こんにちは、みなさま。
臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。
現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と中度知的障害)もちの4歳・娘と3人で暮らしています。
☞このブログでは…トアルしんりしが子育て中に自然に感じること、考えることの内容が、もしかしたら、この世界のどこかで過ごす人にとって〈新たな視点〉となって、何かしらお役に立つこともあるかもしれないと思って運営しております!
今回は、最近目にした記事についてちょっと疑問に思ったことがあったため、いつもの『記事から学ぶシリーズ』とは別に『トアルしんりしは語りたいシリーズ』を作り、こちらに思うことを書きたいと思います。
家庭環境と引きこもりやニートに関する記事について思うこと
トアルしんりしは語りたいシリーズ第一弾ですが・・・記事から学んだシリーズとの違いとしてはこんなものがあるかと👇
✅記事から学んだこと以上に、漠然と感じたことなどが中心になっています
✅そのため、少しプライベートな見解が入っているかな?と思われます😅
✅心理職目線や子育てをする親目線といったものが交差した意見も多めかと💦
といった感じに、「とにかく語りたい~!」といった要素が強いかもしれません🤣
そのため、語りに熱も入りやすいかもしれませんが・・・極力、感情表現には気をつけたいと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。
記事をご紹介します。こちらです👇
今回取り上げる記事はこちらです↓
👆【両親の仲が悪い、子育てが母親任せの家庭の子どもは、ひきこもりやニートになる確率が2倍に】マイナビ子育て
☞どんなことが書かれているのかといったことを、簡単にまとめてみました。
- 2022年12月19日、契約・派遣社員、フリーター、無職の未婚男性全国の4000人(15歳以上60歳未満)を対象にインターネット調査を行った
- 3割以上がひきこもりやニートの経験あり〔「現在、ひきこもり中(8.4%)」「過去にひきこもりの経験がある(7.4%)」「現在、ニート(中年ニート)中(7.0%)」「過去にニート(中年ニート)の経験がある(6.1%)」「過去にひきこもりの経験があり、現在はニート(中年ニート)中(2.3%)」「過去にニート(中年ニート)の経験があり、現在はひきこもり中(1.3%)」など32.5%とのこと〕
- ひきこもり経験者の約半数に、未成年期の家庭環境に不満や問題あり〔「感じていた」:経験者(23.9%)、未経験者(11.1%)、「やや感じていた」:経験者(23.0%)、未経験者(13.7%)が2トップとなり、家庭環境について不満や問題を感じて経験者は未経験者よりも約2倍多い結果とのこと〕
- 家庭環境が不安定だった子どもは、ひきこもりやニートになる確率が2倍に〔どちらも最多は「夫婦仲は良好」(経験者:35.8%、未経験者:41.0%)。「夫婦仲は悪かった」(経験者:19.9%、未経験者:9.4%)・「父親は子育てを母親に任せっきりだった」(経験者:15.0%、未経験者:5.7%)は、経験者が未経験者よりも2倍以上多かったとのこと〕
☞他にも、三凛さとし氏の解説として、「子どもがひきこもりやニートになる原因」や「親ができる対策とは?」について詳細をまとめています。気になる方は、是非ともサイトをチェックしてみてください。
今回の記事について思うこと~発達障害(発達神経症)の視点も踏まえて~
今回、特に気になった点としては【家庭環境が不安定だった子どもは、ひきこもりやニートになる確率が2倍に】という箇所でした。
家庭環境が不安定(不和)ということが、ストレートに
ひきこもりやニートになる要因の様に書かれている・・・・・・
気がするなぁ~💦
・・・というのも、結論を結び付けるのに【家庭環境】という要因だけで、親や子の【性格・特性〔いわゆる発達障害(神経発達症)など〕】の要因を考慮されていないのでは?、と考えてしまった次第です。
記事内の質問では、「未成年だった頃の父親と母親の関係」についての回答がまとめられた訳ですが、感情の起伏の大きい思春期も含む『未成年の時期』の子どもが、親に対して反抗的な感情を全く感じないというのは・・・個人的には「本当に~?」と疑問視する部分もありました💦
発達障害の特性(自閉スペクトラム症、中度知的障害)をもつ娘を育てる親として、統計学を学んだ心理職として考えてみても、「何をもって、その結論を導いているのか?(どのデータがその結論を導き出しているのか?)」といった疑問がついつい浮かんでしまうのですね🤔
ちなみに、統計学的にこんな点が気になりました👇
「統計学」
と聞くと、なんだか難しく感じますが・・・この統計学の考え方があると、データを分析する際、その前の仮説を立てることの重要性なども学ぶため、データを読み解くことが人によっては楽になるかもしれません。
こちらのサイトによると、「有意水準」「有意差」「P値」についてわかりやすく説明されています↓
有意水準、有意差、P値の3つ。(略)
有意水準とは、有意差を判断するための基準。p値が有意水準を下回った時に、有意差ありと判定される(略)
赤点の例 有意差 基準 40点 有意水準(0.05) 比較するもの 試験の点数 p値 診断結果 試験の点数<40点で、赤点と判断 p値<有意水準で、有意差ありと判断 ~いちばんやさしい、医療統計 有意水準と有意差とp値とは?5%の意味や決め方・求め方をわかりやすく簡単に より参考にて引用~ 繰り返しになりますが、統計学的検定は手順(順番)がめちゃめちゃ重要です!
