こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの5歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
- 【あくまで個人的見解ですがお伝え📝】臨床心理士歴10年以上のトアルしんりしの経験談よりお伝えする『臨床心理士のメリット・デメリット』✨✨✨
- トアルしんりしの経験談よりお伝えします!『臨床心理士のメリット・デメリット』📝
- 臨床心理士のメリット
- 臨床心理士のデメリット
- デメリット①:受験資格取得の条件(臨床心理士の資格試験を受験する条件)が、人によっては経済的・時間的・精神的に負担に感じる
- デメリット②:臨床心理士の資格取得後も、5年おきに資格の再認定を受ける必要があるため、ここでも人によっては経済的・時間的・精神的に負担を感じる
- デメリット③:仕事に(心身共に)費やしたエネルギー量に対し、いただけるお金(給料面など)が少なく感じることもある
- デメリット④:雇用スタイルによっては、社会保障や福利厚生がそこまで期待できないものもあるために、各人が工夫して自身の将来に備える必要がある
- デメリット⑤:地域によって臨床心理士の求人数が劇的に少ないところもあるため、職場を探すのが困難に感じることもある
- デメリット⑥:業務内容と職場環境によっては、多少の体調不良(家族の体調不良による理由の如何に関わらず)で休みをとることに罪悪感を抱きやすくなる
- トアルしんりしの経験談よりお伝えします!『臨床心理士のメリット・デメリット』📝
- まとめ
【あくまで個人的見解ですがお伝え📝】臨床心理士歴10年以上のトアルしんりしの経験談よりお伝えする『臨床心理士のメリット・デメリット』✨✨✨
最近、X(旧Twitter)経由で知ったのですが…13歳のハローワーク公式サイトの【人気職業ランキング(2023年10月1日~10月31日)】にて臨床心理士が1位にランクインしていました👀✨
ちなみに、コチラからそのページにリンクできます📋
☞以下に、10位までをピックアップ(100位までのランキングになっています)して掲載しますね👇
この結果は…正直、嬉しい驚きです👀✨✨✨
トアルしんりしの経験談よりお伝えします!『臨床心理士のメリット・デメリット』📝
では、以下に臨床心理士の資格をとったトアルしんりしのこれまでの個人的経験より感じた『臨床心理士のメリット・デメリット』をお伝えしたいと思います👇
臨床心理士のメリット
結論を先に述べてしまうとこんなメリットがあるかと思います👇
- 非常勤スタイルでも働きやすく、場合によっては子育てとの両立がしやすい生活スタイルにも出来る
- 女性の多い職種でもあるために、職場によってはかなり理解を得られやすく、自身も働きやすい環境であることも多い
- 医療・教育・福祉・法律・産業など、幅広い分野で活躍が出来る
- 相談相手の相談を直接聴く機会が多く、自身が相手に「何か働きかけが出来た(力になれた)」という感覚を強く持てる
- カウンセリングのスキルや人間性を磨いていけば仕事に活かせることが多く、(やり方次第では)定年という概念にも縛られにくい節がある
- 「自分自身を知りたい」「自分自身を成長させたい」という思いや考えを持つ人には、自己研鑽の機会も多い職種の一つと言える
では、具体的な説明を以下でしていきたいと思います👇
メリット①:非常勤スタイルでも働きやすく、場合によっては子育てとの両立がしやすい生活スタイルにも出来る
私自身、現在は伴侶の扶養に入り、その中で掛け持ちスタイルで心理の仕事をしています。
スクールカウンセラーは週1勤務しやすい印象を持ちました。
今は少し時給が下がっているかとは思いますが、スクールカウンセラーとして私が勤めていた頃は、時間単価も割と高めでしたので…お金の面を気にする方は一度ご検討してみてはいかがでしょうか?👀
小さいお子さんがいらっしゃる場合で「どうしても短時間で働きたい」といった希望などがある場合は、都心では勤務時間や日数の少ない条件で雇用をしているメンタルクリニックなども探すと意外と見つかったりするかもしれません。
私が20代位の頃には短時間雇用の現場も存在したのですが、今はそういう現場も減っていたりするかもしれませんので…気になった方は是非とも求人情報などをチェックしてみるのをオススメいたします🫡
