子どもたちが増えたのも確かであろうが・・・私自身は、満足している世帯が増えているという実感は必ずしも持ちにくい面もあるな、ということしかお答えが出来ない状態です。
我が家が待機児童歴があったというのも、上記のように考える一つの要因なのでしょう。
全国に住む私の知り合いも、実際に子どもの保育環境に悩まされていたりします。現実問題としては、まだまだ改善できることって存在しているのかもしれませんね。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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