有意水準がボーダーラインであることを知ると、有意水準はP値を出力する前に、事前に定める必要があるということが分かります。(略)
そのため、検定にはちゃんと手順があるのです。
- 帰無仮説と対立仮説を立てる。
- 有意水準を設定する。
- P値を計算する。
- 有意水準とP値を見比べて、有意差があるかどうかを判定する。
という手順です。
~いちばんやさしい、医療統計 有意水準と有意差とp値とは?5%の意味や決め方・求め方をわかりやすく簡単に より一部抜粋にて引用~
☞今回、参考にしたサイトの吉田寛輝さんですが、こんな書籍も出しています(非常に気になっています✨)👇
今回の結論(家庭環境が不安定だった子どもは、ひきこもりやニートになる確率が2倍に)を導くのに、上記の有意水準の設定・P値を計算・有意差があるかどうかを判定などを行っているのかな?といった、統計学的な分析方法もそうですが、詳細なデータ情報が気になっていた私でした。
まとめ
今回は、最近目にした記事について『トアルしんりしは語りたいシリーズ』として、私が漠然と思うことを書いていきました。
記事で取り上げられていた調査分析ですが・・・例えば結論(家庭環境が不安定だった子どもは、ひきこもりやニートになる確率が2倍に)を導く際に、「未成年だった頃の父親と母親の関係」の他に「親や子の発達特性の程度」も考慮した上での分析をしていくと、ひきこもりやニートになる確率も変わってくる可能性が考えられますし、「親や子の発達特性の程度」の要因を加えたことで、より多面的に捉えた多彩な結果がそこには見えてくるのではないのかな?と思いました。
障害児育児をしている親としては、「家庭環境、親の育て方だけがその子の全てなのか・・・?周囲の環境(家族以外の人間関係)によっても、子どもの考え方は変わっていくことも大いにあるだろうし・・・いちがいに直線的に『こうだから、こうに違いない!』と考えられない」と考えてしまう節がありますね😅
「様々な要因が影響を与えて、目の前の現象が起こっているのかもしれない」
そんな視点のもとで周囲の出来事を眺めてみると、より多面的に見えてくるものがあるのではないか?、と思うことがあります。
- 同じ子育て時間、折角過ごすならストレスレスでいたい!
- 子育てを通して、親である自分も成長できたらなと思う
- なかなか解決できない問題って子育てにはあるよね?
- みんなはどうやってストレス発散してるの?
- みんなは自分と同じことで悩んだりするのだろうか?
などなど・・・
☞障害の有無関係なく、ひとりひとり個性をもった子ども達を育てている親御さんにとって、『毎日大変だけど…子育てって、楽しいこともあったりするな』、『私たち頑張ってるよね~』、と思える体験をこのブログを読むことで、少しでもよいのでしてもらえたら嬉しいですね***
ではでは、またお会いしましょう~!
感想など送ろうかなと、もしいっらしゃる方がいれば
☞(コメント機能の代わりに)お問合せフォームをご利用ください
Follow @StigmaX1
☟購入したりしておススメの作品を中心に置いています
ブロトピ:今日の育児日記