メリット②:女性の多い職種でもあるために、職場によってはかなり理解を得られやすく、自身も働きやすい環境であることも多い
看護職の方達や保育士の方達と少し似た環境でもある点の一つかもしれません。
女性の臨床心理士の方、多いんですよね👀✨
勿論、最近は男性の臨床心理士さんとも沢山お会いしますが、学会などに参加すると、「あ、かなり女性多いなぁ〜」という感想を持つことがそれでも多いです。
男性の前で少し緊張してしまうとか、男兄弟がいないので男性への立ち振る舞いに少し自信がないかも、といったここで持つ職場環境への心配やそこでのコミュニケーション問題も、「女性の比率の多い職場であるのなら、どうやって話をすれば良いか少し気が楽かも」という視点をくれるものかもしれませんね。
👇私の例で言えば、こんなことになります👇
メリット③:医療・教育・福祉・法律・産業など、幅広い分野で活躍が出来る
大学院で学ぶ中で、様々な分野での相談業務のニーズがあることに驚いたのを覚えています。
臨床心理士資格とは別に公認心理師の取得を検討されている方にとっても、このメリットは充分当てはまると思われます。
しかも、臨床心理士として異なった分野での相談業務のキャリアを同時期に積むことが出来るのです👍✨✨✨
👇私の例で言えば、こんなことになります👇
メリット④:相談相手の相談を直接聴く機会が多く、自身が相手に「何か働きかけが出来た(力になれた)」という感覚を強く持てる
これは、私以外の臨床心理士の方々でも述べられているメリットでもあるかと思います。
対面やオンライン、その形を問わずに相談相手の方に「話してみて良かった」「ありがとうございます」「また、よろしくお願いします」などのお言葉や温かい表情をいただいたりが出来る…臨床心理士はそんな職業の一つでもあると感じます。
最近は、カウンセリングも離れた場所にいても行える環境が整えられています。
相談相手の方にとっても【必要な時に利用できる!】というメリットもあり、素敵な時代になりましたね~🌟
メリット⑤:カウンセリングのスキルや人間性を磨いていけば仕事に活かせることが多く、(やり方次第では)定年という概念にも縛られにくい節がある
私自身も現在、ブログ・SNS運営やアフィリエイトなどもしながら、次なるステップとして考えているのが、『オンラインサービスを利用したカウンセリング(まずは障害児育児や子育て関連の相談を中心に相談対象者を拡大予定)』を検討しています。
現地での対面中心のカウンセリングスタイルの他、上記のやり方でのカウンセリングスキルや自身の人間性や障害児育児関連の事業スキルも磨いていく中で、気づけば(会社員の伴侶とは異なり)定年という縛りもなく一生涯をかけて行える一大事業となる可能性が高いな…と最近、強く感じているところです。
メリット⑥:「自分自身を知りたい」「自分自身を成長させたい」という思いや考えを持つ人には、自己研鑽の機会も多い職種の一つと言える
臨床心理士は、定期的なスーパービ(ヴィ)ジョンや事例検討会・研修会・セミナーに学会といったものに参加していきながらも自己研鑽の姿勢が求められるために、結果として自分自身を高めたい・成長させたいという意欲を持った方にとっては、資格をとることにメリットを感じられるかもしれませんね。
ちなみに、当ブログでも過去記事でスーパービ(ヴィ)ジョンについて書いています👇(少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです🌸)
上記の過去記事は、こんなことが書いてあります(一部項目など紹介)👇
臨床心理士のデメリット
結論を先に述べてしまうとこんなデメリットがあると思います👇
- 受験資格取得の条件(臨床心理士の資格試験を受験する条件)が、人によっては経済的・時間的・精神的に負担に感じる
- 臨床心理士の資格取得後も、5年おきに資格の再認定を受ける必要があるため、ここでも人によっては経済的・時間的・精神的に負担を感じる
- 仕事に(心身共に)費やしたエネルギー量に対し、いただけるお金(給料面など)が少なく感じることもある
- 雇用スタイルによっては、社会保障や福利厚生がそこまで期待できないものもあるために、各人が工夫して自身の将来に備える必要がある
- 地域によって臨床心理士の求人数が劇的に少ないところもあるため、職場を探すのが困難に感じることもある
- 業務内容と職場環境によっては、多少の体調不良(家族の体調不良による理由の如何に関わらず)で休みをとることに罪悪感を抱きやすくなる
