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本から学ぶこと~ネット依存について親として考えること~

心身のこと
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 こんにちは、みなさま。

臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。

このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!



 今回は、自身で購入して読んでみた書籍で『あ、これみなさんに紹介したいな~』と思ったものを、トアルしんりし自身の考えたことと共にご紹介いたします。

☞ジャンルとしては、心理学に留まらずに幅広いジャンル紹介もしていきたいなぁ、と考えています。(私自身、アニメや漫画大好きなので・・・いずれはおススメも紹介してしまうかもですが💦)





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本の紹介

 今回、ご紹介したい書籍はこちら↓


☞コロナ禍前に赴いたネット依存関係の研修会の書籍コーナーで出会った一冊でしたが・・・集中力が切れやすい私でも読みやすい工夫がされていました。ザっとその工夫をあげてみますね((笑))

  • オールカラー
  • 写真やイラスト、図が分かりやすい配置と分量で載っている
  • ネット依存の定義やチェックリストが載っている
  • 見開きである程度の情報が拾いやすい(トピックごとにページが仕切られている♪)

+そしてなにより・・・(読みやすい工夫ではないですが最大のポイントは)『ネット依存外来』がある国立病院機構久里浜医療センター院長先生が監修しているということ!!!


☞次に、具体的な中身についても少し触れていきますね。

ネット依存とは?

 本書より引用しますが、世界保健機関(WHO)から2018年に発表された国際疾病分類の第11班(ICD-11)では、新たに『ゲーム障害(gaming disorder)』が収められているとのこと。ネット依存をゲーム障害ととらえたその定義は、WHOのHPによれば以下のとおりだそうです。

ゲーム障害とは、持続または反復するゲーム行動で、以下の4つの症状を示す。

  1. ゲームのコントロールができない。
  2. 他の興味や活動より、ゲームを優先させる。
  3. (ゲームにより)問題が起きているにもかかわらず、ゲームを続ける。
  4. 個人、家族、社会、教育、職業やその他の重要な機能に著しい問題が生じている。

ゲーム障害の下位分類

1)ゲーム障害のうち、主にオフライン

2) ゲーム障害のうち、主にオンライン

~心と体を蝕む「ネット依存」から子どもたちをどう守るのかより引用~

☞著書でも触れているのですが・・・「ネット依存」という言葉自体が新しいものであるため、ネット依存の正確な定義もようやくできつつあるようです。心理学の歴史でいうと、まだまだ新しい分野(開拓段階にある発展途上の分野)ともいえるかもしれないですね。

ネット依存のテスト

☞久里浜医療センターのHPに掲載されています↓

インターネット依存スクリーニングテスト診断質問票(DQ) | 病院のご案内 | 久里浜医療センター
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターの公式Webサイトです。アルコール依存症をはじめ各種依存症の専門治療を中心に、こころの病気全般の医療を実施している国立病院です。-

 8項目の質問に対して「はい」か「いいえ」で答えることで、現在のインターネット依存度を図る目安になるようです。

☞このテストはあくまでスクリーニングテスト(この場合は、「ネット依存である」か「ネット依存ではない」かといったように、ある条件に当てはまるかどうかをふるい分けるテスト)のため、正確なことを知りたい・はっきりさせたい場合は、専門医の診察を受けたり、専門医の先生とお話をしていく中で様々なやりとり(検査やプログラム)を重ねないと分かってこないのではないか、と思います。

ネット依存と発達障害について

☞本書には、発達障害とネット依存の関係に関しても記載があります(一部抜粋で引用しますね)↓

もともと「発達障害」があると、ネット依存をさらに深刻化させる傾向があります。ひと口に発達障害といっても一様ではなく、3つのタイプに分かれます。①ASD、②ADHD、学習障害の3つで、ネット依存に関係するのは、ASDとADHDです。(略)

ASDでは、自分の気持ちをうまく伝えられない、視線を合わせるのが苦手で、感覚過敏という特性をもつ場合もあり、友人関係をうまく築けないために寂しい思いをしたりします。そうした現実生活での悩みがネット依存へと進むきっかけになることがあるのです。(略)

ADHDの場合は、物事に集中していられない(不注意)、じっとしていられない(多動性)、考えるよりも先に体が動く(衝動性)といった症状が見られます。衝動性の強さは、興味のある特定のものにはすぐに熱中することにつながります。好きなことには逆に集中でき、強いこだわりをもつという特性から、たとえばこだわりの対象が、オンラインゲームであれば、延々と続くプレイにも集中でき、次第にネット依存に陥ってしまうのです。(略)

~心と体を蝕む「ネット依存」から子どもたちをどう守るのかより引用~

 私自身も不注意・多動性・衝動性の高さが見受けられるのですが、学生の頃はこれらのエネルギーをコントロールするのが難しかったため、気づくとYouTubeなどの動画配信を深夜から朝方まで視聴していた時期もありました。

