こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、記事から学ぶことシリーズの第8弾です。
NHK事件記者取材noteの記事より、『証言 当事者たちの声 亡き兄から”託された”こと~大阪クリニック放火事件1年~』という記事のご紹介をしたいと思います。
☞前回記事はこちらになります↓
☆気になった方は是非とも足を運んでいただけたら幸いです。
記事のご紹介と心理職として印象に残った言葉や考えたこと
今回、ご紹介させていただく記事はこちらです↓
こちらでは、内容の方を簡単にご紹介をさせていただきますが・・・詳細が気になる方は、是非ともリンク先で記事を読んでみてくださいませ。
記事としてはこんなことが書いてあります↓
この記事は、2021年12月17日に大阪のクリニックが火災となり亡くなった、院長の西澤弘太郎さんの妹・伸子さんにインタビューしたものです。
小見出し(項目)などを一覧としてご紹介するとこんな感じです。
- まさか兄のクリニックで
- ひとり勉強に励む兄にエールを
- 事件後に知った“医師としての兄”
- 兄を慕ってくれた人たちのために
- 自信を持って向き合うために
- 続く患者との交流
- 悩みを抱える人の居場所づくりを
- 事件から1年 悩みながらも前に
妹・伸子さんの印象的な言葉をご紹介
☞特に、私が印象に残っている妹さんの言葉を以下にご紹介したいと思います。
なんであの事件が起きたのかなって考えると、自分がいましているいろんなことをするための流れだったのかなっていうふうにも捉えたりするんです。
自分と話をすることで、気が楽になってそういう輪がずっと広がっていって、優しくされた人がまた誰かに優しくできるっていう輪がつながっていったらいいなと思っています。
困っている人に手を差し伸べることをみんなが意識してやっていけばいろんな事件は減るんじゃないかな。そんな未来が来ることを願って少しずつでも活動ができたらと思います
~『NHK事件記者取材note 証言 当事者たちの声 亡き兄から”託された”こと~大阪クリニック放火事件1年~』より一部抜粋にて引用~
事件後3か月経った頃、クリニックに通っていた患者さんたちが集まって近況報告や雑談を行う、オンライン交流会に伸子さんも参加しています。
そして、伸子さんは多くの患者さんに寄り添いたいと、カウンセリングを学ぼうと兵庫県芦屋市の公認心理師・土田久美さんのもとを訪ねています。
伸子さんはさらに、毎週金曜日に大阪・堺市の公園内にある施設の一角にて、希望者の相談に乗っているとのこと。
事件後に知った“医師としての兄”より内容を一部ご紹介します
亡くなった西澤弘太郎院長先生は、どんな人物であったのか?
妹の伸子さんがインタビューで答えている内容を一部ご紹介させていただきます。
生前、兄はクリニックで、生きづらさを抱えた人たちや職場への復帰を目指す人たちに寄り添い、サポートしていました。
“患者思いの優しい先生でした”
“寄り添って辛抱強く話を聞いてくれました”
ネット上には、兄がクリニックの患者さんに寄り添っていた姿が数多くつづられていました。
~『NHK事件記者取材note 証言 当事者たちの声 亡き兄から”託された”こと~大阪クリニック放火事件1年~』より一部抜粋にて引用~
☞精神科・心療内科のクリニックでは、初診時間以外でも1人あたり30分近く話を聴くことがあります。
個人的な見解にはなりますが、限られた診療時間の中で、患者さん一人一人と時間をかけて話を聴いて診療を行う医師は大変有難い存在であり、患者さんにとっても信頼できる医師であったと思います。
心理職として~リワーク経験から考えたこと~
クリニックでは「リワークプログラム」をやっていたとのこと。
☞リワークプログラムとは・・・
リワークとは、return to workの略語です。気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。
~日本うつ病リワーク協会のサイトより一部抜粋にて引用~
私自身も過去に、精神科・心療内科のリワークプログラムに心理職として関わっていた経験があります。
当時の患者さんとのやりとりやその経過を見ていて、自身も心理職として『どんな支援が出来るだろうか?』と、日々考えては必死に活動をしていた身なので、伸子さんの『患者さんに寄り添いたい』という気持ちは想像しえることが出来るな、と感じました。
リワークプログラムを行う患者さんたちは、一度辛く苦しい目にあった職場やストレスで参ってしまった就労社会に再び戻ろうと懸命にトレーニングを重ね、自分自身とも日々向き合っています。
職場復帰を目指してリワークプログラムに通っている患者さんを支えるクリニックのスタッフも、そこで頑張っていた患者さん同様に火災で亡くなっていることを考えると、『ほんとうに、なんでこの方たちが犠牲になってしまったのだろうか・・・』と辛くなるばかりでした。
まとめ
今回は、NHK事件記者取材noteの記事より、『証言 当事者たちの声 亡き兄から”託された”こと~大阪クリニック放火事件1年~』という記事のご紹介をしました。
あわせて、リワークプログラムを実施していた心理職として考えたことも少しばかり述べさせていただきました。
放火事件から1年・・・当時の事件関係者の方々にとっては、12月17日はアニバーサリー反応(記念日反応)を起こす日といえるでしょうが、どうか少しでもはやく心穏やかな日が訪れることを祈っております。
そして、事件を現場付近で見ていた人達やTVやネットで知った人達も含め、気持ちが時折ざわつくことがあるかもしれませんが・・・それは決して不自然なことではないこと、また、そんな事態に陥った際には遠慮なく周囲に助けを求め、頼ってもよいこともまた、知っておいていただけたらなと思った次第です。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
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