具体的な説明を以下でしていきたいと思います👇
デメリット①:受験資格取得の条件(臨床心理士の資格試験を受験する条件)が、人によっては経済的・時間的・精神的に負担に感じる
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会のサイトによると、【受験資格】についてこのように説明されています👇
臨床心理士になるには、当協会の資格試験に合格することが必須要件となります。ただし資格試験を受けるためには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了を基本モデルとする“受験資格”の取得が必要です。(略)
〈主な受験資格〉
~公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会 受験資格より一部抜粋にて引用~
●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
私は1種大学院にて修了した身なのですが…その2年間は、社会人の2年間よりも一日の睡眠時間は圧倒的に少なく、やることも多かったために、精神的に相当負荷もかかっていたのでしょうね…記憶が曖昧な部分が多いです💦
大学院にいったことで、親には大学費用+大学院費用という計6年分の高額な学費を強いることになってしまったことは、今でも親への感謝と申し訳なさを感じている程です。
デメリット②:臨床心理士の資格取得後も、5年おきに資格の再認定を受ける必要があるため、ここでも人によっては経済的・時間的・精神的に負担を感じる
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会のサイトによると、【資格取得後の生涯学習】についてこのように説明されています👇
(略)業務を遂行するにあたっては、まず第一に、臨床心理士としての「倫理綱領」をふまえて、専門家としての厳しい自覚のもとに歩みを始めなくてはなりません。また、つねに専門資質の維持向上に努めなければなりません。
この専門資質は、単なる人生経験や臨床実践経験の長さや量、熱意や情熱を超えて、生涯学習的な自己研修によって培いながら維持向上を図るところに専門性があるといえましょう。そのために、臨床心理士の専門性に立った恒常的な自己点検、評価システムとしての資格更新制度を導入しています。(略)
臨床心理士は5年毎に資格の再認定を受けるという「生涯学習」が求められているのです。
~公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会 資格取得後の生涯学習より一部抜粋にて引用~
5年ごとにおとずれる資格更新時期までには、必要なポイントを収集をしておかねばなりません。
ポイントを得るためには様々な手段があるのですが…例えば学会に参加するとなると、現地への旅費(ホテル代や交通費など)や参加費などの捻出および確保も別途求められるのです💦
子どもが小さいうちは、一時保育なども利用してでも参加しないと難しいという方もいらっしゃるかもしれないので、何かとお金が必要になることも考えられます。
デメリット③:仕事に(心身共に)費やしたエネルギー量に対し、いただけるお金(給料面など)が少なく感じることもある
こちらのサイトによると…
臨床心理士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ/更新日:2023年10月31日)は、このように示されています👇
臨床心理士の仕事の平均年収は約378万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると32万円、初任給は23万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ1,183円、1,496円となっています。正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは320〜390万円の水準で、平均年収の378万円もこのゾーンに含まれています。
~求人ボックス 給料ナビより一部抜粋にて引用~
全体の給与幅としては320〜878万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があると見受けられます。