そんな寝不足の頭で大学の授業に出ても身に入らぬ上、下手したら「今日は大学を休もう」、とそのまま朝に睡眠をとるといった、とんでもなく崩れた生活習慣になってしまったこともありました。

☞個人的な感想ですが、特にYouTubeやニコニコ動画などの短時間の動画で「次はこれもいかがですか?」と、どんどん違う動画が出てくるシステムに集中モードのスイッチが入ってしまうと、なかなか止められなくなっている自分がいたなぁ・・・あれは止めてくれる人のいない一人の状況では気をつけないと抜け出せなくなるなぁ、と強く感じました。

☞☞現在、自閉スペクトラム症の特性をもつ娘(4歳)を育てているので、視覚情報の処理が得意な(視覚優位)彼女に合ったネットとの付き合い方を親として真剣に考えて教えていかねば、と日々模索中です。

ネット依存が引き起こす、からだの不調

 またまた本書より引用しますが、以下の不調がネット依存により引き起こされやすいとのこと。

・視力の低下

・腱鞘炎(けんしょうえん) 

・運動不足による体力の著しい低下

・腰痛 ・頭痛 ・栄養障害 

・寝不足からくる怠さ 

・体重減少 ・肥満

・骨密度低下 

・心肺機能低下 

・体の発育障害

~心と体を蝕む「ネット依存」から子どもたちをどう守るのかより引用~

☞そして、ネット依存による運動不足から、10代の子でも体力が中年世代ほどに低下してしまうことも(数値として)あるそうです。若い世代が、トアルしんりしみたいな体力になってしまったらと考えると・・・辛すぎます(´;ω;`)<腰痛が~

ネット依存による「寝ない」「食べない」「動かない」の「3つのない」は、若者たちの健康を阻害し、場合によっては命を危険にさらすこともあるのです。

~心と体を蝕む「ネット依存」から子どもたちをどう守るのかより引用~

☞思えば、私自身が10代の不登校時期(高校)に、1週間程外に出なかっただけで、久しぶりの外出が非常に苦労したのを覚えています。

気持ちが上がらないということもあったでしょうが、何より体自体がまるで鉛の様に重々しいのです。階段とかをたった1階分しか上っていないのに、息がゼェゼェと上がる上がる⤴⤴⤴気分は下がる下がる⤵⤵⤵

登校も外出もしない日は基本的に体力を殆ど使わないため、夜寝る時間になっても体が疲れておらずにうまく睡眠がとれない・・・仕方がないので色々と考えたり、ネット以外の作業をしたり(当時の私は携帯電話は所持していましたが、SNSとかは一切やっていませんでしたので、特にネットでやることがない状態)・・・結果、生活リズムもくるうくるう((+_+))

他にも、こんなことが書かれています(もくじより一部抜粋)

☞本書の魅力は、このブログで語りだしたら文量が大変なことになりますので一旦、控えます。

これまで述べてきた内容だけでなく、本書にはもっと沢山の学びになることが書かれておりますので・・・目次からいくつか気になる部分をピックアップして箇条書きでまとめますね!

  • 日本におけるネット依存の実態
    • 神奈川県で行られた実態調査
    • 朝食や睡眠時間との関連
  • ネット依存患者の特徴と症状
    • 年齢・性別
    • 症状(オンラインゲームの場合、スマホの場合)
    • 家族の訴えからわかる行動パターン
    • 心の健康が損なわれる
  • ネット依存になりやすいタイプ
  • ネット依存を起しやすい環境
  • ネット依存の脳が受けるダメージ
  • 脳は回復できるか
  • ネット利用のルールづくり
  • ネット依存を防ぐ仕組みとは
  • 自治体のネット依存予防の試み
  • ネット依存の治療
    • 久里浜医療センター ネット依存外来の治療
    • 久里浜医療センター 入院治療
    • 久里浜医療センター ネット依存治療キャンプ

☞ピックアップしたつもりが・・・結構な数になってしまいました💦(それだけ伝えたい内容が多いということですかね)

 気になるタイトルなどある方は、一度書籍を読んでみることをオススメしたいです。

ネット依存に対する我が家の考えと取り組み~将来もみすえて~

 現在、娘は①1人用DVDプレイヤー、②音の出る学習教材(ディズニー、アンパンマン)くらいしか、娘自身で操作している器具がありません。

ゲームに関しては、伴侶も私もスマホでソシャゲくらいならやるのですが・・・「お互い仕事もあるし、ゲームをやる時間ないかもしれないし捨てようか~」と、ゲーム機というものを結婚を機に捨てました。

おいおい・・・ゲームやりたくなったら、どうするんだよ?

もったいな~~~い!!まだ使えるのに

 仰りたいことはわかります💦

もったいないと私も最初は思ったのですが・・・伴侶が言うには、

「ここ1年以内にこれは使ったか?と自分に問いかけたときに、『使ってないもの』は少なからず1年は使わずに済んだのだから、捨てたとしても良いものだったりする。必要だったら、中古でも買えばよい」とのこと。

 その後、娘も生まれて4年たちますがゲーム機は新たに購入していない状況です。


 今はゲーム機やSNSに興味をもっていない娘ですが・・・いずれスマートフォンを持つようになるかと思います。

①その時(娘がスマホを持つ)にどういったやり方でネットとの付き合い方を親として教えていくのか、②その時までに娘に対して出来るネット依存予防の取り組みはあるのかについて、我が家が考えたことを次に書いていきますね。

その①:その時(娘がスマホを持つ)にどういったやり方でネットとの付き合い方を親として教えていくのか?

結論:スマホは基本的に親が購入した物であり、未成年であるうちは原則、スマホを持つ時間を娘に相談の上、使用時間に制限をかけるフィルタリング・ペアレンタルコントロール・タイマーといった機能(ネットの使用を制限する機能)も適宜使いながらSNSを使う際は(いずれは娘1人である程度は使いこなせるように)最初は親も一緒に使いながら教えて行き、同時にネットリテラシーも教えて行く

☞例えば、スマホの使用時間に関しては、『朝から晩にかけての時間は、親が娘のスマホを預かる』といったルールを親として娘に設定する予定です。

子どもの成長ホルモンが最も分泌される夜の午後10時(22時)から午後12時(24時)であるため、その時間には娘が寝られるように親の方で環境を整える必要があるかなぁ、と私たち夫婦は考えています。詳細な時間はもちろん、娘の意思を確認した上で決める予定です。

☞☞決まったルールは、書面にして娘に同意のサインももらう予定です***


SNS(特に、LINE・Twitter・Facebook・Instagram・YouTube)に関しては、使い方の説明をしながら一緒に使っていきながら覚えていくスタイルを考えています。視覚優位な娘には、『見せながら一緒にやる方が覚えが早いのでは?』、という親なりの考えがあったりします💦


 トアルしんりしが10代の頃、母は一人暮らしや必要書類の手続きなどの説明を一通りした後、「じゃあ、あとは自分でやってごらんなさい。もう、あなたも自分のことは自分で決めれる歳でしょ?分からないことは聞きなさいね。失敗したら、責任は親であるお母さんたちがとりますから」と、親は私の意思を尊重しつつも、ある程度の私の自立を促してくれました。それが非常に嬉しかったため、娘に対しても、親として責任をもつことは覚悟し、その上で娘の自立を見守りながら関わっていこうと考えています。

その②:その時(娘がスマホを持つ)までに娘に対して出来るネット依存予防の取り組みはあるのか?

結論:ゲーム機を購入した場合は、フィルタリング・ペアレンタルコントロール・タイマーといった機能(ネットの使用を制限する機能)も適宜使いながら未成年であるうちは原則、時間を娘に確認の上、使用時間に制限をかける。(すでに実施済みですが)DVDプレイヤーなども使用時間(〇〇時まで)を決め、その時間以降は機材をしまう

☞現在進行形でやっている取り組みですが・・・

DVDプレイヤーや音の出る学習教材も、睡眠を妨げるのであれば使用時間に制限をかけるのがよい!という考えの元、こだわりの強い娘に時間の制限をかけながら根気よく取り組んでいます

娘が、”もっとやっていたい”と騒いで泣くことも多いですが・・・最近では習慣になってきたのか、私たちが「じゃあ、あと5分でおしまいにします~」と言った後、娘が5分くらいしてDVDプレイヤーから離れられるようになっています

まとめ

 いかがだったでしょうか?

 トアルしんりし自身で購入して読んだ書籍と、ネット依存についての我が家の考えたことと取り組みをご紹介いたしました。

 親よりも自身の子供世代は、すでに生まれた瞬間からネット環境が存在しているのが当たり前となっているんですよね。

 心理の研修会でネット依存やSNSについて語られる先生方が、話の中でよくこういった意味合いのことを仰っていたのが記憶に残っております。

”ネット環境の整っていなかった頃から現在までの期間を考えると、『ネット依存』という言葉は本当に最近になって出てきた言葉であること”

”親子の年齢によっては、お互いのネットとの付き合い方や理解の仕方に大きなズレがでてしまうこと”

☞なるほど・・・アラフォーのトアルしんりしは、確かに生まれた時からネットが当たり前だったか?というと・・・・・・違いました((笑))

☞☞知らないからこそ、ネットのルールについてしっかりと学び、ネットリテラシーも含めてネットとの距離感をしっかりと見極めていかないといけないのだな、と切に感じました。そして、学んだことを活かして、子どもにもしっかりと伝えていけたらなぁと思います。




  • 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
  • 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
  • なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
  • みんなはどうやってストレス発散してるの?
  • みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?

などなど・・・

☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』『私たち頑張ってるよね~』と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***


 ではでは、またお会いしましょう~!



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