ちなみに、私自身が資格取得前から働き出した職場(精神科・心療内科/週4日勤務)では、(非正規職員であったというのもありますが)最終的に手元にもらえたのは月約15~18万円といったお金をもらっていました。
私の場合は、週1日で学校現場でもスクールカウンセラーとして掛け持ち勤務していた関係もあり、上記の金額以外にもお金を貰えていたので最終的にはトータルでもっと貰えていました(苦笑)
デメリット④:雇用スタイルによっては、社会保障や福利厚生がそこまで期待できないものもあるために、各人が工夫して自身の将来に備える必要がある
これはどの分野でのどういった形での雇用にもよるのですが…私自身は、週1日のスクールカウンセラーを掛け持ちしていた時や、精神科や心療内科のクリニックを週3日程度でしか勤務していなかった時などは、その期間は国民健康保険加入でした。
その期間分は、年金暮らしになった時に貰える額が少なく反映してしまうので、補填するように個人年金を積んだり、毎月一定額の貯金をしたりして資金を作って将来に備えていました。
そして、正規職員は結構しっかりとある福利厚生の恩恵を、非正規職員ということもありこれまで対して受けていない身だったので、「ボーナス?もらったことありませんw」「有給?ありませんでしたw休む時は、無給ですよ」といった感じで過ごしています。
デメリット⑤:地域によって臨床心理士の求人数が劇的に少ないところもあるため、職場を探すのが困難に感じることもある
東京・大阪・名古屋などの三大都市やその他人口の多い都市は、臨床心理士の求人数もそれに比例して多いかと思います。
転勤族で地方(かなり田舎と言われる場所含めて述べるています)に住んでみて感じたのですが、人口が少ない・不便な土地などになってくると、臨床心理士の求人数も限りがでてくることがあるということです。
私の場合は、普通自動車免許は学生の頃に取得した後一切乗らずに東京近辺で過ごしていたので、転勤などで車社会の地域に移ったことで車移動の出勤に困ってしまうことも多かったです。
車以外の交通手段で行ける職場探しも、一時期難航した経験がありました💦
デメリット⑥:業務内容と職場環境によっては、多少の体調不良(家族の体調不良による理由の如何に関わらず)で休みをとることに罪悪感を抱きやすくなる
あくまで私や同期の経験談によるところが大きいので、偏った意見になるかもしれませんがお伝えさせていただきますね。
病院でのカウンセリング業務や学校でのスクールカウンセラー業務などは、臨床心理士と相談相手(患者さん、保護者さん、お子さんなど)との対面で行う特別な時間であり、学派などによっては「何よりも大切にされる」と捉えることがあります。
そのため、臨床心理士の多少の体調不良といった個人的理由で一方的に反故にしてよいものとは考えにくくなってしまい、結果として、「何としてもクライエント(相談相手)の元に行かねばならないのに、私はこんなことで休んでいるのか😱」などと、罪悪感を感じて自分自身を責めてしまったりすることも、あったりします。
まとめ
今回は、『トアルしんりしが臨床心理士になって感じたメリット&デメリット』を経験談より6つずつ挙げて、少しお伝えさせていただきました📝
記事内でも触れている内容ですが、あくまで私個人が感じたメリットとデメリットであるため、絶対的指標ではございませんのであしからず💦
しかしながら、私個人は今もなお、子育てを含めた家庭生活と仕事を通して、時に目を背けたくなる様な自身の醜態と付き合いながらも、それを専門職としてスキルに出来るように自己分析しています。
この研鑽の積み重ねが時に、人によっては絶望的と感じるものであるかもしれませんし、そのことによって一時的に(もしかしたら永久的に)臨床の道から離れることもあるかもしれません。
私や同期は、大学院にいた頃よりお互いに、「こんな修行みたいなのに毎日耐えながらこなしていられるのも、どうにも精神がMなのかもしれないね(苦笑)」などと、当時は語らっていましたが…言い得て妙なところもあったように思います。
これから臨床家(臨床心理士)を目指す方々には、どうか己の心の赴くままに、その先の道について心ゆくまで感じながらも考えて、決めていただけたら有難いです。
などなど…
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう〜!
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